岩根研究所、実写映像でネット上に街再現。

2007年02月05日 | 通販/モール
 【札幌】ネットに街を再現し、気に入った店で買い物――。システム開発の岩根研究所(札幌市、岩根和郎社長)は実際に撮影した映像を使い、インターネット上に街を再現できるシステムを開発した。三月初めから東京・秋葉原の映像をサイトに公開し実証試験を実施する。映像内の店舗でのネット販売や広告掲載ができるようにし、二〇〇七年度中に本格稼働させる。
 岩根研は道路の映像をどこで停止しても、全方位の風景を見られるように加工する技術を持つ。この技術を活用し、映像内の店舗や公園にマークを付け、専用書式で文字情報を書き込んだり画像や音楽データを添付したりできる。消費者が店舗の評価などを掲示板のように書き込んだり、店舗側が商品の在庫状況などを知らせたりできる。
 岩根研は昨年末に秋葉原の電気街五百メートル四方で、カメラを搭載した自動車から道路の映像を撮影。ウェブサイトを三月初めから日本語と英語で一般公開する。映像内の店舗やサイト上で事業展開する企業から運営手数料を徴収するほか、広告を募り事業化する計画。
 札幌都心部や東京―京都間の東海道、海外拠点であるタイ・バンコク市などで道路映像を撮り同様のサービスを展開。三年後をメドに十億円の売り上げを目指す。