じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

「馬鹿の壁」は破れないのか

2005-04-13 | 論評(comment)
君が代の声量、広島県教委が報告求める  
《「君が代」については「式場内に響き渡る歌声であった」「響き渡るとはいえないが、歌声は十分聞こえた」「歌っているとはいえない歌声であった」の三つから選択》
 ここまでくるとお見事。立派にナンセンスです。それを真面目にやっているところが空恐ろしい。校長先生たち、気はたしかですか。教育委員会は時代遅れの亡霊で、それについては語る言葉を持たない。まるで天丼やカツ丼みたいで、松・竹・梅とは広島県教委も粋ですね、「梅、五人前」と校長さんに注文させるんですか。
 真面目にといいましたが、真面目はこわいという見本です。こんな命令しか出せない教育委員会は解散するばかりですね。まさか、このような愚行を教育に関わる仕事だと思っているのなら、救われないからです。
 《卒業式、入学式での「君が代」斉唱をめぐっては、福岡県久留米市教委が04年、児童・生徒が歌う声量を大、中、小の3段階で小中学校の校長に評価させる調査を実施。しかし、「目標は達成された」などとして今春は取りやめた》というけれど、ホントは自分の愚かさに気づいたか、気づかされたんではないですか。われながら、恥ずかしくなったんだと思う。
 西に負けじと、東にも高い壁が立ちはだかっています。これは市議会議員の差し金だったそうです。《東京都町田市教委は昨年末、児童・生徒が校歌などと同じ音量で歌うよう事前に指導することを定めた通知を市内約60の小中学校長に送付したが、当日の声の大小の報告までは求めていない》
 そして中教審は学校からの「ゆとり」追放をめざして猛進しています。「国威発揚は教育にあり」などとはいわないでほしい。教育は国事にあらず、そう喝破したのは明治時代の思想家・植木枝盛(土佐)でした。
君が代の声量、広島県教委が報告求める 日の丸不起立も  (朝日新聞) - goo ニュース