にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

オーマイニュースが行うべき、最後のおつとめ

2008-08-17 | オーマイニュース

【おことわり】
エントリの性格上、リンクを多用しております。


オーマイニュース(以下リンク記事タイトルと引用部分を除いてOMN)が、今年5月に社員全員への解雇通告を行っていたそうです。いわゆる市民メディアのお仲間だったマイニュースジャパン(以下MNJ)の渡邉正裕代表取締役権編集長が、自らのサイトに執筆した記事の中で明らかにしました。


オーマイニュース、全社員に解雇通告 「ニュース」の看板降ろす


MNJは有料サイトです。一般読者に公開されているのは前半の約4200字ですが、そこを読んだだけでも、OMNが抱えながらも社員全員の解雇通告という事態になるまで改善しなかった(できなかった)問題点が次から次へと出てきます。そこで、記事を引用しながらその問題点を確認していきます。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

渡邉氏は、記事の中でOMNの体質について言及しています。

 「うちは、完全に大企業体質ですよ。マスコミ出身の人が多いからだと思いますが」。実際に解雇通告を受けた1人は、そう断言した。たった20人の会社なのに、現場は経営陣が何を目指し、何を考えているのか、全く分らない状態だったという。

OMNが大企業体質に染まっていたとすれば、それはマスコミ出身者が多いからではなく、旧来のマスメディアの感覚を持ったままOMNに乗り込んできた人間が多かったからでしょう。社員が20人しかいなければ、それだけでOMNが大企業か零細企業かの区別がつかなければおかしいのですが。それでもOMNが2年近くもったのは、ひとえにソフトバンクの膨大な出資金のおかげでしょう。

 現場の全体会議とは別に、ソフトバンクから送り込まれた取締役らが元木社長と経営会議をやっていたらしいが、現場へのフィードバックは何もなかったという。

このあたり、現場から経営会議のフィードバックを求める声はなかったのか疑問に思うのですが、考えてみればOMNが市民記者や一般の読者からの声をまともに取り上げた記憶は全くといっていいほどありません。逆にコメント欄や記事での指摘にキレる編集部員やOMN認定プロの姿はいやというほど見てきました。そのような体質を思えば、仮に現場から声が上がったとしても経営陣がそれを無視するのはちっとも不思議な事ではありません。

 そもそもベンチャー的な新事業が、大企業、大マスコミ体質の人間や組織のもとで成功するわけがない。

渡邉氏はこのように指摘しています。なるほどその通りとは思いますが、果たしてOMN内部にOMNを成功させようと考えていた人間がどれだけいたのでしょう?【註1】

鳥越俊太郎初代編集長について、渡邉氏は次のように書いています。

雇われ編集長の鳥越氏には金銭的なリスクが一切なく、テレビや大学の仕事も辞めないから、専従ですらない。客観的に見ると、「おいしいバイト」感覚だ。やり遂げる覚悟を最初から感じさせるものではなかった。

ですが、やり遂げる覚悟を持っていなかったのは鳥越氏だけだったのかどうか、ここに至るまでのOMNの動きや、こちらのエントリのコメント欄のやり取りを見る限り、どうしても懐疑的にならざるを得ません。この疑問を解消する為には、創刊からOMNに関わってきた平野日出木編集長がこれまでの成功に向けた取り組みを正直に詳細に語る必要がありますが、今回 「リニューアルオープンまで取材を受けない」 とのたまった平野氏がリニューアル後に取材を受けるかどうか、こちらも懐疑的にならざるを得ません。

そして、記事はOMNのビジネスモデルへの言及に続きます。

 その一方、メディアの肝となる記事を書く市民記者は、原稿料1本300円であり、一部の「お人よし」を対象とした、完全な搾取モデルだった。経営資源の配分がアンバランスなのだ。

