OKERUのひとりごと

2012年10月にアメリカ・ケンタッキーから帰国。
ジャックラッセルのももちゃんと日々の生活について
綴っています。

まさかのAppendicitis 

2011年12月20日 | 健康・美容・ダイエット in KY
12月19日(月) 

こんにちは。
ご無沙汰しています。

2週間ほど前に、確か「腹痛が長引く・・・・」という、ちょっぴり呑気な記事をアップしていたのですが、
なんと先々週の金曜日に


虫垂炎の手術うけました!


誰もがびっくり、でも本人が一番びっくりの展開で、現在自宅療養を経てほぼ完全復活しました。
(掃除機かけ以外何でもしていいそうです)

この間、こんな流れでした。
12月8日(木):かかりつけ医の診察&検査→入院
12月9日(金):朝3時に手術
12月11日(日):午後、退院
12月16日(金):退院後の診察、異常なし→これで、完治らしい


あ~あ、アメリカに8年もいるとこういうことが起こるのね、とちょっと感慨にふけっているところです。

ここから8日からの出来事を書いていますが、かなり長いです。
お時間のある方は、どうぞ、です。


さて、事の始まりは旅行から帰ってきてすぐの腹痛、発熱だったと思うのですが、その痛みがなかなか引かずにいました。
→そのあたりのことは<コチラ>の記事に

ずっと食あたりだと思っていたのですが、先々週の水曜日(7日)頃から痛みの位置がおヘソの周りや右下腹部に移ってきました。
時々誰かにギュッとつかまれたような痛みがして、
夫に「もしかしたら盲腸かも~。悪い病気だといけないから、病院行ったら。」と言われたので
翌日の木曜日(8日)にかかりつけ医に診てもらうことにしました。
午後1時の診察で、症状を話すと「虫垂炎かも」ということで血液検査とCTスキャンを撮ることに。
3時にその検査をする病院まで移動し、結果が出たのが6時。

検査を受けるところは、かかりつけ医がいるところとは別のところで、検査結果は一旦そのドクターに報告され、
私は電話でそのドクターから結果を聞かされます。

そうしたら、「虫垂炎だから、手術した方がいい。今日St.Elizabeth病院のERに行けば、手術できるから」と言われました。

ちょっと覚悟はしていたので、ショックは少なかったのですが、あまりのシンプルな指示にちょっと引き気味。
一応話は聞いて、それでも不安だったので夫に改めて電話してもらうことにして、一旦入院準備のために帰宅しました。

下着や洗面道具など整えて、9時過ぎに夫と一緒にER(救急外来)へ。
(こんな時一番心配なのは、ももちゃん。夫はちゃんと世話できるかしら?)
登録などを済ませ、ERのなかの処置室に通され、病院着に着替えます。
日本の病院着は前で合わせる着物スタイルのものですが、アメリカは後ろが開いているエプロンスタイルです。
布地はたっぷりあるのですが、気を付けないと可愛いおしりがプリンと見えてしまいます。

その後、点滴を始めると、手術を担当するというドクターが現れました。
彼が言うにはFlorenceのSt.Elizabethだったらすぐ手術できるんだけどここは、深夜の1時半から2時半(このあたりの時間はちょっと忘れた)は手術できないルールなので、
早朝に手術します、とのことでした。

その処置室から病室に移されたのが11時半過ぎ。
そこから、看護婦さんによるさまざまな質問が始まります。
現在の状況から始まり、既往症、手術の経験(時期と病名)、親の病歴などなど。
更に食事上の制約(例えばベジタリアンとか、宗教上の制約とか)とか、信条からくる医療行為の制限(輸血はいいとかダメとか)多分日本だと聞かれないようなことを実に事細かに聞いてきます。
これらがいちいち英語なので、本当に大変。
看護婦さんも大変そうでしたが・・・・。
そして、そういう事前の手続きが一通り終わった12時半ころに一旦、夫は帰宅することに。

手術の時間はたぶん5時半頃と言われたのですが、正式に時間が決まったら看護婦さんが夫に連絡してくれることになりました。

私は痛みはそんなになかったのですが、疲れてしまってそのままベッドに寝てしまいました。
次に看護婦さんに「手術ですよ~」と起こされたのが、2時半!!
えっ、5時半からじゃないの?
なんと3時に手術が始まることになったそうで、結局夫はほとんどとんぼ返りで、呼び戻され3時には病室にきてくれました。

その後一緒に手術室に移動し、手術の担当の先生から手術の説明とそのリスクについての説明がありました。
担当ドクター、インド人の女医さんに変わっていました・・・・・・。オイオイ。
腕さえよければ誰でもいいけど。

術式は、ラパロスコピー(腹腔鏡手術)でお腹に3か所穴を開けて、お腹にガスを送り込み膨らまして行います。
全身麻酔で、手術が行われ始まったのが3時半ころで、私がICUで目を覚ましたの6時過ぎころでした。
お腹が痛いので、点滴から痛み止めを入れてもらい、確か病室に戻ったのは6時45分。
夫は病室で待っていました。

