マンションの設備と管理

大規模修繕やマンションの設備管理や日常の出来事にかかわる事柄をつれづれなるままに、綴るブログです。

なぜ原発の事実報道は遅れたか

2011-04-26 10:16:15 | Weblog
なぜ今になって詳細を色々だしてます。
政府はなぜ原発の事故当時情報を隠したのでしょうか。
隠さなければならない不都合があったとしか考えようがありませんが。
政治家の利権・・・・・・・実業家の利権・・・・・・・・東電の隠ぺいのメリット
いずれにせよこの問題が解決したならば、事実をきちんと整理して東電を一民間企業として
存続可能かどうかを国民の判断を仰ぐ必要はあります。
その際マスコミはしっかり事実のみを報道することを使命としてほしい。
武田邦彦先生のこれまでの原発の事をまとめたブログが出されたので御披露させていただきます。
それそれの人がいろんな事実をつかんで頂ければと思います。

原発連休明けの生活(1) 原発のこれまで
3月12日に事故を起こした福島原発も、ようやく一段落の状態になりました。
ここでは「連休開けからの生活」について全体的に見渡してみたいと思います。これまで通りこの
ブログでは、私は家庭のお父さんとして、「あまり厳密ではなく、慌てん坊で抜けているところが
あるけれど、家族の安全を第一に考える愛情には自信がある」というスタンスでまとめて行きます。
また、将来を予想するには、過去のことを整理するのが大切なので、項目毎に「過去」と「将来」
をおおよそペアーにして話を進めます。
今のところ、{原発→放射線→被ばく→生活の注意→残された問題点など}の順序で進み、最後にメールで
お答えできなかった具体的なご質問に答えたいと思っています.
・・・・・・・・・
福島原発は3月12日に事故を起こしてから、科学的には「予想通りに進んで」います。「予想通り」
ということは、意外なことがほとんどなかったので、考えやすいことを意味しています。
私のブログの予想がよく「当たる」と言われるのですが、それは「予知能力があった」のではなく、
原発の状態が「普通に進んだ」ので、結果的に当たったように見えたということです。
まず簡単にこれまでの経緯を振り返ってみたいと思います。
・・・・・・
3月11日に大震災が起こり、福島原発が壊れました。
不幸中の幸いで、地震直後にはまだ電気は使えたので、核爆発を押さえるための制御棒を差し込む
ことはできました。それで核反応は止まりました.
しかし、多くの機器が破壊され、電源系が失われ、原子炉を冷却することができなくなりました。
原子炉は二種類の熱が出ます。
一つがウラン235が核分裂する時の熱、もう一つが核分裂でできた元素が、さらに壊れていくときの熱
(崩壊熱)です。
核分裂が進んでいるときには、崩壊熱は目立たないのですが、核分裂が止まると、今度は崩壊熱が目立ち、
それで温度が上がってきます。
それでも、核分裂に比べれば崩壊熱は小さいので、冷却ポンプさえ動いていれば冷やすのは簡単なのですが、
福島原発の場合、冷却ポンプが止まってしまったので全く冷やすことができなくなりました。
日本の原発は原子炉が水につかっています。だから冷却できずに温度が上がると、水が蒸発して蒸気になり
水面が下がってきます。
水面が下がってくると、露出した燃料棒と水が反応して水素が発生します。水素は気体ですから原子炉の
圧力を上げます。そうすると原子炉が爆発する怖れがでるので、水素や水蒸気を外側と逃してやらなければ]
なりません。
