おへそのひみつ 

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平壌の水槽 北朝鮮 地獄の強制収容所 <姜 哲煥>

2005年07月23日 | 
姜哲煥(カン・チョルファン)氏がホワイトハウスに招かれ、ブッシュ大統領と面会した事はまだ記憶に新しい。

彼は、祖父が突然連行されたことによって、9歳の時に櫂徳(ヨドク)政治犯収容所に収監され、10年もの長い歳月を経て奇跡的に出所した。たった9歳の子供が(妹は7歳)劣悪な環境で精神的にも肉体的にも苦しめられた10年という日々は壮絶としか言いようがない。
過酷な労働、不潔極まりない環境、耐え難い飢え、人を人とも思わぬ非道な扱い・・・
それはこの世の生き地獄でしかなかった。

彼が収容所で叩き込まれた教訓は
「人は限りなく残虐になれる存在であり、人の尊厳は収容所で跡形もなく消え去る(本文より抜粋)という事だった。

虫やネズミ、蛇を捕らえ食らう。飢えた大人達が小さな子供の食料をも奪い取る。極限の中では、人間はもはや人間ではなく獣と化す。
姜氏は山で野兎を捕獲した時、病に倒れていた祖母に持ち帰ろうと思いつつ、その場で頭から貪り食ってしまったというが、それほどまでの飢えを想像する事は難しい。

保衛員による虐待や暴行は日常的に行われており、それは子供であっても例外ではなかった。また、おぞましいまでの公開処刑、理不尽な虐殺さえも目の当たりにする。時には死体の運搬や埋没作業までさせられたという。病死、自殺、虐殺等によって出た夥しいほどの死体は、収容所一帯に埋められ続けた。

収容所と言えばアウシュビッツを思い出すが、ここでは同胞が同胞を虐殺している。そしてその地獄は今もなお存在し続けていて、収容所の外の世界にまで広がっている。

92年に彼は脱北に成功し、韓国に逃れる事が出来たが、残された家族の消息はわからないらしい。彼と共に幼い頃から収容所生活を強いられた妹さんの行方がとても気になる。












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