おじさんとおばさんのつぶやき出張所

2002年から「おじさんとおばさんのつぶやき」というHPで書いていた記事をこちらのブログで書いていきます。

パラ競泳背泳ぎ 山田美幸選手のゴールを見て思った安全と公平の工夫

2021年09月12日 11時21分10秒 | つぶやき
2021年9月12日


これは7月分のつぶやきです。

「チコちゃんに叱られる!」でプールの長さについての問題がありました。「75m」と答えたゲストがいましたが、50mプールの正確な長さについての質問で正解は「50m2cm」でした。

正解を聞いたときには2cmの理由が浮かんだので「薄いな」と思いました。その2cmはプール壁面へのタッチを読み取るパネルの厚さです。ゴールの判定を目視ではなくパネルへのタッチで行うことで誤差をなくするための装置です。

今夏のオリンピック・パラリンピックで最も印象に残っているのは山田美幸選手です。パラリンピック背泳ぎ100mと50mに出場し両種目で銀メダルを獲得しました。
8月25日の100mで銀メダルを獲得したというニュースを見るまでは名前も知りませんでしたが、新潟県阿賀野市出身の中学3年生、14歳でパラリンピック日本史上最年少メダリストになりました。

山田美幸選手は、生まれた時から両腕がなく、足にも障害があるので電動車椅子で移動しているようです。

両腕は全くないので足で泳いでいます。異なる長さの両足をそれぞれ縦と横に動かし、腕のない両肩も回して推進力を生み出す独自の泳法と素晴らしい笑顔に感動しました。

9月2日の50mの前日くらいに見たテレビで「頭でタッチするのは痛くないですか」という司会者の質問を聞いてハッとしました。彼女は「痛いですけど少ししたらおさまるから」のように答えていましたが、頭のてっぺんから壁にぶつかるのです。頭もさることながら首への負担もあるのではと心配になりました。

視覚障害で壁の見えない選手には安全のために壁の手前で体の一部に合図をすることが義務付けられているようです。それなら山田選手のような場合にも何らかの配慮が必要ではないだろうかと思います。

例えば厚さ30センチくらいのゴール用の装置(図の緑色の部分)を取り付けて衝撃を吸収することが考えられます。タッチを検出するパネルと壁の間をクッション性のある素材にするとか、水の力を利用する方法などもあるでしょうか。あるいは頭でタッチした後は肩を押さえて止めることもできるでしょう。



「チコちゃんに叱られる!」に出てきたパネルは畳より少し小さいくらいで、台車から降ろしてプールに入れ、スタート台付近の床部分にネジでとめる。そのネジも手で回していたようなので道具も不要。ケーブル接続の場面はかなったけど、それも差し込む程度のことでしょう。

それから考えると、ちょっと仕組みを工夫すればスタートの前に取り付けて、ターンして戻るまでの間に水中にセットすることも可能だと思います。

それだとゴールが近くなって不公平だと言われるかもしれないけど、腕がない分ゴールが遠いのだから、むしろそのことで公平性が保たれると思うのですがどうでしょうか。



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