おおののにっき

演劇人・大野裕明の日々

さよならダザイ

2010年01月27日 14時15分30秒 | Weblog
「走れダザイ」無事に24日をもちまして全日程を終了いたしました。
お蔭様で札止めをした日が半分ぐらいあり盛況でした。
観に来てくださった皆様、本当にありがとうございました!

24日は朝まで飲み明かし、25日は座長の生誕際がありと
バタバタしておりまして、また直後に風邪を引いて臥しておりました。
ご挨拶遅れて申しあけございません。

今回のダザイですが、
僕がどーしてもやりたかったのは、エンディングの「生きるダザイ」でした。
やはり太宰というと死の臭いがぷんぷんいたします。
それが僕にとっては、どーしても表現したくなく、
今回のカタチのようになりました。

賛否はございましょう。
・ちょっと攻め(詰め込み)すぎじゃない?
・もっと太宰の方を濃くした方がよかったのでは?

といくつかご意見いただきました。
ご意見ご尤もでございます。

ですが、これが大野のやりたかった太宰治を創る事はできました。
それはすごく胸を張れるし、
いつもながら、「太宰治」を読んでみようかな~と思っていただいた
お客様が多くいらした事が何よりも嬉しゅうございます。

また観に来てくださいました太宰治文学研究会の会長から、
「よくまとめたねー。これは観ただけだと分からないかもしれないけど、
太宰の本を読んだ時に、あーここをこう使っていたのか、とか二度楽しめるねー」
とおっしゃってくださいました。
ありがとうございます、会長!

あと劇場で物販をしていたポストカードですが、
お蔭様で80セット販売できました。
昨日太宰屋の白川さんから
「青森県立美術館のミュージアム」でも販売を開始しましたよ。
とご連絡いただきました。
新聞にも取り上げられ、こうして僕たちの企画が
太宰治の地元にも残る事が何よりも、今回の収穫だったかもしてません。

もひとつ、使わせていただいた劇場さんが何よりも喜んでくれた事が、
とても嬉しかったです。

最後に、その「楽園」という特殊な小屋に挑戦してくれたSTAFFと
僕のわがままに答えたくれたCASTに、

大好きだぜ!


そして、太宰治さま
劇中でも使用した『津軽』のラストをそのまま、あなたに送ります。



命あらばまた他日、元気で行こう。絶望するな。では、失敬。



大野の今後は
3月26日~28日に、『巨匠溝口健二』
8月に、音楽朗読劇『怪談八雲噺(仮)』(予定)
2011年1月か2月に、文豪シリーズ『新作』
を公演いたします。

今後も大野裕明、おおのの、花組芝居をよろしゅうお願い申し上げます。

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