おじさんとおばさんのつぶやき出張所

2002年から「おじさんとおばさんのつぶやき」というHPで書いていた記事をこちらのブログで書いていきます。

1日の残業が45時間集計 責任者の技量を疑う

2018年02月28日 11時49分29秒 | つぶやき
2018年2月28日


「働き方改革関連法案」をめぐる労働時間の不適切なデータが問題になっていますね。昨日233件が新たに見つかり、異常値はこれで計365件に上るとのことです。

驚くのはその内容です。1日の残業時間が24時間を超えるものが132件もあります。132件が多いか少ないかは別にして、そのようなデータがあることが驚きです。

個々の調査票を何らかの方法で集計したものでしょうが信じられません。100点満点のテストの集計に、105点や200点といった点数があるようなものですから。

おじさんはアンケートなどの集計をするときは、効率的な入力方法を考えます。効率的というのは短時間で入力できることと、入力したデータを色々な方法で集計できるデータ形式にすることです。

もちろん入力ミスを防ぐ仕組みを作ることは大前提です。入力後の確認は当然です。可能な限り誤入力ができない仕組みを作るのです。



エクセルで入力する場合だと入力する範囲を制限します。「データ」「データの入力規則」「データの入力規則」で指定した値以上とか、指定した範囲内などの制限ができます。



方法さえわかれば簡単に設定できます。質問ごとに設定できるので質問に合わせて設定したシートを作成してそれに入力します。データの件数が多い場合には複数人で入力して、あとでまとめることもできます。

こうすれば1日の残業時間が45時間などというデータはできません。それでも完全に誤入力を防ぐことはできないので、チェックの仕組みも考えましょう。

「同じ人の残業時間なのに、1日の方が1週間や1カ月よりも長い」とか「1週間の方が1カ月より長い」というデータも117件あります。

入力時にこれらのミスを指摘することもできますが、集計表にチェック用の列を追加して関数でチェックします。IF関数を使って、1日・1週間・1ヶ月の値を比較します。

エクセルをある程度使える人ならすぐ思いつくことでしょう。入力を業者に任す場合でも、このようなことを指示することは当然のように思います。

こうして考えると異常と指摘されていないデータも信用できないように思えます。野党からねつ造ではないかと言う声が出るのもわかる気がします。

これだけデータの誤りが見つかり、野党が調査のやり直しを求めても与党は応じようとはしていません。

裁量労働制の対象拡大については、朝日新聞世論調査(2018年2月17日・18日実施)</e>で賛成17%に対して58%が反対と答えています。

その労働時間規制の緩和を残業時間の上限規制などに抱き合わせて「働き方改革関連法案」に一本化し国会に提出しようとしています。

安倍政権のいつもの手法のように思えますが、皆さんどう思いますか。


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