先週、連れ合いと二人で、現在国立博物館で開催されている「平安の秘仏」展を見学して来ました。
滋賀県甲賀市の櫟野寺(らくやじ)に伝わる仏像20体が一室に展示されている、それほど規模の大きくない展示会でしたが、目玉である丈六の十一面観音菩薩座像は秘仏で、お寺の外で展示されるのは初めてとのことです。
例によって展示室内は撮影禁止ですので、図録の写真を...
櫟野寺というお寺は行ったことがないばかりか、名前も知らなかったお寺でしたが...
甲賀市の十一面観音?
まてよ、朧気な記憶を頼りに探してみると...この本↓に書かれていました。つまり、名前は忘れていたのでした。
白洲正子が道に迷って、大きな櫟(いちい)の木を目当てに櫟野寺を訪問し、住職が「忍者の作った迷路なので...」と説明する下りは覚えていました。
ちゃんと十一面観音菩薩の写真も載っていたのですが、こちらはすっかり忘れていました。(^^ゞ
本堂は昭和43年に火災で焼失したそうですが、本尊は収蔵庫に保管されていて無事だったとのこと。
こんなに立派で美しい仏像が焼けずに残っていて、本当に良かったと思います。
丈六の十一面観音菩薩の他にも、薬師如来座像や地蔵菩薩座像、毘沙門天像など、なかなか良い仏像がありました。
ただ、展示仏の大半を占める立像は手首から先が欠けているもの、あるいは肩の付け根から腕がないものなど、痛々しい姿の仏像も多く、地方のあまり有名でないお寺では修理するのも大変なのかなぁ、と感じた次第です。
ミロのヴィーナス像も上腕半分しか残っていませんが、仏像の腕が無いのは何とも...
ついでに、大昔に撮影したミロのヴィーナス像の写真も貼っておきます。(1972年3月にルーブル美術館で撮影したものです)
ルーブル美術館内では自由に写真撮影が出来ました。
日本の博物館や美術館、お寺や神社は大抵写真撮影禁止ですね。(国立博物館には写真撮影可能な展示物もあります)
もう少し自由に撮らせて欲しいものです。
滋賀県甲賀市の櫟野寺(らくやじ)に伝わる仏像20体が一室に展示されている、それほど規模の大きくない展示会でしたが、目玉である丈六の十一面観音菩薩座像は秘仏で、お寺の外で展示されるのは初めてとのことです。
例によって展示室内は撮影禁止ですので、図録の写真を...
櫟野寺というお寺は行ったことがないばかりか、名前も知らなかったお寺でしたが...
甲賀市の十一面観音?
まてよ、朧気な記憶を頼りに探してみると...この本↓に書かれていました。つまり、名前は忘れていたのでした。
白洲正子が道に迷って、大きな櫟(いちい)の木を目当てに櫟野寺を訪問し、住職が「忍者の作った迷路なので...」と説明する下りは覚えていました。
ちゃんと十一面観音菩薩の写真も載っていたのですが、こちらはすっかり忘れていました。(^^ゞ
本堂は昭和43年に火災で焼失したそうですが、本尊は収蔵庫に保管されていて無事だったとのこと。
こんなに立派で美しい仏像が焼けずに残っていて、本当に良かったと思います。
丈六の十一面観音菩薩の他にも、薬師如来座像や地蔵菩薩座像、毘沙門天像など、なかなか良い仏像がありました。
ただ、展示仏の大半を占める立像は手首から先が欠けているもの、あるいは肩の付け根から腕がないものなど、痛々しい姿の仏像も多く、地方のあまり有名でないお寺では修理するのも大変なのかなぁ、と感じた次第です。
ミロのヴィーナス像も上腕半分しか残っていませんが、仏像の腕が無いのは何とも...
ついでに、大昔に撮影したミロのヴィーナス像の写真も貼っておきます。(1972年3月にルーブル美術館で撮影したものです)
ルーブル美術館内では自由に写真撮影が出来ました。
日本の博物館や美術館、お寺や神社は大抵写真撮影禁止ですね。(国立博物館には写真撮影可能な展示物もあります)
もう少し自由に撮らせて欲しいものです。
それに、一木造りだと聞いてさらに驚きました。今回寺外での公開は初めてだそうですが、櫟野寺の本堂、収蔵庫の修復といった事情がなければ、通常秘仏としてなかなか見られる機会は少ないのではないでしょうか。
このような巨大な仏像を公開するにあたって、遠隔地までの運搬技術と関係者の尽力を思うとありがたいことだと思っています。
お寺に行っても撮影OKなのは大仏くらいですね。
奈良に行くと魅力的な仏さまが多いので撮れればいいなと思ったりもします。
櫟野寺の本堂は現在改修中で、その間を利用しての展示みたいですね。
平成30年以降に御開帳されるようなので、その折にはぜひともお参りしたいと思います。
ミロのヴィーナスを本場で見たとありましたね。
手前は数十年前に上野にやってきた時に、長蛇の列に長時間待ちして入館、見るのに立ち止まりできずあっという間の観賞でした。
滅多に見られない仏像を間近でじっくりと見られる機会は貴重で、今回の展示会は素晴らしい企画でしたね。
秘仏のご開帳に合わせて遠方まで行くのも、それはそれで一つの楽しみですが、近くで見られることは本当に有り難いことです。
でも最近のデジタルカメラなら手ぶれ防止も相まって何とか写りますね。
自分の好きな仏様を自分の好きな角度から撮ってみたいですが、それには土門拳みたいな写真家にならないと...(爆)
櫟野寺、それ程遠くありませんからご開帳の折には是非どうぞ。
お客さんも少なかったようです。
日本にやって来たのは1964年だったようですが、自分は未だ高校1年になったばかり、当時は美術には感心が薄かったためか記憶に残っていません。
一つのお寺の仏像を東京で展示するというのも珍しいです。
撮影禁止の条件は良く解せませんね。
国内の博物館や美術館、お寺の内部など撮影禁止の場所は多いですが、理由がよく分かりません。
薄暗いお寺の本堂で見る仏像は信仰の対象、こうして博物館で見る仏像は美術品としての鑑賞で、それぞれ趣があります。
撮影禁止の理由は確かに良く分かりませんね。
あるお寺では撮影禁止と書いてありましたが、住職にお願いして撮らせて頂いたこともありました。