2010,9,9~11
裏銀座縦走
三俣蓮華岳(2841m)・黒部五郎岳(2840m)
富山県・岐阜県・長野県
(4)
2日目 双六小屋-三俣蓮華岳-黒部五郎小舎-黒部五郎岳-北の俣岳-太郎平小屋(泊)
■黒部五郎小舎 9:26~9:49 (2345m)
▲黒部五郎小舎
三俣蓮華岳からガッツリ500m下って黒部五郎小舎に到着。計画では、この後黒部五郎岳山頂
からここに戻り、宿泊。そして明日新穂高温泉へ下る予定だったが、4時間間30分で太郎平小屋
に行ける。ならば縦走したい!とにかく、黒部五郎山頂で今一度判断しようということになり、出発
です。でもこの黒部五郎小舎なかなかよろしいようで、雰囲気バッチリです。
▲黒部五郎岳カール(クリックで拡大)
まずは、樹林帯をガシガシ登り、カールの中枢部へ入って行きます。が、小太郎ここに来て時間
が気になった為か、オーバーペースで、ちとバテ気味です。
▲黒部五郎岳カール(クリックで拡大)
カールに身を置くと、スケールがでかすぎてビックリ。
三方を山で囲まれ、岩がゴロゴロの黒部五郎岳のカールの世界感は、他の山では決して味わえ
ないです。
山頂へは、北側の斜面をジグザグに登って行きます。その時に、雷岩を発見。こうして見るとカール
の中でも一番大きい岩です。
▲雷岩
喘ぎながら稜線に到着し、少し歩いたところが北の俣岳への分岐。ここでザックをデポして
山頂を目指します。
▲山頂へのガレ場(クリックで拡大)
ここで、山頂から単独の男性が降りてきたので、話を聞くと、太郎平小屋からのピストンでこれ
から帰るとのこと。仲間がいた。今日は、すれ違う人も数えるほどで、同じ方向となると皆無。
多いのもうんざりだけど、これほど少ないのも心細い。後から追っかけますといって別れた。
■黒部五郎岳山頂 12:12 (2840m)
▲黒部五郎岳山頂(クリックで拡大)
黒部五郎岳山頂に到着。山頂は貸切状態。誰にも遠慮せず、写真を撮りまくりです。
▲山頂からカールの中と黒部源流の山々(クリックで拡大)
山頂からカールの中を覗き込むと、山をスプーンですくい取ったような形だ。わかってはいたが、
実際見てみるとやはり不思議だ。
この頃になると、ガスがどんどん湧いてきて、薬師岳などの高い山はガスに隠れてしまった。
そろそろ出発しよう。
■黒部五郎岳分岐 12:39
▲分岐から北の俣岳、太郎平小屋方面(クリックで拡大)
ザックをピックアップし、先を見ると北の俣岳への緩やかに伸びる稜線の先に小さく太郎平小屋
が見える。遠い!めっちゃ遠い!!正直な感想だ。CT4時間30分。小屋到着は17時と他人に
は決してお勧めできないが、いってみよう。
▲黒部五郎岳からの急坂(クリックで拡大)
まずは、黒部五郎からの急坂をガシガシと下ります。九十九折で、標高差に300mを一気に
下ります。その後は緩やかな稜線歩きです。
この頃からガスが周りを覆ってきて展望も無いが、日差しが無い分体力が温存できると、良い
ように取ることにします。
■赤木岳 14:31 (2622m)
▲北の俣岳への道(クリックで拡大)
赤木岳の手前で2名の単独の登山者とすれ違ってからは最後まで誰とも会いませんでした。
■北の俣岳 15:22 (2661m)
▲北の俣岳(クリックで拡大)
大きな山を登り返し、たどり着いたのが北の俣岳山頂。でも、展望は無し!写真だけ撮って先
に進みます。
▲気持ちのいい縦走路(クリックで拡大)
ここで、黒部五郎岳で出会った男性を発見。この後のピークでやっと捉え、夕食時間を聞くと
17時30分。これは、夕食は作ってもらえないかもしれないと思った。男性より先に出発し小屋
へと急ぐ。
この後、太郎山まで、道とも沢ともわからない道を延々と歩き、ガスがふっと切れた時に、いきな
り太郎平小屋が出現!
▲太郎平小屋(クリックで拡大)
▲薬師沢と北の俣への分岐(クリックで拡大)
道は、薬師沢からの木道が合流し、いつかは、雲の平と思いながら、
■太郎平小屋 16:49 (2325m)
▲太郎平小屋(クリックで拡大)
なんとか、小太郎の中で設定したデットラインの17時前に到着。扉を開け、遅く到着したことを
お詫びしながらチェックイン。オーナーの五十嶋さんは暖かく迎えてくれた。夕食もOKとのことで、
感謝、感謝です。
▲陽が沈む
夕食後には西に夕日が沈み、なんとか無事に2日目が終了した。
(太郎平小屋編)につづく