オランダは、ゴッホ、フェルメール、レンブラントなど世界的に有名な画家を多く輩出しており、美術館も数多くあります。
ロッテルダムにあるボイマンス美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)もその一つです。
従来の落ち着いた雰囲気のある美術館の外観です。
⇒Museum Boijmans Van Beuningen
オランダ出身ブリューゲルの「バベルの塔」がここでは収蔵されています。
⇒Museum Boijmans Van Beuningen
一般的に国際的な美術館では、所蔵作品の6~7%しか展示できないそうです。
残りの90%以上の作品が収蔵庫に保管されています。
収蔵庫(デポ Depot)では、作品の保存、修復、梱包や輸送、そして研究などの場となっていて、一般の人は立ち入り禁止で見ることができないものです。
ボイマンス美術館(Museum Boijmans Van Beuningen)では、この貯蔵庫にある15万点もの作品をほぼすべて観賞することができるように、本館の隣地で新しくデポが建設されています。
高さ39.5m 鏡面パネルに覆われた卵型の建物です
⇒Museum Boijmans Van Beuningen
設計はオランダの建築家集団 MVRDV
UFOが逆さになって地上へ落ちてきたような感じです。
⇒MVRDV
作品はラックやキャビネット、さらに大きなガラスのショーケースなどに納められます。
建物内の保管スペースは、それぞれに対応して気候制御システムが働き、特定の状態を維持できるようになっています。
⇒MVRDV
建物内のあらゆる場所でスタッフも来場者も共に作品を見ることができます。
スタッフにとっても見たことのない収蔵品を目にすることができ、とても有意義なものです。
⇒MVRDV
電気や水の消費に対しては、持続可能性を追求し、エネルギーの削減を目指した設備が備えられています。
気候変動が世界中で問題になっている中ですから、これからの建築にとって重要な要素になってきます。
官民でパートナーシップを組み、また個人や企業から募金も募って予算を確保したようです。
それにしても、ノルウェーオスロのムンク美術館やこのオランダ ロッテルダムのデポの新設計画のように巨額の費用をかけて美術館を新しくする傾向はどこからきているのでしょうか。
美術館が従来の静的なイメージから、動的で活動的なものへと変化してきているようです。
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