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< 郷土料理 > 宮城 柿なます

2024-02-11 10:28:38 | 郷土料理

 「柿なます」

 主な伝承地域 宮城県南部

 主な使用食材 干し柿、大根、人参

 歴史・由来・関連行事
 昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、柿にはビタミンA、C、葉酸、カリウムなど、栄養素が豊富に含まれ特にビタミンCはレモンの2倍以上も含まれているといわれている。その柿を干し柿にすると、糖分のほか、ビタミンAや葉酸などが濃縮される。
 宮城県は、南部の丸森町や白石市を中心に、秋から冬にかけて上質の干し柿がつくられている。その干し柿は「ころ柿」と呼ばれ、蜂屋柿(はちやがき)という品種の渋柿の皮をむいて、へたの部分をひもにつるし、寒風にさらしてつくる。厳しい寒さにさらされて、甘みを蓄えた「ころ柿」を正月料理に取り入れたのが「柿なます」である。
 正月のおせちに欠かせないなますは、大根に人参をとり合わせた紅白なますが一般的である。その紅白なますに干し柿を入れたものが、宮城県で食べられている「柿なます」である。
 大根にはビタミンCのほかに、消化を助けるジアスターゼが豊富に含まれており、しゃきっとした歯ざわり、さっぱりした食感は、餅を食べる正月料理に欠かせないものとなっている。

 食習の機会や時季
 人参と干し柿の紅、大根の白の紅白色がめでたいとされ、正月料理のひとつとして、各家庭で食されている。

 飲食方法
 人参と大根のなますが定番ではあるが、これに干し柿を入れると自然な甘味が加わり、子どもたちでも食べやすい一品となる。
 細切りの大根と人参に軽く塩をふってしんなりさせ、酢や砂糖で味をととのえる。冷蔵庫にしばらく保存して味をなじませ、干し柿を加える。地ものの柚子を加えることもある。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 ころ柿に関しては、昭和27年(1952年)より宮城県ころ柿出荷協同組合が組織され、それまで各農家で出荷していたころ柿を一括で出荷するようになった。また、丸森町では「ころ柿体験」を提供している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kaki_namasu_miyagi.html より


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