手術後に、夫はドクターから「盲腸が小腸に癒着していて小腸も炎症を起こしていたので、そちらも縫いました。万が一、そちらに穴が開くと開腹手術になる可能性があります。
大体2日でちゃんと縫い合わされたかどうか分かりますので、痛みや吐き気、発熱に注意してください。」という説明を受けたそうです。

かかりつけ医からは、「マイナーな虫垂炎」と言われていたのに、なんか、その説明を聞いたら、途端に重症のような気がしました。

しばらく休んでいると、いきなり朝食です。
病院内のカフェテリアの人が注文を取りに来ます。
と言っても私は「Clear Liquid」と言って「水分ものとゼラチン」くらいしかたべられません。
ストロベリー味のジェロと、緑茶を注文。
味が濃すぎて結局ジェロは半分くらいしか食べられませんでした。
緑茶もぬるいお湯&ティーバッグで、夫が飲みました。(変な味だったらしい)
お昼御飯もこんな感じで、それでもその時は「オレンジ味のジェロ」にして一応完食。

面会者も注文できます。
何を頼んでも$5・・・・とってもお値打ちです。

朝食後、また傷口が痛くなったので、最後痛み止めを点滴してもらいそのまま寝てしまったようです。
12時頃に目が覚めた時に、夫には帰ってもらいました。
多分随分疲れていたの思います。
ありがとうね。

その後は、看護婦さんや看護婦助手さんが入れ替わり立ち代わりやってきます。
3交代らしく、担当が変わる度に挨拶していってくれるのですが、内心「挨拶はいいから寝かしてくろ~」
おまけに、手術の時に膝から下につけられた長靴型の「血栓予防」のエアーマッサージパッドをトイレの度に取ったりつけたりしなくちゃいけなくて、
その度に看護婦さんを呼ぶのですが、それがまた面倒なのです。
点滴で水分をたくさん入れているので、1時間半に一度トイレに行きたくなり、その度に看護婦さんを呼ぶのですが、なかなか来てくれなくて・・・・・。
最後はもう我慢できなくて、自分ではぎ取ってしまいました。

結局自分で歩いて動けるなら、そのエアーマッサージパッドは必要ないわね、ということで丸一日も使わないうちに、お役御免になりました。

もう一つ面倒だったのが、点滴。
これは電気で落とす量を調整しているので、普段はコンセントにつないであるのですが、トイレの度にこのコンセントを引っこ抜いたり差し込んだり・・・・。
よろよろした身には結構、応えます。

看護婦さんは、来る度に痛みはないか、あれば薬を出すから・・・・と聞いてくれたのですが、
実際盲腸や傷の痛みは最初の24時間を過ぎたらそれほどなくて、それよりも手術の時に腹腔内にいれた
ガスがなかなか抜けず、横隔膜を押し上げる時の痛みが半端なくて、一番酷い時は(術後15時間呉くらいの時)
入院しているのに「救急車、呼んで~」と思ったほど・・・・・。
結局、こればかりは我慢してガスが抜けるのを待つしかなかったのですが。

そんなこんなで、入院生活を送っていましたが、食事は最初の2回以降は何を食べてもいいということでしたが、
カフェテリアの食事サンドウィッチやパンケーキなどは、続けて食べるのかはきついです。
回診にきたドクターに「食欲ないのね。だめね」と言われたけど、これは食欲というよりは、メニューの問題で・・・・。
2日目の夜は夫が日本食レストランでお弁当を作ってもらい持ってきてくれた時は、涙が出るほどうれしかったです。
やっぱり、食べ慣れたものが一番ですね。
ここで初めて体が回復に向かい始めた気がしました。

普通。ラパスコで行われる虫垂炎の手術だと1泊で退院みたいですが、私の場合は小腸が炎症していたのとお腹の腫れがひどかったので、もう1泊し合計2泊になりました。
痛み止めと抗生剤の処方箋をもらい、
「5パウンド(2.25kg)以上の重いものを持っちゃだめよ」と、若くてかわいい看護婦さんに言われ、退院です。
支払いは後日。(なんかすごい金額になりそうです)


その後は16日の診察まで、自宅で療養です。
とはいえ、寝てばかりいると腸が癒着するので、寝たり起きたりしていました。
食事は、レトルトカレーを食べたり、お友達が差し入れてくれたのもを食べたり、またレストランでお弁当を作ってもらったり。
ちょっと作ってみたりしたり。
皿洗いは、最初の数日は夫がやってくれました。
でも、すぐに「手が荒れた~。あかぎれになっちゃった。」と弱音を吐き途中から私がやったけど。
洗濯も夫がやってくれたのですが、何でもかんでもいっしょくたに洗いネットも使わないので、内心ちょっとストレスだったのですが、
ここは気持ちよく働いてもらわないといけないので、ぐっと飲み込みました。


16日の退院後の診察で、掃除機かけ以外何をしてもいいわよ、という先生の言葉で、一応完治ということになりました。
まだ、微妙に傷後の違和感はあるけれど、よかったよかった。
これから、しばらく日常生活に向けて、規則正しい生活にむけてリハビリです。