水素は原子炉圧力容器から、格納容器へ、さらに建物へ移動し、建物の中の酸素と反応して爆発しました。
1号機~4号機まで壊れ方は少しずつ違いますが、わたくしたちにとっては福島原発は、
「水が循環しなくなり、蒸発して燃料棒が露出し、燃料棒と水が反応して水素ができ、その水素が外に漏れて
水素爆発をした」
ということを理解しておけば、今後もわたくしたちの安全を保つ上で十分な知識です
・・・・・・・・・
今回の事件は最悪でしたが、水素爆発はかって不幸中の幸いでした。もしも東電が「世間から厳しく
言われるから、少しでも放射性物質を出さないように」と思って頑張ると、ついに原子炉が破裂して、
もっと悲惨なことになった可能性があるからです。
3月15日頃には、すでに大量の放射性物質が空気中に飛散し、さらに1号機~4号機まですべて破壊されると
いう状態になったので、この状態で原子炉の事故としては明らかに“レベル7”でした。
しかし、“レベル6”であるか“レベル7”であるかが重要なのではありません。いずれにしても人類史上、
最悪か、最悪に近い事故が起ったのです。
今から言っても仕方ありませんが、最初の爆発でレベル7に近いところまで行くことは判っていたのですから、
すぐ対策をとるべきでした。
まず住民の避難、それから原発から発生する放射性物質の量と風向き、それに自衛隊・消防隊・気象庁等
あらゆる関係機関を動員し、日本の国力をあげて原発の影響をできるだけ軽く済むように行動に起こす
べきだったのです。
しかし外国人が次々と東京を離れた時期、政府は、何らかの理由で発表をおくらせました。そして逆に
「大したことはない」ということ繰り返すことによって、付近住民は初期被爆を受け、国家が行動すべき
ことも遅れました。
起ったことははっきりと意識しておく必要がありますが、このブログでは今更、政府の怠慢を繰り返しても
仕方ありませんので、事実として指摘するにとどめます。
・・・・・・・・・
いずれにしても福島原発は一段落しました。
わたくしは3月中旬に、最悪の状態は、その時の250倍から2.5倍程度に低下したとブログに書きました。
テレビは「大変だ、大変だ」と言うだけで、どのぐらい大変なのかを言わなかったので、おおよその目安を示しました。
さらに4月に入ると原発は徐々に安定期に向かってきました。そこで、「貯金通帳はまとめておいたほうが良いが、
原発が爆発する可能性は20分の1程度に下がった」と書きました。
現在はさらに安定をしてきています。
わたくしが「原発が爆発する可能性」が低下したと判断した理由は、福島原発の大きさにあります。
物理や化学の分野で起こることは、「対象物の大きさによって時間が決まる」という特徴があります。
例えば、小さなコップでは何でも早くすみますが、太平洋のような大きなところでは、
同じ事でも随分時間がかかります。物理的なものは、おおよそ大きさのルートに比例して時間がかかります。
地震から数日経って水素爆発が起こったのも福島原発の大きさと関係していて、小さければすぐ
起こっていたでしょう。逆に、同じ装置が10日たっても20日たっても何も起こらないということは、
原子炉が安定してきたということを示しています。
このように福島原発では、事故発生から、制御棒の挿入、電源系の喪失、水素爆発、その後の冷却作業と
原子炉の安定状態への移行と全く順調に来ています。
今後も問題が起こらないではありませんが、福島原発の場合には、比較的、核爆発が起こりにくい構造を
していますので、その可能性は低いと考えられます。
(平成23年4月26日 午前9時 執筆)

