JR横浜線小机駅には小机城「市民の森」があります。小机城の築城年代は不明。関東管領山内上杉家の土豪矢野兵庫助の居城と言われています。
山内上杉家の家臣長尾影春が家督争いで反乱したとき、影春に味方した兵庫助は小机城に立てこもったが、文明10(1487)年に扇谷上杉家の家臣太
田道灌に攻略され落城した。やがて上杉氏も北条早雲に追われ、小机は北条氏の領地として40年間廃城になっていたが、北条氏尭の城となり笠原越
越前守の信為を城代として再興。その後北条氏も滅び小机は廃城になった。
小机駅南口から曹洞宗竜山雲松院に向かう。笠原越前守が父能登守信隆の追善に建立した寺で、笠原家代々の墓があり、本堂および山門は市有形文
化財に指定されている。
雲松院
山門
寺を出て左の小さな鳥居から裏山に登る。荒れた樹林を行く。やがて展望台の跡がある。サッカー場日産スタジアムが正面に見える。
小さな鳥居
サッカー場 奥の建物は新横浜のプリンスぺぺ
坂を下ると住宅地に出る。しばらく道なりに進むと県道に出る。すぐに県道を左折し急坂を登り「小机第一公園」に着く。
小机第一公園 ベンチ・水道・トイレがあり休憩できる
公園の先にある小学校の坂を下ると日蓮宗「本法寺」に出る。風格のある鐘楼門があり市指定有形文化財の見事な「龍吐手水鉢」がある。
鐘楼門
石造龍吐手水鉢(りゅうどうちょうずばち) 明治35年の作。水鉢の底にわだかまる龍と側面に胴体を絡ませて首をもたげる龍を鉢と一体に彫、上の龍の口から水を吐いている。
寺を出て国道の小机土井谷戸の信号を渡り武南第十二薬師第七番札所「医王山金剛寺」に出る。裏山の墓地にあずまやがあり小机の町が一望できる
サッカー場 日産スタジアム
寺を出たら横浜線の踏切を渡り道標を左に入り横浜線の線路伝いに行く。張り紙を見て急な坂を上がると小机城址市民の森根古谷広場に着く。根古谷
とは戦後時代の山城の城下集落のことで関東に分布している。標高35mの台地で、樹林で展望はない。空掘・土塁・井楼跡・櫓台・二の丸をたどると
本丸広場に出る。二の丸・本丸はほぼ原型で残されている。竹林は見事です。
根古谷広場
竹林
空掘 (からぼり) 堀は土塁と共に城の守備・攻撃の為の重要な施設で人口的に作られるものや地形を利用したものもあります。この堀は水をはらない堀で空掘と呼ばれる。
城址
本丸広場
二の丸広場
道標に従い富士仙元へ。頂上には富士仙元大菩薩の石塔がある。
富士仙元大菩薩
往路を下り農村の面影が残る道を進み、鶴見川多目的遊水地のサイクリングロードの出入口の信号渡り、鶴見川流域センター経て小机駅に出る。
遊水地は新横浜公園として野球場や運動広場がある。
小机の町は以前仕事で時々歩いたが、立派な寺がある歴史の町であることを認識し、また歩いていて鎌倉を連想しました。
本日歩数:15459歩 11.1㎞ 2時間20分
(詳細は雑誌・パンフレットから抜粋)