気が大きくて気が弱いデザイナーの会社設立日記

大学在学中ですが、京都で「建築&ウェブ」のデザイン会社を友人4人で設立しました。

なぜ会社を設立したのか?[2]

2005-08-16 02:06:32 | なぜ会社を設立したか
なぜ会社を設立したか。昨日書いたことは、
主にWEB側の起業した理由だったと思います。
うちの会社は主に「建築&WEB」。
自分が大学で専攻している「建築」の分野において、
なぜ起業しようとしたかを書いておかないといけないでしょう。

これはひとえに、大学の恩師である建築家との出会いがあってのものです。
この建築家はこれから頻繁に登場するでしょうから名前が必要ですね。
とある由来から「ホイヘンス」と呼ぶことにします。

「ホイヘンス」は、様々な質の良い作品を作っている建築家で、
1回生のときに配ってもらった事務所のパンフレットを見て、
「なんかわからんけど、すごい!」と思った記憶があります。センスがとても良いと感じました。
自分の感性に一致する部分がすごくありました。

ホイヘンスは実は建築の道では有名な建築家なのですが、とても気さくな性格の持ち主で
偉そうぶるということもなく、恩師と生徒という関係ではありましたが、
25歳の年の差はありますが、友人とも言えるような非常に親しい関係を築くことができました。

自分が大学院修士1回生のとき、就職をどうするか決断しなければいけないタイミングのとき、
「建築の仕事もWEBの仕事も続けていきたい。自分で起業をしてみようかと思うのですけど、
どう思われますか?」と相談してみました。

建築設計の仕事で特にデザインの分野では、大手の設計事務所に行くか、
アトリエ系事務所と言われる建築家と少数スタッフで構成される事務所に行くなりして、
5年から10年修行をしてから独立するのが一般的なのです。

ですので、私の進言は常識的に言えば無茶な話なんですね。

でも、そこでホイヘンスは、
「今は時代も昔と変わったし、仕事さえあれば、最初から独立してやっていくことも可能でしょう。
ウェブサイトとかで建築家としての情報発信もできるし、いいものをひとつひとつ作っていけば、
必ず仕事も依頼されるようになる。やってみたらいいんじゃないかな。」という言葉があったんですね。
また、「君がそういうことを始めるというなら、おもしろそうだし、僕はサポートするよ。」
という言葉もありました。

この言葉に、ドンと背中を押されたという思いでした。
「いっちょやってみようか!」そう決意しました。
2003年の冬のことだったかと思います。