かなり辛辣な記述です。完全な搾取モデルとまで言われたOMNは勿論の事、お人よしと言われてしまった市民記者の中にもカチンとくる人は多いでしょう。でも、これが外部から見たOMNの現実だったのかもしれません。

ちなみに今年6月までの原稿料制度をベースにすると、OMNが市民記者に支払った原稿料の総額は創刊以来2年で1000万円強にしかならないのに、この記事によれば編集長は年収3000万円でデスクは年収1000万円。この数字が残酷なまでに現実を語っています。

彼らは政治や思想の自己表現として自主的に報道するから、原稿料など払わずとも勝手にタダ働きする。それをネットで見る人も大勢いて、そこに広告を付け、記事を雑誌に転用して広告をとれば、売上が立つ。これが韓国で当初のオーマイニュースが成功したビジネスモデルだった。

日本のOMNでも勝手にタダ働きする人がいなかったわけではありません。ただ、その絶対数があまりに少なすぎました。また、OMNは創刊宣言で 政治的・思想的な中立を守っていきます と謳い、 対立する二つの集団の間のコミュニケーションを支援する架け橋を目指します と自らの姿勢を明らかにしていました。創刊宣言は、ある意味韓国で成功したビジネスモデルとの決別宣言でもあったのです。

OMNは、幅広い層の参加に期待してこのようなスローガンをぶち上げたものと思われますが、これは完全に裏目に出ました。韓国の本家OMNは、盧武鉉政権の誕生に寄与した事が成功の大きな要因だったにもかかわらず、OMN日本版は特定の政治勢力や思想に肩入れしないと宣言したも同然だったからです。

身もふたもない言い方になってしまいますが、OMNは自ら作り出した創刊宣言によって、韓国で成功した親北・反米・反日的言論を売り上げに結びつけるというスタイルをそのまま持ち込む事ができなくなってしまいました。

例えば、鳥越初代編集長は、OMN内外で2ちゃんねるに代表される匿名による発言を口を極めて批判しました。その後を引き継いだ元木昌彦前社長は、OMNを自らの政治的・思想的な主張の場として利用しました。これらの行為は明らかに創刊宣言の理念に反します。主張の内容の如何を問わず、言行不一致やダブルスタンダードはそれだけで批判の対象になるというのに、トップに立つ人間が率先してそれをやってしまっては、一般読者の支持を得られるはずもありません。

市民記者や読者に対して誠実であること、正直であることをハナから放棄していたOMNを成功させるには、それを前提としたビジネスモデルが必要だったのだろうと、今更ながら考えさせられます

そして、記事は市民記者に対する関係者の愚痴へと続きます。

 「市民記者のかたに、ここを直してください、再取材してください、とお願いしても、怒り出す人が多かった。そのままプツっと連絡を絶つ人もいた。韓国では、もともと市民団体向けに新人記者養成プログラムの講師をしていたオ・ヨンホ氏が始めたから、市民記者がある程度育っていたんでしょう」。ある関係者は市民記者とのやりとりを通して、そう感じたという。確かに記者は一朝一夕には育たない。

市民記者に対して記事の書き直しを依頼できる関係者というと、編集部員ではないもののデスク業務を行っていた渋井哲也氏あたりでしょうか?

それはさておき、これが事実なら愚痴をこぼしたくなる気持ちも理解できます。ただ、この関係者が市民記者に対してどのように記事の修正を依頼したのかが、この文章からはいまいち伝わってきません。OMNのサイト上で、市民記者や読者に対する編集部員のキレっぷりや木で鼻をくくった対応を繰り返し見ている私からすれば、怒り出したり連絡を絶った理由が、修正依頼そのものではなく、その時の姿勢や態度にあった可能性も否定できないというのが偽らざる気持ちです。

確かに、OMNが記者を育ててこなかった事は間違いありません。市民記者のスキル向上を目的としていたはずの市民記者トレーニングセンターは、全く活動を行わないうちになかった事になってしまいました。昨年末のオーマイカフェでそれらしき事をやったようではありますが、その詳細が動画配信される事もありませんでした。週間賞発表記事の中で「こういった記事を書いて欲しい」といった要望が出すのがせいぜいといったところです。

