沖縄weekly voice

沖縄在住の元気人が発信する

花カゴいっぱいの幸せ Vol.3

2010-11-16 00:00:00 | 火曜
線から面へ





面から立体へ





出来上がったこのカゴ『きまぐれマルシェ』は
浦添の素敵な雑貨屋さん『chou chou』へ納品します。


11月20日のイベント『Kid's99』でお目見えする予定です。




カゴ作りは好きだけど、幾度となく繰り返したこの工程
煮詰ったり、気分が乗らない日が長く続くことも正直あります。


そんな時、モチベーションを高めるのに役立つのは
他の人のクリエイティブな感性に触れること。




     *     *     *




最近のお気に入りは、デイリーボイスでコメントを下さって以来
毎日訪れているRICOさんのブログ


a line


一本の線。
このタイトルからも彼女の気概が感じられるようです。


沖縄生活を15年。その後渡米し、現在は横浜に住むRICOさんは
古物好きの手作り好きで、ご本人も仰っていたけれど
nayaと重なるところが多くて、なんだか他人とは思えません。


時折現れる顔だけ隠した、ロングヘアーのセルフポートレートも
なんだか自分を見ているようで、鳥肌がたっちゃいました!


このブログの素晴らしいのは、まるで洋書を見ているかのような気分になれるところ。


海外生活の長さが影響してるのか
写真の色や構図、光の感じになんともいえない深みがあって


日本で写した写真とは、とても思えないのです。


そこに添えられた、大人の女性の洒落た日常を綴る文章もなんとも粋で
まるで、アメリカのライフクリエイターの翻訳されたエッセイを読んでいるみたい。


外国で暮らすというのは、こんなにも人の感性を染め上げてしまうものなのかしら。




たとえば




私はいつも、行ったこともないフランスの田舎を夢見てカゴを編んでいるけれど
実際にそこで何年か暮らしてみたら
その後作るnayaのカゴは、いったいどんな風になっているのかしら・・・・・・


そんなことまで妄想しながら、今日もページをめくるように
RICOさんのブログを読むのです。




     *     *     *




そして、もうひとつ


Living Room Cafe


手作りの布箱・カルトナージュを、私はこのブログで知りました。
フランスの上流階級の女性の手習いのひとつとされていたカルトナージュ。


今でこそ本も出始め、日本でも人気クラフトの地位を確立しつつありますが
Tokoさんがブログで紹介し始めた頃は、まだまだ知名度はほとんどなかったように思います。


彼女の作るカルトナージュは
他の人の作るものとは一線を画しています。


ベースは紙の箱だから、凝ったもの、複雑なもの
誰も見たことのないようなものを作ろうと思えばいくらでも
追求していける世界ではあると思うけれど


Tokoさんの作品は、あくまでシンプル。




ここでまた、図々しくも私めは己の製作理念と照らし合わせてしまうのです。


籐も自在に形作れる素材ではあるけれど、奇をてらったり色気を出すと
後で泣く泣くほどく羽目になります。


面白い形状、個性的で奇抜なバスケットも悪くないかもしれないけれど
それは私の欲しいカゴじゃない。


何度も言ってしまうけど
田舎の納屋にあるような、古ぼけた素朴なカゴこそが
私の求める理想のカタチなのだから。




Tokoさんの作品は、技術に溺れず
自分の美意識にかなったものだけを作るという
堅い意思が感じられます。


だからこんなに潔くて美しい、洗練された作品ばかりなのだと思うのです。




     *     *     *




こんな風に人から受ける刺激が心地よくて
最近、ある面白いイベントを観に行きました。


ペチャクチャナイト宜野湾#2


県内で活躍するアーティスト、エディター、NPOの主催者などなど
色んな人が入れ替わり立ち代り現れて、自身の用意した20枚のスライドと共に


仕事や主張、作品などなど
とにかくなんでも自由にプレゼンする企画。




建築家不在の建築が好きだと言って、栄町の雑多な街並みを紹介する建築家。


奥さんの写真を撮り続けるフォトグラファー。


家具や彫刻を作り続けるお坊さん。




ユニークな方ばかりでみなさん素晴らしかったけど
私は特にアーティストのHolli Pitschさん
可愛らしさと不気味さの入り混じったイラストレーションに釘付け!





