みどりのスケッチブック

いなかのくらしと身近な自然のスケッチブック。

鷹匠訪問2

2006年04月17日 | 修行

初日の予定では、鷹を腕にとまらせた松村さんと一緒に
田麦俣周辺の軽い山登りと鷹狩の実演だったが、
翌日は天気が悪いとのことで、2日目の品倉山への軽登山と入れ替えることになった。

登山はスキー場がスタート地点だった。
松原さんはすでに鷹を腕にとめている。
スキー場と鷹匠、不思議な組み合わせだ。

リフトを使い、少し山を登った所でカンジキをつけた。
生まれて初めてのカンジキだが、それほど違和感は無い。
それにしても、あたり一面は銀世界、というより真っ白の世界で
目がまともにあけられないくらいにまぶしい。
少し進むと、リフトも止まりスキー客のいない静かな雪景色になった。
雪の上にはウサギやテンの足跡が楽しいくらいについている。
しかし歩くのは大変で、先頭の人が掻き分けた雪を
後続の人たちが一列になって踏み固めていく。
つまり、列の後方の人ほど歩くのは楽なわけだが、
雪に慣れない私はそれに気づくまでしばらくかかった。



青い空と白い雪のコントラストの中、少し進んだだけで体は汗だくになった。
しかも、雪山の斜面は驚くほど急だ。
一足歩くごとに小さな雪球が雪の谷間に向かって転がっていく。
普段の運動不足のせいもあって、少し進んでは息が切れ、心臓がドキドキした。
こんなに体を動かしたのは本当に久しぶりだった。
しかも、めざす品倉山は遠くにちっちゃく見える・・・。
あんな所までたどり着けるのだろうか、という思いがよぎる。


雪面に階段を作って上っていく感じ・・・。
この雪の下は沢だとか。
穴に落ちる人もいてヒヤヒヤしました。

何度も休憩を取りながら、徐々に山が近くなった。
ひーこら言いながら登っている雪の絶壁の下は、
夏になるとたくさんの木や草が茂って歩けないはずの場所だ。
何メートルも積もった雪の上を、何の障害物も無く歩くのは想像しただけでワクワクした。

つづく

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5 コメント

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すごいなぁー (やぶちん)
2006-04-20 22:23:16
そうできる経験じゃないよねー。他の参加者はどんな素性の人達なんでしょう・・・。この経験がのちのちどんな形になって表\れるのか楽しみじゃ。
返信する
雪山 ()
2006-04-23 22:10:36
雪山を歩くのは、天気がいいと気持ちいいですよね。

カンジキは履いた事無いですが、アイゼンでは経験が有ります。

あのガッシガッシと登り、下りる感じは最高ですね。

夏山では味わえない楽しみですね。

山登りもいいもんでしょう。

今度、新緑の手頃な山へ行きますか?
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やぶちんさんへ (oinoko)
2006-04-28 11:52:41
他の参加者の方々も個性的でしたねぇ・・・
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燦さんへ (オイノコ)
2006-04-28 11:54:06
山登り、いままではそれほど興味が無かったけれど

ちょっとのぼってみようかなぁ?なんて思っちゃいました。

かんじきよりアイゼンの方がたのしそうかも?
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Unknown (ぺんく)
2006-05-03 13:31:25
やはりうらやましいです

鷹匠に会えるってなかなかないですよ
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