オーマイニュース(以下OMN)のサイト名称が、9月からオーマイライフ(OTLOML)に変わります。
かつて “ニュース”の仕組みを変える と高らかに謳い上げたOMNは、たった2年でニュースという言葉の前から尻尾を巻いて逃げ出す事になります。
また 日本で最も自由なメディアになる はずだったOMNは、たった2年で商品・サービスの体験レポートを集めたいという編集部の意向に縛られるサイトになります。
2年前に寄せられたネット上の声が、どうやら現実のものになろうとしているようですね。
ところで、今日はOMNがもう一つネタを提供してくれました。
なんと、JANJANやJ-CASTニュースとともに「日本インターネット報道協会」の設立に参加するそうです。
ニュースサイトからの決別を発表したその日に、インターネット上の報道コンテンツの質向上を目的とした団体に参加する。いかにもOMNらしいチグハグなネタではありますが、残念ながら、ニュースという言葉とまともに向かい合えない状態に成り果てたOMNが報道コンテンツの質向上に寄与できるとは素人目にも考えられず、痛ましさが先に立つ印象が拭いきれません。捨て身のギャグをかましても、それが笑いにつながらないOMNが不憫です。
※ イタリック体の部分は創刊宣言から引用、フォント変更・太字は筆者
【関連リンク】
2周年を機に、サイトを大幅リニューアルします
その上でのネタ後者はかなり驚きました。
とりあえずOMN本体はスポンサーへの売込みを行いやすい業態へ移行しつつニュース報道は「日本インターネット報道協会」なるものの配信を受けるという形を目指すのでしょうか。
なんというかこうなると個人的にはOMN本紙より後者の団体の動性が気になります・・
あらたな報道利権団体となるのか、あえなく形骸化するか・・・
しかし散々OMNをバカにしてきましたが、今回は驚きましたw さすがです。報道はダメダメでしたが政治工作活動のクオリティは高い。
OMNの本質を維持しながら営業効果も上げるにはこれ以上の手は思いつかないです。
ただ、広告通販サイトが成功して日イ協会なるものが権威化に成功すればの話ですが・・・
これまでのOMNの市民記者や読者の多くは、曲がりなりにもニュースサイトという旗印に集まってきたわけで、ニュースの看板を引っ込めた場所にもそのまま居着いてくれるかっていうと疑わしいです。
その昔僕がいた雑誌では、一時は売れまくって、読者のハガキが毎日山ほど届いて、読者コーナーがものすごく盛り上がったんですけど、そこでリニューアルとして読者企画や投稿をメインに持って行ったら、あっという間に販売数がた落ち、ということがありまして。
要するに、集まる場所自体にそれなりの魅力があってこそ(OMNの場合はある意味ネタとして)人は集まるわけで、ただの広場じゃ誰もついて来ないっすよ。
じゃあニュースの代わりに何を提供するかというと、オールアバウト的な、専門的な情報を市民記者の中から引き出そうということなのでしょうが、実質的に活動している市民記者数を考えると、あんまり現実的とは思えない。
実際のところオールアバウトだって、Yahooやリクルートに関わっている編集やライターなどの人脈からガイドをやっと確保してる状態です。
それでも、ギャラと手間を考えると、まともにプロでやっていける人にとっては魅力がないので長続きはしません。
ちなみにオールアバウトが始まった当時はブログもSNSもありませんでした。ネットの検索も今ほどにはみんな使いこなしてなかったから、オールアバウトのリンク集はネット情報の交通整理という価値があった。でも、今ではそういった存在価値はかなり目減りしてるでしょう。
でもって、TVCMも打ってたオールアバウトに比べて、資金的にも、サイトの規模も比べものにならないOMLが魅力的なコンテンツを提供できるとはとうてい思えません。
しいていえば、Yahooのトップページの片隅に住まわせてもらって、やっと読売オンラインの発言小町とか、アサヒコムのアスパラクラブとかになれるかどうかじゃないかと。
って、つまり日本人がいよいよ内向きになって自分の周りしか見ない、チマチマしたオタク人種になったってことを追認するわけですよね。
わたしなんかは、OMNの記事を通じて、こういう傾向に何とか抵抗しようとしてきたんですが、全くムダだったってことですよね。
資本主義の論理は多数派の論理、つまりたくさんの人に売れるようなものしか作らないっていうのが論理なのはわかりますが、じゃあ逆に大新聞やNHKなんかの方が、まだ「売れないけど大切って思う商品(記事や番組)」を作ってるだけマシってことですよね。
これってヒドイんじゃありません
原稿料なんか100円だろうが、まるっきりなかろうが構いませんが、つまりは「日本国民の多数派であるチマチマしたオタク人種に迎合します」って宣言なんですね。
怒りの鉄拳・・
趙 秋瑾
大手なら必ずクレーム対応の部署があるはずだし、ちょっとしたクレーム対応を公表する事で企業イメージがグングン上がりますよ、このご時世ですしね、とかそそのかせ!
オーマイゴッド
って感じですかね
インタネの世界では法人が運営する場と個人が運営する場の大小は無いのです。
OMNの影響力が個人のブログなんかの影響力よりも大きいなんてのは幻想です。
企業がやれば個なんてふっとぶって発想がそもそもOMNのボタンの掛け違えです。
個人のブログが閉鎖されたのと同じなんですよ、OMNの転進は。
用なしは消えるのです、法人と個人の違いは法人は舵を切っても反応が遅いってことです。
所詮、閉鎖なんですから、インタネの世界で1ブログが「おわた」ってこと以上でも以下でも無いでしょう。
しいて言えば、ソフトバンクは馬鹿なことの履歴を積み重ねたってことだけです。
一方の社民党系記者は無農薬野菜とか、フェア・トレードとかスローフードに力をいれるが、営業収入に繋がらず、これも先細る。
情報商材臭が強まる中、ついには記事も読者も集まらずで、いつもの頓挫。
「なかった事にしよう」で、ある日、OMNに戻っているに、1オマニー賭けてみますた。