goo blog サービス終了のお知らせ 

アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

たとえ相手がいなくても、親子関係は継続する。気がする。

2015-11-06 11:35:41 | 心や気持ちのお話
祖母が亡くなった時の母の振る舞いを見て、正直、あれはないよね、と思いました。

ああは、なりたくない・・・。

道徳的にどうのこうの、というのではなく、あれでは祖母も母も苦しかろう、と。

母は、結局、実の親と、この世で最後まで和解できなかったわけでしょう。

それって、相手が死んでいなくなったから終了、というほど単純なことではない気がするんですよね。

つまりね、亡くなって数年経った今でもなお、母は、心の中で、祖母と戦っているんじゃないかって、
そんな風に思えてしまう。

そりゃ、いつもいつもではないけれど、何かのきっかけでスイッチが入ってしまうと、
相手が亡くなってこの世にいないだけに、逆に、やり場のない怒りに振り回されてしまうんじゃないか、
それはもう、本当に苦しかろう・・・そんな風に思えてしまうのです。

だから、ああは、なりたくない。

例えは違いますが、私は結婚して親元を離れ、主婦として母として長く生きています。

もういいかげん、一人の大人の女性なわけ。

ところが、なにか、洋服を買おうとすると、自分は「これ、綺麗でいいなぁ。」と思っても、
心の中で、母の「なに、こんな色のひらひらした服。やめなさい。」という声が聞こえてきてしまい、
気に入っている服を買うことをためらってしまう。

そんなばかばかしいことが、ほんの10年前くらいまで、私の心の中では起こっていたのです。

内なる子、インナーチャイルドがいるように、内なる親、インナーペアレンツも存在するのです。

私の場合も、その「内なる母」が、実に様々な場面で出てきては、私を支配し責め続けました。
 
私も、心の中で、母と戦い続けてきたわけです。

すごく疲れる上に、なんの益もない。
だから、やめよう、やめなくちゃ、と思ったわけ。

これが「折り合いをつける」っていうことでした。私なりの。