NTTアイティ、暗号化技術とQRコードを応用したパスワード管理ツール「HaruPa(ハルパ)」を販売

2007年12月12日 | セキュリティ関連
~携帯電話を使って安全なパスワードの設定と更新を簡単に実現~


 NTTアイティ株式会社(以下:NTTアイティ、本社:横浜市中区、代表取締役社長:岡田和比古)は、暗号化技術とQRコードを応用した簡単・安全なパスワード管理ツール『HaruPa(ハルパ)』を、平成19年12月12日(水)より販売開始します。

 現在、インターネット上でさまざまなサービスが数多く登場し便利になる一方で、利用者は多くの個人認証パスワードが必要になり、その管理が大変になっています。また企業では、暗号化ファイルの管理やパソコン周辺機器の設定の制約によりパスワードを共有せざるを得ない場合があり、その管理には十分な注意が必要になっています。

 『HaruPa』はこれらの課題を解決するパスワード管理ツールです。安全なパスワードを自動生成、暗号化しQRコードに変換、印刷してパソコンなどに貼ります。パスワード入力が必要なとき、このQRコードを携帯電話で読み取り、復号されたパスワードを取得します。

 『HaruPa』を利用すれば、QRコードを貼るだけでパスワードを覚える必要がありませんので、複雑で安全なパスワードも簡単に使用することができます。また、パスワード更新は〔QRコード印刷〕→〔パスワード更新〕→〔貼り直し〕だけで完了します。携帯電話の設定は一切不要ですので、共有利用の場合でもメンバーに変更後のパスワードを連絡する必要はありません。

 『HaruPa』は、パソコンのパスワード管理だけでなく、クレジットカードの暗証番号やネットバンクのパスワード、ビル入館時の暗証番号など、家庭から企業まで、さまざまな場所で幅広く利用できます。


■開発の経緯

 ネットワークサービスの増加や、携帯電話等の高機能化により、利用者にとって便利なサービスが増える一方、利用する際に個人を認証するためのパスワードを多数持つ必要にせまられています。

 また、昨今のネットワークサービスにおけるセキュリティリスクの増大から、これらパスワードは十分な長さと複雑さを備え、かつ定期的に更新することが求められています。

 しかし、世の中ではいまだに憶えきれないパスワードをメモして保管するなどの習慣も残っており、情報の守秘や安全性にとって問題になっています。

 さらに、ルータや無線LAN機器の設定用パスワード、文書の暗号化パスワードなど、家族や企業内のメンバー複数で共有せざるを得ないパスワードの場合、変更の際には利用者全員に更新されたパスワードを一斉連絡する必要があり、定期的な変更を妨げる一因にもなっています。

 このような背景を踏まえNTTアイティは、これらの問題を解決する簡単・安心なパスワード管理ツール『HaruPa(ハルパ)』を開発し、このたび販売を開始いたします。


■『HaruPa』の概要

 貼る(Haru)パスワード(Pa)『HaruPa』は、QRコードを印刷するパソコン用「HaruPa生成ソフト」と、印刷されたQRコードを読み取り、パスワードを表示する携帯電話用「HaruPa読取ソフト」で構成されます。

 QRコードは利用者ごとに異なる暗号鍵で暗号化され、HaruPa読取ソフトにも利用者ごとに異なる復号鍵を設定します。したがって通常のQRコードリーダはもちろん、他のHaruPa利用者も正しいパスワードを取得することはできません。

<図 HaruPaの利用イメージ>
 *関連資料参照


■『HaruPa』の特長

 『HaruPa』の特長は次の通りです。

 1.〔簡単〕パスワードを覚えておく必要がありません。QRコードを貼っておくだけです。
 2.〔簡単〕パスワード変更作業がとても簡単。QRコードを貼り替えて再設定するだけです。
 3.〔安心〕QRコードから他者にパスワードを不正に読まれる心配はありません。
 4.〔安心〕パスワード読み取り中、外部との通信は不要です。利用場所を選びません。
 5.〔安心〕QRコード印刷後にパスワードはパソコンから破棄され残りません。

 ※詳細は、製品サイト( http://HaruPa.jp/ )をご覧ください。


■製品構成

 HaruPa For オフィス(企業向け):1ライセンス 19,800円(税込20,790円)
 HaruPa For リビング(家庭向け)*:1ライセンス 3,480円(税込 3,654円)
 HaruPa体験版**:製品サイトから無償ダウンロード可能

 *:HaruPa For オフィスと比較して、暗号鍵設定の自由度・読取ソフト同時利用数に制限があります。
   また、読取ソフトの一部機能に制限があります。
 **:HaruPa For リビングと比較して、生成ソフトの起動回数に制限があります。
 ※詳細は、製品サイト( http://HaruPa.jp/ )をご覧ください。


■『HaruPa』の動作要件

 *関連資料参照


■販売開始時期

 販売開始:平成19年12月12日(水)


■販売方法

 ダウンロードサイト「Vector PC Shop( http://shop.vector.co.jp/ )」からのダウンロード販売


■適用例

◆個人が持つ大量のパスワードや暗証番号の管理
 個人が保有するネットオークションやネットバンキング等の多数のパスワードをHaruPa生成ソフトで生成、印刷します。利用者はネットオークション等へログインするときだけ、HaruPa読取ソフトでQRコードを読み取り、パスワードを取得します。

◆企業内の共有パスワードの管理
 企業内で利用するルータ、サーバ等のさまざまな管理用パスワードをHaruPa生成ソフトで生成・印刷し、それらの本体に貼り付けます。管理するメンバーは各自の携帯電話にHaruPa読取ソフトをダウンロードしておき、QRコードを各自読み取り、パスワードを取得します。

◆暗証番号ロックされている出入り口の管理
 会員制倶楽部の入り口や複数テナントが入居しているビルの裏口など、暗証番号を入力して開くドアのある場所付近に、HaruPa生成ソフトで暗証番号を生成したQRコードを貼っておきます。利用者はあらかじめ配布されたHaruPa読取ソフトでQRコードを読み取り、入室のための暗証番号を取得します。倶楽部やビルの運営者は、暗証番号を頻繁に変更しても毎回利用者に連絡する必要がありません。


※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
※HaruPaはNTTアイティの登録商標(出願中)です。
※その他会社名、製品名は、一般に各社の登録商標又は商標です。