戦いが常であった中世のヨーロッパ。その時代に造られた街は自国を守るための城壁を持つことが多かった。
ここローテンブルグもそのひとつ。
戦後の修復工事もあって、中世の時代の城壁をほぼ完璧に残す街。
無骨な城壁をくぐると…
まるでおとぎ話のような街が広がる。古城街道とロマンチック街道の十字路に当たるこの街はまさに「中世の宝石箱」。
ここの街歩きで楽しめるのがあちこちで目につく看板さがし。鋳物でできたかわいらしい看板を見るだけで店の中が想像できる。ミシンを掲げてるこちらは、手芸屋さん。
これは靴屋さん。
城壁内のホテルは名前をモチーフにした看板を出してる。
あっという間に時間が過ぎてしまうくらい楽しい。
ちなみにおもちゃ屋さんを行き来するトラックもこんなにかわいい。
30年戦争の折にカトリック軍からこの街を救った「マイスタートゥルンク」の仕掛け時計のあるここが街の中心、マルクト広場。
この数百年という間、ずっとこの街を守ってきた市庁舎もどこか誇らしげ。
こんな街を昔からずっと見つめてきた城壁。
たぶんこれからもずっとかわらずこの街を見つめてることだろう…
マイスタートゥルンク
30年戦争(いわゆる宗教戦争)の際、プロテスタント側についたこの街はカトリック軍に包囲された。軍を率いていたスウェーデンのティリー将軍の申し出「3,25リットルの大ジョッキに入ったワインの一気飲み」を見事に果たしたヌッシュ市長のおかげでこの街は当時のままの街並を残す。この史実を今に伝えるために市庁舎の宴会場の建物に仕掛け時計がつくられた。ちなみにドイツだからビールじゃないの?って思う方も多いだろう。実はこの地方は昔からフランケンワインという、甘口ワインが主流のドイツでは珍しい辛口ワインの産地。ドイツで美味しいのはビールだけにあらず。
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