第386話 「平和の意義」

皆さん知ってのとおり最近、北朝鮮からテポドンが
打ちこまれた。最近の日本の周辺は色んな出来事があった。
日本は高度成長から平和な時代が長く続いた。
他国で戦争が起こってもそれは他人事のように思ってた。
そんな平和だと思ってた時代に私は生まれた。

私の母親は戦争体験者だ。体験者と言っても戦った訳では無い。
太平洋戦争が起こったとき私の母親は小学生だった。
私が小さい頃、母親から戦争の話をよく聞いた。
「また、その話・・？」と思ってても母親はその話をした。
私の父親も体験してるハズなのだが父親からそんな話は聞いた事は無い。
私の母親は当時よっぽど恐かったのだろう。
一回聞いてるのに母親は小さかった私に当時の話をよくした。

小学生だった当時の私の母親。私の母の父親、
つまり私の祖父は戦争に行ったそうだ。
そしてしばらくして家の近くで爆発音が何度も鳴った。
何度も鳴った。当時の私の母親の家族はTVをつけた。
するとTVでは「空襲警報発令！」という言葉が繰り返された。
そう、日本に空爆が始まったのだ。

私の母親とその母親、つまり私の祖母、そして兄弟たちは避難した。
防空壕に避難したのだが空爆、そして機関銃の音が鳴り響く。
当時、小学生だった私の母親は恐怖で怯えていた。
食べる物や飲む物も限られてきた。ただ恐怖に怯える日々。
そんな時間がそんな日々がずっと続いた。

ある日、空爆の音が鳴り止んだ。不思議に思い、私の母親の家族と
周りの人達はラジオをつけた。すると戦争終結のメッセージが繰り返されてた。
そう、日本は敗戦したのだ。恐ろしかった日々は終わった。
しかし進駐軍が日本に続々と来日し、マッカーサーが日本に降り立った。
日本はアメリカの占領下となったのである。

終戦になってから私の母親はそうとう苦労したらしい。
私の母親だけでは無い。周りの人々もそうだったろう。
そんな話を小さい頃の私は何回も聞かされた。
もう日本は平和で二度と戦争は無いと思ってた頃の話だ。

戦争は突然始まる。誰かが合図を送る訳でも無く、
スタートをコールする訳でもない。
終戦後、日本は平和だとずっと思ってきた。
戦争なんて映画やTVだけの話だと思ってた。
しかし今、北朝鮮がなんらかの事で日本にミサイルを撃ち込んできたら
対処はできるのであろうか？
現在は日米安保のもと、アメリカ軍が日本を守る事になっている。
しかし本当に守りきれるのであろうか？
自分の国は自分で守るのが本当の独立した国の姿なのではないだろうか？

現在、日本では外部からのミサイルを迎撃するシステムを導入するらしい。
多分、日本が空爆を受けたらこうやってPCをいじる暇などないだろう。
音楽をやるという事も出来ないだろう。
誰だって平和を望んでるに決まってる。
戦争して喜ぶのは一部の人間だけだ。

今、日本は危機的な状況だと思う。昔は戦争の事を唄うミュージシャン
に憧れてた事もあった。しかし今は違う。
歌では何も変わらない。歌だけでは戦争を回避する事は出来ない。
諸外国からは日本の過去の戦争の事や靖国問題について
色々言われている。ネット上なのであえて私個人の考えは書かない。
8/15には終戦記念日がまたくる。そこで何を想うのか。
平和ボケで何も考えずのほほんとしてるだけなのか・・
危機的な状況を回避して平和な日々が続いてほしいと思うのです。