それに、つくづく英語って身体全体で話すんだなあ!って
身振り手振りを交えて話すホリーさんと


その熱をまるごと伝えようと、同じくオーバーアクションで訳す
同時通訳の茉宝さんのパフォーマンスに、なんだかとっても感動してしまいました。




文章でも言葉でも、人に何かを伝えるってなんて素敵なライブ!!




隣にいた人が、デザイナーのタイラアリサさんだったり


なにげなく話しかけた人が陶芸家の中田 栄至さんだったり


ここにいる人たちみんな、なにかしら作ったり表現したりしてる人なのかしら・・・と
しばし、ポーッとしてしまうnayaなのでした。




     *     *     *




そして後日訪れたイベント会場、宜野湾市のカフェ・コトノハ。



COTONOHA ART SPACE+CAFE』のニシムラさん&みっちぇるさんは
去年のちょうど今頃、11~12月のデイリーボイスを担当した先輩でもあります。


デイリーボイスを任せてもらえると聞いて、他の方々の傾向をチェックしようと
最初に拝見したのが、幸か不幸かニシムラさんの『つれづれコトノハ日記』だったのでした。


何が不幸かと言いますと・・・


だって、このブログ


毎週綴られる、ニシムラさんの粋な文章と
みっちぇるさんの含蓄深い言葉の数々。


そして珈琲ひとつ、イベントひとつ取っても
グローバルな視野と高い理想を持って取り組んでいる
コトノハというカフェに・・・・・・なんだかすっかり参ってしまったのでした。


ハッキリ言って、めちゃくちゃハードルが上がっちまったよぅっ!!




どーしよ。


ムリかも。


っていうか、そもそも他の人たちもアーティストとか人気ショップのオーナーとかで
だいたい私・・・場違いじゃない???


ととととりあえず、第一弾は無難に仕上げとくjか・・・




なんて感じにビクビクしながら、始まったnayaの『花カゴいっぱいの幸せ』。


だけど気持ちはコトノハへ。一体どんなカフェなんだろう・・・・・・




気になりだしたらそこはもう、カフェ大好き人間のnayaのこと。
ブログにご挨拶がてらカキコミして、コトノハ・デビューに選んだのが
あの『ペチャクチャナイト』だったのでした。


誰もが自分の感性を、自由に発表できるペチャクチャナイト。


色んな人の話を聞きながら
芸術って何も絵画や彫刻だけを指すんじゃない


建築も編集もビーチクリーンも
主婦も会社員も自営業もフリーターもこどもも学生も老人も


その人の中にピンと張りつめた、誇れる何かがあれば
その人自身がアートになるんじゃないかしら・・・


そんな感動が湧き上がってきちゃいました。




ペチャクチャナイト終了後


ニシムラさんとお話しする機会がありました。
嬉しいことにニシムラさんは私のブログ『nayaの沖縄移住計画』を観てくれていて




「普通のブログと違いますよね。なんだか、本を読んでいるみたい・・・」








・・・・・・もうお分かりでしょう


Vol.2から、調子に乗ってます・・・・・・









この日のランチは『若鶏とブロッコリーのクリームパスタ』
ドリンクと自家製パン付きで¥1100


堅めに茹でたブロッコリーの歯ごたえが心地よく美味でした。


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Kid's99


小児医療をメインとした大規模な総合イベント。
医師・看護師・助産師・栄養士・消防士
ライフガード・アロマセラピスト・保育士が集まり
家庭でできるホームケアや受診の目安、緊急時の対処法などをアドバイス。
またアロマやハーブ、沖縄の食材など身近で自然の物を利用した
病気にならない体づくり、予防法、ケアなどをご紹介。


「医療」のみとなると、どこかかしこまった雰囲気。
そこで今回はベビー、レディース用品、雑貨などを販売する
「おやこ市」や、FOOD、ドリンクコーナーなど約60ブースも
同時開催(おやこ市・FOODコーナーは11:30~)
(公式ブログより抜粋)