更に問題だと思うのは、OMNには市民記者ときちんとしたやり取りができる編集部員が殆どいなかったのではないかという点です。コメント欄でのやり取りは言うに及ばず、思わぬ形で表面化してしまった田村圭司記者の例に代表される放置プレーに、気に食わない記事の未編集掲載や市民記者と編集部の公開バトルを添付した記事の掲載。そんな編集部員に市民記者を育てられるはずもないでしょう。

市民記者は育たなかったのではなく、OMNが育てなかったのです。そして、OMNは市民メディア仕様の編集部員も育てていなかったのではないでしょうか?


ここで記事の前半に戻ると、OMNの現状がかなり詳しく書かれています。

 賃金カットを受入れた少数が再雇用され、9月のリニューアルに臨む。編集部門で残ったのは、もともと正社員ではない平野日出木編集長や、韓国Ohmynews出身の朴哲鉉記者ら4人だけ。営業、事務、情報システム、デザインなど含めた会社全体でも社長以下10人弱に縮小した。事実上の親会社であるソフトバンクの意向による、抜本的なリストラ断行だった。

OMNは、こんな不名誉な事実を公表されたくはなかったでしょう。実際、記事に書かれているように編集部門が4人となってもOMNのサイトは平静を装っていますし、なによりここまで市民記者に対するアナウンスが一切なしというOMNの姿勢がそれを雄弁に物語っています。

ですが、平静を装った甲斐もなく、いざこうやって外部メディアにすっぱ抜かれてみると、みっともない以外の言葉が思い浮かびません。原稿料を改定【註2】したのは記事の評価基準を見直し、ダイナミックなレイアウトを実現する為で、実質的に週休2日制を採用したのは編集作業の効率化を目的としたもの。これらのアナウンスが単なるその場しのぎの言い訳にしか過ぎなかった事が明らかになってしまったOMNは、次にどんな言い訳を考えているのでしょうか?

これまで、OMNは自分に都合が悪い事には基本的に上から蓋をしてやり過ごしてきました。鳥越氏の辞任騒動や木舟周作記者による編集部に向けた提言のように、それでも表面化してしまった問題については、訴訟をちらつかせて記事の取り下げを要求したり、身内の契約ライターが執筆した反論記事を掲載するなどして事態の沈静化を図ろうとしていました。

しかし、組織が崩壊し、内情を知る編集部員や関係者を抱え込めなくなってしまえば、もう情報のコントロールは不可能です。これ以上言い訳を重ねても、言ったそばからその裏に隠された真実が出てくるだけでしょう。もしかすると、OMNの内部には今が底だと考えている人がいるのかもしれませんが、こんな事を繰り返している限り、いつになっても底にたどり着く事はできません。そして、OMNが残した隠蔽体質という名の負の遺産は確実にオーマイライフに引き継がれていきます。決して相続放棄で逃げられる性格のものではありません。

相続放棄ができないのならば、その荷を少しでも軽くするのがこれまでOMNに貢献してきた市民記者、そして看板をかけ替えてスタートするオーマイライフに対するせめてもの礼儀というものです。遅きに失した感はありますが、それでも黙って頬被りを決め込むよりはよほどマシなのではないでしょうか?


OMNはきちんとアナウンスをしましょう


OMNは誠実かつ正直に現状を市民記者に伝えましょう

 

【註1】OMNが成功するとこれといった根拠もなしに考えていた人間ではありません

【註2】OMNは原稿料カットという言葉を使っていません


スーパー市民記者(笑)

2008-08-17 | オーマイニュース


ちょいと奥さん、“スーパー市民記者”ですってよ。



編集長スーパー日出木くんになるのかしら?



ブハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwww


つい噴き出してしまったわ。ゴメンあさ~せ。


【関連リンク】
根拠はなんすか―ネタ元


鈴木1朗?

2008-08-10 | オーマイニュース

オーマイニュースは“桐生第一高校”と書かれた原稿をわざわざ“桐生第1高校”に書き換えたらしい。今でも編集部が原稿に目を通していることがわかったのは収穫だが、モノが固有名詞だけにどうも読んでいて違和感を覚える。日大三高はセーフだったのに。

【関連リンク】
検索結果 三興第一ビル
検索結果 三興第1ビル


ニュースのその後二題

2008-08-07 | オーマイニュース

まずは前回のエントリの続報から。

オーマイニュース(以下OMN)が掲載から数時間で削除した藤倉善郎記者の記事は、その後一部修正を経て再掲載されました。Yahoo!ニュースにも再配信されています。

再掲載にあたって追加された編集部の注釈によれば、写真差し替えの為に記事を一旦取り下げたとの事。前回のエントリのコメント欄でハンドルネーム(以下HN)石達夫さんが指摘していますが、初出時の写真からは藤倉氏らが住んでいるマンションが特定される恐れがあり、それで写真を差し替えたものと推測されます。

そして、写真とともに本文も一部修正されています。どのように修正されたか、前述のコメント欄に寄せられたHN名無しヲチャーさんのコメントを一部引用しますのでご覧下さい。なお、初出時の記事はこちら。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

・中国の国家公務員の記述を削除
・記者が借りたという記述を、記者の部屋と書き換え
・読点をひとつ削除

編集部の注釈では本文の修正について触れていませんから、写真差し替えのどさくさに紛れてこっそり本文にまで手を入れたかのごとき印象を受けます。ただ、その後中国では正当な手段で取材をしているメディアの記者に対して(武装)警察が暴行を加える事件が発覚しました。それを考えると、おそらくは取材証など持っていないであろう藤倉氏は、自らの安全に配慮するに越した事はありません。

その後「上から貧民街に見えた場所に行ってみたら、実は下町や横丁と言った方がふさわしかった」というしょうもないオチがついた第2弾の記事も掲載されました。レンタル自転車公安への出頭など、PJニュースに掲載された小田光康氏による北京レポートの二番煎じに思えるネタも多いのですが、常に単独で行動しているわけでもありませんし、まあそれは仕方のない事でしょう。今後の記事に期待します。


今回取り上げるもう一つのその後は築地市場移転問題についてです。

OMNでは軸丸靖子記者が追い続けてきたこの話題、以前のエントリで触れたように、7月12日の移転反対デモと13日の専門家会議の模様は軸丸氏によって伝えられました。その後、26日に専門家会議の最終回が開催されています。

前回の記事で、軸丸氏はこれまでになく強い調子で築地市場の豊洲移転反対を訴えており、当然26日の模様も記事になるものと思っていたのですが、今度は開催から10日過ぎても記事が掲載されません。豊洲移転反対派の報告を読む限り、最終回とはいうものの決して消化試合の趣はなく、相当ヒートアップしていた感があるにも関わらずです。

これは一体どういう事でしょう?

残念ではありますが、前回の記事が軸丸氏の最後っ屁だったように思えてなりません。

軸丸氏は、記事の後半で自身が豊洲移転反対派であると明らかにした上でその理由を延々と述べています。これは、昨年11月、外国人の指紋押捺反対デモを取り上げた記事のコメント欄で 一応、編集部の人間なので、自分の意見は極力記事中に出さないようにしています。 と説明しているスタンスとは180度異なります。

軸丸氏のスタンスが変わったのか、それとも編集部の人間ではなくなる(なくなった)から自分の意見を出せるようになったのか。OMNの現状と軸丸氏が7月に執筆した記事が築地関連の2本だけだった事を考えると、前者の可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

ですが、仮にそうだとしても一般の市民記者として記事を書く事はできるはずです。

築地の問題同様に軸丸氏がOMNで継続して取り上げてきた福島県立大野病院事件は、全ての審理が終了し、8月20日に判決が言い渡される事になっています。軸丸氏はこの裁判のレポートも尻切れトンボで終了させてしまうのでしょうか?

