2009,10,10~11
大天井岳・常念岳縦走(長野県)
2922m・2857m
(4)
10月11日
中房温泉~燕山荘~(表銀座)~大天井岳(泊)~常念岳~一の沢
■大天荘 5:40(2650m)
▲大天荘からの夜明け(クリックで拡大)
夜中、強風の音で何度か起きたが、朝4時30分に起きて外に出てみると満天の星と半月が迎え
てくれた。今日は天気に恵まれると確信した。
そう思い、5時からの朝食を終え外に出てみると丁度東の空が明るくなってきた。
■大天井岳山頂 5:48(2922m)
▲大天井岳頂上からのご来光(クリックで拡大)
もしかすると大天井岳山頂からのご来光に間に合うかもしれないと思い、急いで山頂に駆け登った。
山頂は、ご来光を拝もうとする人々で一杯だ。
八ケ岳の方向の雲海を越えて、すばらしい朝日が昇ってきた。
▲常念岳の向こうに南アルプスそして富士山(クリックで拡大)
朝日が昇り、周りを眺めると360度の大パノラマが展開されていた。朝日の南側には今日向かう
常念岳。その奥側には南アルプス。そして富士山。
▲槍、穂高連峰(クリックで拡大)
西には昨日は全く姿を現さなかった、槍・穂高連峰が雪の白いベールまとってお出ましだ。それも
Y字雪渓のおまけ付きだ。
▲左から双六岳、三俣蓮華岳(クリックで拡大)
槍ケ岳の西側には、大好きな裏銀座の山々。昨日の吹雪でこちらも真っ白けになった双六岳と
三俣蓮華岳。画像にはないが鷲羽、水晶岳もばっちり見えていた。
▲燕岳と後立山連峰(クリックで拡大)
北側には昨日歩いてきた燕岳からの東鎌尾根が、昨日と違ってやさしい表情を見せていた。
ここから見えなかったのは、後立山連峰だけだ。昨日が昨日だっただけに、より一層展望に感動
した。大天井岳山頂は、雪だけでなく、霧氷に覆われ下界の10月とは違い、完全に冬が到来した
ことを感じさせた。
■大天荘 6:16~6:28(2650m)
▲大天井岳と大天荘(クリックで拡大)
いつまでも大パノラマを満喫していたいが、そろそろ出発しよう。
今日は本当に雲一つ無いスーパー快晴だ。昨日と180度真逆の天候だ。空気が澄み切り、
どこまでも展望が開けている。大天荘から常念岳への道は、北アルプスを満喫するに最良のルート
▲大天荘からの稜線
それは、アップダウンが本当に少なくとても歩きやすい道。
▲常念岳を目指す道(クリックで拡大)
道の先には、これから向う常念岳が常に見える。
▲富士山も見える(クリックで拡大)
南アルプスそして富士山にまで伸びていきそうな稜線。この道を稜線漫歩と言わずして、どの道
が稜線漫歩と言えるのだろうか。
▲槍・穂高連峰(クリックで拡大)
アップダウンが少なく、右に目を転じれば常に見守ってくれている「ヤリホ」。山ヤにとって、これほど
恵まれた環境があるだろうか。
▲横通岳と常念岳(クリックで拡大)
横通岳に向ってはハイマツの緩やかな斜面を一旦下って行く。
▲ハイマツの稜線を振り返る(クリックで拡大)
最低鞍部に休憩する場所があり、たくさんの人が休憩していた。振り返るとたおやかなハイマツ
の稜線が今回の稜線漫歩を象徴しているように思えた。
全くピークを踏むことなく、全て巻き道でアップダウンが少なく、ゆったりとここまでやって来た。