場所 ● 沖縄キリスト教学院大学・短期大学
日程 ● 平成22年11月20日(土)10:30~15:30
(おやこ市・FOODコーナーは11:30~15:30)


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COTONOHA ART SPACE+CAFE

住所 ● 沖縄県宜野湾市赤道1-5-7
TEL ● 098-893-7299
open ● 12:00~22:00
(ランチタイム 12:00~14:00/カフェタイム 14:000~22:00/オーダーストップ 21:00)
close ● 毎週月曜日
(2010年11月現在)



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nayaの沖縄移住計画 ● http://chigusa.typepad.jp/aya/



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2 コメント

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Unknown (RICO)
2010-11-17 07:31:15
nayaさん、おはようございます♬

こんな風に素敵に紹介してくださってありがとう^^
何やらお尻がむずむず‥笑。
私自身はそんなに素敵な人間ではないんですよ‥。
普通の主婦で、普通のお母さんで、ちょっと天然気味と言われる女で。
でも、こんな風に私のブログを見てくださっているなんて嬉しいです。
再度、ありがとうねぇ~。(うちなー風に^^)

私、編み物するでしょう?
籠作りと似ているな~って思いました。
どちらも一本の線から始まってだんだんと立体になっていく。
97歳の祖母は、編み物を生業としてたんですけど、
やっぱり言ってましたね。
「一本の糸が立体になっていくの、面白いと思わへんか?」って。
私はプロでもないけど、やはり自分の思う形にしようと思うと凹む事もしょっちゅう。
そんな時どうするか?と言うと、やっぱりインスピレーションを貰える人の所(ブログや他の媒体でも)へ行きますね。
海外生活をしていた時は、生活そのものからインスピレーションを貰える事が多かったです。
何だろ?日本よりもゆったりしていたのかなぁ。
知人のアーティストは、木の切り口一つからインスピレーションを得て色々作ったり、またその奥さんはフルーツの瓶詰め作りの名人だったり。
これが全て流行ではなく、ずっと続いてきた暮らしの中にあるのが素晴らしいんです。
沖縄にもそれが残ってると思うんですよね。
そんな沖縄を移住の地と決めたnayaさん、私はnayaさんの籠を手に取ってみたいです。

あー、長々とごめんなさい!
nayaさんが紹介されたブログ、私も早速お邪魔します♬

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RICOさん (naya)
2010-11-17 23:52:17
RICOさんすみません
名前まちがってます(RIKOって・・・)
いま気がつきました!!><

たぶん、これから訂正すると色々面倒になると思うので
申し訳ありませんが、このままでよろしくお願いします。
本当にごめんなさい~!!



RICOさんのブログを観た人は
きっと、今の生活をもっと楽しく美しくしようと思うはず。

毛糸を納得がいくまで、何度もほどいては編みなおしたり

アンティークの重厚な椅子の張替えに挑戦したり

そうそう、キノコの瓶詰めひとつ取ってもすごくお洒落!


私の憧れはフランスとかイタリアとか
世界遺産的な街並みを、焼きたてのバケット持って歩く
みたいなイメージなんですが(得意の妄想)

アメリカはどちらかというとポップでカラフルで
目がチカチカするようなイメージで、好みじゃなかったんですけど

RICOさんに染み付いたアメリカを見ると
まるでシックな成熟した大人の世界。
地に足の着いた、私の知らないかの国が見えてきて・・・

沖縄にいるとアメリカはもっとずっと近いんだもの

我らの隣人が
こんな素敵な文化を持っている人たちだなんて分かったら
なんだかとっても嬉しくなってしまいます。


RICOさんのブログを読んだ人は
RICOさんというフィルターを通したアメリカに
心地よくトリップしているはず。

素敵な人生は、素敵な毎日の積み重ねですもの。
ささやかな幸せを見逃さず、いちいち喜んで
沖縄と横浜から素敵な毎日を発信していきましょう^^

追伸

お祖母さまが、ものづくりをしてた方というのは納得。
うちの祖父も日本画家でした。

ものを作る人でありたいと思う気持ちって
半ば遺伝のようなところがあると思います。
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