判決の模様を今でもOMNに残っている編集部員が書いてもいいのかもしれませんが、この裁判は軸丸氏が初公判からずっと一人で追い続けてきました。まだ地裁の段階ですから、判決が下されたからといってそれが即裁判の終了を意味するわけではないのですが、それでも一つの大きな区切りにはなります。あと一回、判決の模様を伝えればOMNのこの特集は完結するのです。

判決当日は他のメディアもその様子を伝えるとは思いますが、このニュースはOMNのサイト上で軸丸氏の署名記事を読みたいと強く願います。


消えたエムプロ記事

2008-08-05 | オーマイニュース

北京オリンピックの開幕が近づいてきました。

9月からオーマイニュース(以下OMN)ではなくなるOMNですが、今月中はまだOMNなので、市民記者から寄せられた北京の大気汚染について触れた記事や、6月にチベットのラサで行われた聖火リレーの潜入レポートがサイトを飾っています。おそらく、今月いっぱいはオリンピック関連の記事が比較的多く掲載される事になるのでしょう。

そのような動きに負けてはならじと、OMN認定プロの藤倉善郎記者も北京に乗り込んでいます。PJニュース編集長で元OMN市民記者トレーニングセンター長の小田光康氏らと北京のマンションを1ヶ月12万円でシェアしたそうで、昨日、北京発第一弾の記事がめでたくエムプロ枠で掲載されました。エムプロでは本当に久しぶりの記事らしい記事です。

ところが、掲載からほんの数時間で当該記事は削除され、当然、記事が配信されていたYahoo!ニュースからも消し去られてしまいました。今ではその残骸がGoogleに残されているだけです。

残骸その1  残骸その2  残骸その3

この記事がどうして削除されたのか、例によってOMNからのアナウンスはありません。ただ、一部修正ではなく削除という対応から考えると、藤倉氏本人から記事削除の要請があったか、記事に決定的な問題があったかのどちらかでしょう。

個人的には 貧民街を見下ろす高級マンション生活 というタイトルだけでもイタさ満点だと思いますが、それだけが理由ならタイトルの変更だけで十分のような気もします。また、OMNに“マンション敷地内での日本語禁止ルール(ただし部屋の中を除く)”を暴露したからといって、中国の公安がその記事に反応するとも思えません。結局削除理由は藪の中なのですが、どちらにしてもプロを自称しているライターとしては愉快な話ではありません。

さて、削除された記事で予告されていた「貧民街レポート」は、今後OMNで掲載されるのでしょうか?記事が掲載されるかどうか、そして掲載された場合には、藤倉氏が記事タイトルや本文中で上から目線を貫いているかどうかに注目してみたいところです。


【関連リンク】
北京の歓迎はともて親切=北京五輪脱力ルポ(1)


オーマイニュースがなくなるってさ

2008-08-01 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)のサイト名称が、9月からオーマイライフ(OTLOML)に変わります。

かつて “ニュース”の仕組みを変える と高らかに謳い上げたOMNは、たった2年でニュースという言葉の前から尻尾を巻いて逃げ出す事になります。

また 日本で最も自由なメディアになる はずだったOMNは、たった2年で商品・サービスの体験レポートを集めたいという編集部の意向に縛られるサイトになります。


2年前に寄せられたネット上の声が、どうやら現実のものになろうとしているようですね。

ところで、今日はOMNがもう一つネタを提供してくれました。

なんと、JANJANJ-CASTニュースとともに「日本インターネット報道協会」の設立に参加するそうです。

ニュースサイトからの決別を発表したその日に、インターネット上の報道コンテンツの質向上を目的とした団体に参加する。いかにもOMNらしいチグハグなネタではありますが、残念ながら、ニュースという言葉とまともに向かい合えない状態に成り果てたOMNが報道コンテンツの質向上に寄与できるとは素人目にも考えられず、痛ましさが先に立つ印象が拭いきれません。捨て身のギャグをかましても、それが笑いにつながらないOMNが不憫です。