武田邦彦

テレビの放映時間

2011-04-22 15:00:18 | Weblog
最近特に鼻につくことがある。
それは、民放がこんなにくだらない、放送局だったのかと。
NHKも最近は民放と変わらない。ときどき偏った放送をするNHKに国民は騙されている。
視聴料を払うのがばかばかしくなってきた最近です。
・・・・・がNHKのいい面は解説委員の充実ぶりです。
原発問題しかり、NHKの専門スタッフは民放がたばになってかかっても勝てる相手ではない。
民放の司会者は、みやね、みのもんたさん等がいるが最近誰が政治家かわけの解らない発言が多いと聞く。
もっとも、私はNHKのニュースと12chのワールドビジネスサテライト以外はほとんどみないようにしていますが、
福島原発問題で電力不足ならば、くだらない民放の放送時間を深夜12時とかで、打ち切った方が国民のためにどれだけなるか、
効果てきめんと思うが、政治屋の皆さんはいかがな判断基準で考えていることでしょうか。
国民は見る習慣から抜け出し、考える時期でもある。
もっと、ラジオを聴くようにしましょう。
ラジオはもっと自由にいい発言をしています。
考える事も多く放送されてます。
とにかくテレビは出演料にほだされて、自由がきかない御仁が多すぎます。
皆でテレビを見なければ、番組は自然とへらざるを得ないことです。
日本のテレビ局は新聞社をみな抱えて、スポンサーのご機嫌をうかがっております。
こんな、マスコミが真実の報道ができるわけがないのです。
真実を報道したり、もっと深いところへいって、報道すれば必ずある期間から圧力がかかるのが
今の日本のマスコミです。
ごたごた言っても始まりません。
この日本を真実のある報道にするには、我々国民がテレビをみなければいいのです。
極論は新聞不買もそうですが。新聞はニュースを知るという意味で無くなる事はありません。
とにかくつまらない習慣でテレビを見ることの反対を提案します。

