２０２０年８月５日
７月２２日からの開始に７４％もの人が反対と答えた（18･19日実施の朝日新聞全国世論調査）にも関わらず当初の予定を前倒しして、しかも延期すべきという専門家による分科会の意見も無視して始められたＧｏ・Ｔｏトラベル。開始間際になって東京都民の旅行と東京を目的とした旅行が対象外になりましたね。
開始前日の業者向け説明会での質問にも、準備中とかこれから決めていくとか、無茶苦茶な状態での見切り発車です。当然いろいろな問題も出てくるでしょう。なんと言っても、抜け穴ばかりのざるのような計画としか思えないですから。
そこで今回除外されなかった東京都周辺県のホテル業者になったつもりでプランを立ててみました。
Ｇｏ・Ｔｏトラベル特別宿泊プラン
「東京近郊で豪華なホテルライフを楽しむ旅！」
夕食･朝食付きで１泊４万円が、Ｇｏ・Ｔｏトラベルで実質２万円に
ホテルの期間限定サービスも利用できます（１泊４万円以上の全ての宿泊プランが対象）
・東京都心までの送迎バスを無料で何度でも利用可（始発10:00 最終24:00）
・東京の夜の社交場体験（新宿の提携店をご案内）
・東京都心のホテルで昼食パーティーを特別価格で（１万１千円を５千円に）
・はとバスで東京観光（チケット手配と特別割引券進呈）
・東京ドームでのプロ野球観戦チケット手配
どうでしょうか。東京近郊のホテルで優雅に過ごしましょうというのが建前のプランです。でも、まさにＧｏ・Ｔｏトラベルを使って東京へ遊びに行こうというのが見え見えのプランになりました。
東京を目的とした旅行は対象外と聞いて、すぐにこのことが浮かびました。東京の感染を拡大させない、東京から地方への感染を防止するための除外でしょうが、東京への旅行を勧めるような抜け穴が丸見えです。
またＧｏ・Ｔｏトラベル開始前日の説明会では「東京都民と東京都以外に住むの人が団体旅行を企画し、都民以外が代表で予約すれば都民も割引の対象になりうるという説明だった」という記事も目にしました（朝日新聞デジタル 2020/7/21）。
このようにきちんと検討されずに実施されているキャンペーン自体も問題ですが、感染者が増え続けている中で、さらに感染者を増やすようなことを強引に推し進めていいのでしょうか。
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