今は亡き藤田まことさんの歌「十三の夜」はこう始まる。
♪梅田離れて なかつを過ぎりゃ 思いで捨てた十三よ ~♪
大阪淀川区にある十三は阪急電鉄梅田駅から2駅目、淀川に架かる鉄橋を越えてすぐのところ。
商店街、歓楽街、住宅街と雑然とはしているが活気がある街です。
淀川沿いではサッカーなど運動施設が広がり夏は花火大会も開かれる。
そんな街をウォールペイントでアートの街にしよう、淀川河川敷に岡本太郎を描いた壁画が出現しました。
⇒朝日新聞
これは、壁画アーティストのBAKIBAKIさんが進める淀川エリア壁画プロジェクトの一環です。
様々な要素が混ざり合う下町に壁画というアートを取り入れて、町の活性化の一翼を担っていこうというものです。
淀川ウォールアートプロジェクト
大阪淀川エリアに展開する壁画プロジェクトです。
ナイチンゲールが描かれています。
新型コロナ感染の中「医療従事者の方々への敬意と応援」の想いが入っています。
⇒YODOGAWA WallArt Project
borutanext5さんの人気キャラクター「おもちエイリアン」が整骨院で治療しています。
かわいくて、腰痛も治りそう?
⇒READYGOR
壁やシャッターなどに単体でを描いているのはよくあることですが、エリアとして取り組んでいるところに意味があります。
愛知県安城市は、童話作家・新美南吉が安城高等女学校に教員として赴任していた時期に数多くの作品を残していることを礎にして、まちづくりの根幹として活用しています。⇒安城市 南吉まちづくり
ウォールアートもその一環で、各所に新美南吉に関連したものが描かれています。
新美南吉を元にした壁画が買う所で見ることができます
⇒安城市
十三の記事では「下町はブルックリンを目指す」とタイトルが付けられています。
ニューヨーク市にあるブルックリンは、人種のるつぼであり、文化の多様性があります。
ブルックリンのウォールアートはそのメッカとして存在感があります。
⇒YOUR Brooklyn Guide
ウォールアートは美術館のようにそれを観賞したい人たちが見るのではなく、誰もの目に入る公共空間でのアートです。
中には眉をしかめる人がいるかもしれません。
キャンバスは壁や塀などですから、所有者が別にいるのですからその許可も必要です。
落書きは軽犯罪法違反です。
多くの人や組織の理解があって成立するウォールアートです。
その過程で何かしら目的が明確になり一致していけば、街を舞台にしたアートは力を持つことになります。
街のコンセプトがあり、素晴らしいウォールアートが姿を現わせば、日常はやはり少し変わっていきますね。
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