※ イタリック体の部分は創刊宣言から引用、フォント変更・太字は筆者

【関連リンク】
2周年を機に、サイトを大幅リニューアルします


シャッチョサン、デバンアルヨ

2008-07-31 | オーマイニュース

今月に入って、オーマイニュース(以下OMN)に寄せられる記事が激減している模様です。

どれくらい記事が減っているのか、週間賞発表記事のIDに目をつけてみました。週間賞発表記事は、6月までは毎週木曜ないしは金曜日、7月になって原稿料と週間賞のシステムが変わってからは毎週月曜ないしは火曜日に掲載されていますので、記事IDを見ると、おおよそではありますが1週間に寄せられた記事の本数を把握することができます。図の右側にある増分の値に注目して下さい。

まず、4月から6月までのデータです。


5月までは300本を超えるのが当たり前だったものが、6月は200本台後半で推移しています。ただし、この時点で減少傾向にあると判断するのはまだ早いでしょう。そこで7月のデータをご覧下さい。


惨憺たる有様で、ちょっと言葉がありません。7月28日の数字は前の週に連休が入っていた関係で6日分のデータになりますが、ゴールデンウィークの時期に記事が減るどころかむしろ増えていた事を考えれば、連休は記事減少の理由にはなりません。

拙ブログで以前にも触れたように、平野日出木編集長は、7月7日に掲載された週間賞発表記事の中で出稿が低調だったことを明らかにし、その理由として原稿料改定と人事異動を上げていました。OMNにとっては残念な事ですが、その影響は未だに続いているようで、市民記者のOMN離れがはっきり数字に出ています。

また、それに輪をかけたように目立つのが、編集部員や契約ライターといった、いわゆるOMN認定プロのOMN離れです。ここで4月からのエムプロ掲載本数をご覧下さい。こちらはエムプロ全記事リストから確認した数字です。


7月はあと22時間ほど残っていますが、現時点で43本。エムプロの動きがなくなったとは感じていましたが、正直これほどまでとは思いませんでした。1回にまとめて3本掲載される人生相談コーナーと2本掲載されるねこだらけシリーズがあってこの数字ですから、エムプロは崩壊したといっても過言ではないでしょう。

OMNの社長に就任してから、就任初日の挨拶以外表立った動きを一切みせない小宮紳一氏には、アマもプロも離れていったOMNをV字回復させる秘策があるのでしょうか?

就任時点でもジリ貧の傾向が見られたOMNは、それから1ヶ月経って更に状況が悪化しているように思えます。この状況で社長はいつまで沈黙を守るのか、口を開く日が待たれます。


【おまけ】
OMNのプレスリリースには、月間1000本以上の投稿がある事が毎回誇らしげに紹介されてきました。次回のプレスリリースはどうなるのかな?


今更ですが、確認したい事

2008-07-29 | オーマイニュース


オーマイニュースって、確かニュースサイトでしたよね?



休載御詫

2008-07-25 | 私事都合

二日酔いのため、本日は記事の更新をいたしません。


しょーとにゅーす

2008-07-24 | オーマイニュース

とうとうオーマイニュースはナマモノと日持ちがするネタの区別がつかなくなったらしい。新聞より早いと題して7/18以前に投稿された高校野球予想が掲載されたのは7/22夜。鮮度が大切な記事にはわざわざ<ナマモノ>の編集用タグをつけているはずなのだが。


【関連リンク】
高校野球 福岡県大会組み合わせ表(ベスト16以降)