監督:ソン・へソン
出演:ソル・ギョング 中谷美紀 萩原聖人 藤竜也
【あらすじ】
1945年、貧困生活を脱出しようと祖国を離れ、力士になるため単身日本へやってきた力道山だったが、日本人でなければ横綱になれないという現実をつきつけられ、絶望のなか、酒浸りとなる。ある日、屈強なプロレスラーから人種も国籍も関係なく世界と戦うことのできるプロレスの世界があることを教わり、単身アメリカへと旅立っていく。
試写会に行ってきました。
昭和の時代に日本の国民的英雄となったプロレスラー『力道山』の伝記的映画です。
実は、ソル・ギョングは韓国の俳優の中で1番好きでして・・・^^
韓流ブームでクローズアップされた俳優達とは違い、決してイケメンではないんですが、存在感があってとても魅力的な実力派俳優です。日本でもファンは多いですよね。
映像を観て、まず驚いたのが彼の肉体。
力道山になりきるために、たった5ヶ月で28キロも体重を増やし、90キロ以上にもなった彼の体格は本物の格闘家のように見えました。
3ヶ月間、実際に本物のレスラー達と一緒に暮らしてトレーニングを積んだそうですが、生傷が絶えなかったといいます。
そのかいがあってか、スタントなしのプロレスシーンは臨場感があり、力道山の気迫が伝わってきます。
また全編ほとんどが日本語での台詞である為、言葉も猛特訓したとのことで、肉体的だけではなく精神的にも、かなりの負担だったと思います。
例えば、日本語の間というものがとても難しく、日本人俳優の台詞が終わらないうちに自分の台詞を発してしまったこともあったりと、大変苦労したそうです。
劇中では台詞どころか、日本語で歌まで披露しているのですが、それがとても上手くて驚きました。
力道山という人物については、彼がかつて日本全体を大熱狂させた伝説のプロレスラーだったということ、彼が日本人ではなく朝鮮人だったということ、そして最後は酒場でヤクザに腹を刺されて死んだということだけ漠然と知っていたのですが、国民的英雄という栄光の陰にあった差別、孤独と不安にさいなまれた日々、酒に溺れ、暴力に明け暮れた彼の苦悩をこの作品で知り、壮絶な1人の男の生き様に深い感銘を受けました。できることなら彼の活躍をこの目で見てみたかったです。
試写会途中、隣に座っていた中年女性グループが、度々登場するプロレスシーンに嫌気をさしたようで「もういいわ・・・こんなのばっかり」と言い残して退席してしまったのですが、力道山といえばプロレスというのは当たり前なのに、一体何を観に来たのでしょう・・・。
韓国での興行成績があまりよくなかったと聞きました。
韓国人の方が力道山の苦悩をより共感できるのではと思っていたんですが、あまり受け入れられなかったようで、とても残念に思います。
韓国の人の目に「力道山」はどう映っているのでしょうか。
どうか日本ではヒットしますように・・・。
3月4日より公開です。
出演:ソル・ギョング 中谷美紀 萩原聖人 藤竜也
【あらすじ】
1945年、貧困生活を脱出しようと祖国を離れ、力士になるため単身日本へやってきた力道山だったが、日本人でなければ横綱になれないという現実をつきつけられ、絶望のなか、酒浸りとなる。ある日、屈強なプロレスラーから人種も国籍も関係なく世界と戦うことのできるプロレスの世界があることを教わり、単身アメリカへと旅立っていく。
試写会に行ってきました。
昭和の時代に日本の国民的英雄となったプロレスラー『力道山』の伝記的映画です。
実は、ソル・ギョングは韓国の俳優の中で1番好きでして・・・^^
韓流ブームでクローズアップされた俳優達とは違い、決してイケメンではないんですが、存在感があってとても魅力的な実力派俳優です。日本でもファンは多いですよね。
映像を観て、まず驚いたのが彼の肉体。
力道山になりきるために、たった5ヶ月で28キロも体重を増やし、90キロ以上にもなった彼の体格は本物の格闘家のように見えました。
3ヶ月間、実際に本物のレスラー達と一緒に暮らしてトレーニングを積んだそうですが、生傷が絶えなかったといいます。
そのかいがあってか、スタントなしのプロレスシーンは臨場感があり、力道山の気迫が伝わってきます。
また全編ほとんどが日本語での台詞である為、言葉も猛特訓したとのことで、肉体的だけではなく精神的にも、かなりの負担だったと思います。
例えば、日本語の間というものがとても難しく、日本人俳優の台詞が終わらないうちに自分の台詞を発してしまったこともあったりと、大変苦労したそうです。
劇中では台詞どころか、日本語で歌まで披露しているのですが、それがとても上手くて驚きました。
力道山という人物については、彼がかつて日本全体を大熱狂させた伝説のプロレスラーだったということ、彼が日本人ではなく朝鮮人だったということ、そして最後は酒場でヤクザに腹を刺されて死んだということだけ漠然と知っていたのですが、国民的英雄という栄光の陰にあった差別、孤独と不安にさいなまれた日々、酒に溺れ、暴力に明け暮れた彼の苦悩をこの作品で知り、壮絶な1人の男の生き様に深い感銘を受けました。できることなら彼の活躍をこの目で見てみたかったです。
試写会途中、隣に座っていた中年女性グループが、度々登場するプロレスシーンに嫌気をさしたようで「もういいわ・・・こんなのばっかり」と言い残して退席してしまったのですが、力道山といえばプロレスというのは当たり前なのに、一体何を観に来たのでしょう・・・。
韓国での興行成績があまりよくなかったと聞きました。
韓国人の方が力道山の苦悩をより共感できるのではと思っていたんですが、あまり受け入れられなかったようで、とても残念に思います。
韓国の人の目に「力道山」はどう映っているのでしょうか。
どうか日本ではヒットしますように・・・。
3月4日より公開です。