福島原発

2011-04-19 11:03:56 | Weblog
昨日に続き武田先生のブログより引用させていただきました。
このことを多くの人が理解して頂きたく転用させていただいております。
原発深層流001 信用できる人、できない人 その1福島原発の事故から1ヶ月が経ちました.
放射性物質は「半減期」というのがありますから、原発の西北や南の近い場所を除いて、
これまでなら普通の生活に戻れるところですが、事故後の処理に手間取っているので、
連休明けに向けて準備をする期間です.
とりあえず、汚染された身の回りのものや部屋を綺麗にしておくことで、念のため洋服なども
外でブラシをかけておくなどの後始末をすることが有効です.
また、連休明けからの水や食材の選択などは来週ぐらいから書きはじめますが、これからの
準備の一環として、少し深く理解をしておきたいと思います。
その参考にしていただくために「原発事故の深層」を覗いてみます.
・・・・・・・・・
原発について「日本政府」はまったく信用できません.
福島の教育委員会は「政府が安全と言っているから、児童生徒を被曝させても良い」
などと言っていますが、困ったものです。
政府が信用できないのは、主として次の2つの事実です.
第一・・・・・・・・・
3月20日には判っていたのに、4月10日頃になって「福島原発の事故はレベル7」
と発表したこと、
第二・・・・・・・・・
原発の傍の海から規制値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたのに「健康に影響が無い」
と言ったこと、
の2つです。
福島原発のことについて、政府、原子力安全委員会、保安院の言ったことはすべて信用できません.
もっとも良いのはテレビなどでの彼らの会見を聞かないことです。
人間は、ウソと判っていても繰り返し聞くと、ついつい信用してしまいます.
また、ウソの中でも「自分が納得するもの」を「本当のこと」と思ってしまうことがあります。
・・・・・・・・・
原発事故にはレベルをつけることで、直感的な整理や判断をするようになっています。
一つ一つの事故をよくよく考えることができれば、レベルなどを設定しなくても良いかも
知れないのですが、多くの人が関係する世界的なことはレベルを決めて分類したり、整理したり
することが大切だからです。
そして、人はそのレベルを見て、「どのぐらいの事故だ」と判断し、自らの行動に活かすのです。
仮に政府が国民のことを考えていれば、3月20日に「レベル7」を宣言したでしょう.そうしたら
、多くの人がより早く遠くに移動して被曝を避けられたかも知れません。
また近くの小学校などでも開校を遅らせたりする根拠が得られますから、子供達の健康を守る
ことができたかも知れないのです。
しかし、現実的には日本政府は20日も隠していました。その理由として官房長官は
「(日本人が被曝することより、)パニックが怖かった」という趣旨の事を会見で言っていました。
もし、自分の子供が原発の近くにいて、自分の手元に「大量の放射線がでた」という報告が来たら、
奥さんに電話するでしょう。つまり、日本政府は日本人を守ろうとはしていないのです。
・・・・・・・・・
原発の近くの海から基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検出されたとき、保安院は記者会見で
「健康に影響がない」と言いました。
このような「真っ赤なウソ」が白昼堂々とテレビで放映され、ニュースで流れるという現状を
「信用しろ」と言っても無理です.
規制値や基準値と言われるものは若干の安全性を含んでいます.
それは、社会には赤ちゃんや妊婦、それも病気で治療や検査のために放射線をあびたばかりという方
もおられます.だから、「やや安全サイド」で数値が決まっていますが、極端に安全側ではありません。
たとえば、一般の人の被曝線量の限界は1年間に1ミリシーベルトになっていますが、
その3355倍というと、3シーベルトを越え、50%の人が即死(急性疾患で死亡)
するような放射線量になります。
基準値の10倍ぐらいまでなら、短期間に被曝しても回復することができますが、さすが3355倍
ではどうにもなりません。会見で「健康に影響ない」と発言した人は、まず自分の大切な人を
海水浴に誘ってください。
私は普通はこのようなことを言いません。規制値の3355倍の海で大切な人と一緒に楽しめるでしょうか?
 でも、今回ばかりはどうしても言いたいのです.
怒りがこみ上げてきます.
保安院の審議官は、日本国民を人間と思っていないのです。ただ、自らの保身のために
「自分の言ったこと(3355倍は安全だ)を信じて、赤ちゃんを海水浴させて死んでも良いです」
と言っているのです.
保安院が解散されないのが実に不思議ですし、あのときの会見は「表現の自由」に基づくものではなく、
「国家権力を使った騙し」ですから、検察は直ちに逮捕しなければならないでしょう。
・・・・・・・・・
政府の発表は空間線量も含めてまったく信用できません。
空間線量はできるだけ計測器を持っている人がネットで発表し、それを使いたいと思います.
1時間で0.6マイクロシーベルトより高いところには近づかず、1時間で0.11マイクロシーベルト
以下のところは安心して生活するという「ケジメ」をハッキリつけたいと思います.
若い女性も放射線の感度が高いのですが、それでも「スーパーに行けば自分で安全なものを選ぶことができる」
のですが、子供は一切、できません。
教育委員会のように「政府を信じたのだから、子供が病気になっても責任はない」
などという無責任なことにならないように、「信用できない政府」を「信用しないこと」が大切でしょう.
・・・・・・・・・
( 政府の小さなウソの一例・・政府の発表を信じていると、奇妙なことになって困っている人が多いから)
1) 自然放射線は年間1.4ミリシーベルトなのに、2.4ミリシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
2) 東京―ニューヨーク間の航空機の被曝は普通は100マイクロシーベルトなのに、
特殊例で200マイクロシーベルトと言った(多く見せるウソ)。
3) 100ミリシーベルトは職業人の被曝限界(5年間)なのに、一般人(赤ちゃんを含め)に
「健康に影響がない」と言った(法律違反).
4) CTスキャンなどは医療行為でやむを得ず被曝する(それだけの危険を冒す必要性を医師が判断した場合に限る)
のに、一般人が被曝する量をCTスキャンと比較した(違うものを比較).
5) 炉心が破壊されていないとでない核種が検出されているのに、「炉心は破壊されていない」と言い続けた。
6) 魚に蓄積するもっとも危険なストロンチウムを測定せずに、「魚は安全だ」と言った。
7) 放射性物質で汚染された土地の作物は汚染されているのに、官庁の食堂で出したり、販売を促進したりした。
8) 福島第一の1号機、3号機、4号機の爆発の映像の発表を、(おそらく)
NHKはじめマスコミが報道しないように圧力をかけた(国民が原発の状態を知るもっとも大切な映像を
メディアは流さなかった。ネットで見ることができるが)
9) その他、数え切れない.

(平成23年4月15日 午前11時 執筆)                      武田邦彦



原発事故を再び起きなくするには。

2011-04-18 11:30:25 | Weblog
武田邦彦教授は語る。

福島原発について
生活と原子力 06 なぜ「東通原発」は非常電源が入ったか?武田邦彦教授のブログより引用させて
頂きました。)
子供の目線国民の目線で主張されており、原子力に詳しい学者です。

4月7日深夜、東北地方は再び最大震度6を記録する余震に見舞われた。被災者の人はとても心配だろう。
なんと言ったら良いか判らないぐらいの過酷な仕打ちだ。
でも、ここではそのような状態でも、「原発」のことを冷静に考えておきたい。
この余震で青森の東通原発と六ヶ所村の再処理施設の電源が切れ、ディーゼル発電の非常用電源を使った
。震度は5と推定される。
ディーゼル発電機が動くということは「耐震設計を越えた地震に見舞われた」ということだ。
また、停止中の女川原発も震度6で通常電源がとまり、予備電源に切り替わった。
ここも「耐震設計を越えた地震」ということになる。
・・・・・・・・・
5年前から私は「原発は地震で壊れる」として、安全委員会部会、講演、書籍などで原発の耐震性を
考え直さなければならないと訴えてきた。
自分が「予言」したからということではない。実は予言などという大げさなものではなく、
「科学的な合理性を持って原発は地震で倒れる」のであり、実に簡単な原理なのである。
それを「原発は地震で大丈夫」と口で言ってきただけなのだ。
もし、それを日本社会が理解してくれれば、原発は少しは安全になる可能性がある。
原理は簡単だ.
1) 耐震設計自体が低い(柏崎、福島は震度5、今回の地震の結果から見ると、女川は震度5、
東通は震度4で設計したと考えられる)
2) 原子炉だけを守るようになっていて「原子力発電所」や「付近住民」を守ろうとはしていない。
これが現実なのに、政府、原子力委員会、原子力安全委員会、保安院、電力会社、県、市町村の首長は、いずれも、
「原発は地震で壊れない。安全だ」
と言い続けてきた。
・・・・・・
国民の安全を守るのがもっとも大切な指導者なのに、「耐震設計は4で震度5なら損傷する。そして、
付近住民や電気設備ではなく原子炉だけを守る」ということを知っていながら、よくそんな発言ができると思う。
昨日、 文化系の見識のある方とディスカッションをした。なぜ、「震度4、原子炉だけ」という設計を
「地震で大丈夫」と言うのか、科学者の私には理解ができないからだ。
・・・・・・実績・・・・・・
柏崎刈葉  震度6で「放射線漏れ」と「変電所火災」
福島    震度6で電源喪失、水素爆発
女川    震度5で通常電源喪失
東通    震度5で通常、予備電源ともに喪失
・・・・・・それでも全国の原発は大丈夫??・・・・・・
100%の確率で損傷、倒壊している。だから、電力会社が自主的に他の原発を止めて欲しい.
今回の東通原発は震度5で通常電源、予備電源が喪失し、ディーゼル発電機を動かした。普通の人なら「
最後の砦が役に立った」と思うかも知れないが、筆者の専門の工学から見ると、「設計が4だったら、
設計通り、設計が5だったら、設計ミスか施工の手抜き」という事になる。
工学というのは「まあまあ、なあなあ」ではない。震度5で設計したら、
震度5で「非常事態」になってはいけない。震度5では「ビクともしない」というのが震度5の設計である.
その意味で、東通原発が震度5でディーゼル発電が動いたということは、設計か施工の欠陥である
.東北電力は直ちにどちらに問題があったかを公表すべきだ。
さらに、福島原発にもトリックがある。
福島原発が「地震で倒れない」と言った政府、福島県の発言がウソではないことを印象つけるために
「津波の損傷」と言ってきた。
しかし、作業員は「地震直後に上からザーッと水が降ってきた」という証言や、
1号炉の圧力容器の亀裂などを見ると、震度6の最初のアタックでかなり損傷していたと考えられる.
また、たとえ津波であっても、日本には38メートルの津波を経験しているのだから、
10数メートルの津波が「想定外」というなら「地震や津波で壊れる怖れがある」ということだろう。
・・・・・・・・・
いや、そんな細かいことを議論していては、大筋を見失う.
原発は、
1) 原子炉だけ守ればよい.だから、電力の供給がなくなるのは「原発の安全性」の問題では無いとしている、
2) 設計震度は「電力会社が地震学者を呼んで勝手に決めれば良い」としている、
という事実をもう一度、認識することだ。
東通原発では、震度5で最後の砦になるディーゼル発電以外の電源を失った。まるで、個人病院のようだ。
個人病院でも停電に備えて予備の小型発電機ぐらいは備えている.予備の電源があるからと言って
「地震で大丈夫です」などと言うのはまったく非常識で、原発は多重防御ではなく、ほぼ1重だ。
そして、問題なのは「原子炉だけを守る」という思想だから、柏崎で変電所(場内)が燃えても
「関係ありません」と言い、今度も「停電だから仕方ありません」と言うだろう.
でも、ディーゼル発電機が故障したら、東通原発は、冷却系を失い、福島原発と同じようになるのだ。
電力会社の方は、「原発は地震で倒れます」と地元に行って欲しいし、自治体は「原発は地震で倒れるから、
止めろ」と言うべきだろう.
再び、被曝する人を出さないために。
(平成23年4月8日 午後1時 執筆)

私の結論
現在のようにころころ政治家が頻繁に代わるようじゃ政府には期待できない。
武田先生のように自治体がもっと権限で主張してやめさせるべきある。
日本人はとかく政治家の言うことは偉い先生が言うには正しいと信じる傾向がある。
私はこのうそつき政治屋という目でついつい見てしまいます。
いずれにせよ福島が早くもとの福島に近い姿になればいいなと思います。