第360話 「偶然の出来事、そして懐かしの友人」

私のこの日記のコメントにとある人からの書き込みがあった。
私の小学生、中学生時代を知っててしかもバンド関係の人となるとかなり限られる。
予想はなんとなくついてたんだけど仕事を終え自宅のPCのメールをチェック。
すると彼は小学、中学時代の友人だった。まぁ取り合えずはM氏という事にしておこう。
そのM氏と当時の色んな思い出等を書いてみようと思う。

私は元々北海道生まれ。小6の夏休みに母親の実家の青森に引越しした。
初めての引越しでしかも夏休み明けには初めていく小学校に通学。
いわゆる転校生。まぁドキドキだったんだけど歓迎ムードがあって
凄い楽しかった思い出ですね。その転校した小学校の同じクラスにM氏がいました。
しかしほとんど話した記憶が無い。彼と本格的に交流を持つのは・・3年後の事です。

中学3年生になりクラス替えそして運命的な出会いをする事となる。
M氏と私を含む仲良し5人組が集結した。休み時間はいつもくだらない遊びをしてた。
トランプをして負けた人はバツゲームとか連想ゲームと呼ばれる遊びとかしてた。
学校行くのも帰るのもみんな一緒。くだらないけど・・でも凄い楽しかった。

当時M氏はベストヒットUSAに出てくる洋楽を好んでた。それの趣味が一致してた。
そして稲垣潤一が好きだった。希望の高校に進学したらドラムセットを
買ってもらえるらしかった。そう・・彼は勉強もよくできた。
その仲良し5人組はやがてバンドをやろうと志す。
とりあえずコピーするのはチェッカーズと決めていた。

地元のアマチュア・バンドを見る事となりみんなで観に行く事に。
そこで演奏していたのはアースシェイカーだった。
それまではチェッカーズをやるつもりだったのが急にハードロックをやる事に。
もちろん当時は誰も楽器を持っていなかった為、学校のほうきとかで
バンドの真似事。まぁ女子の冷たい視線を浴びていたけれどもね。

卒業まじかになりそれぞれ進学も決定。
仲良し5人組の1人のK氏は自宅の庭にプレハブ小屋がありそこでみんな遊んでいた。
M氏はみごと希望の高校に合格してドラムセットを買ってもらいプレハブ小屋に搬入。
私も親に頼み込んで安いギターとアンプを買ってもらい全員の楽器が揃った。

みんなでアースシェイカーのコピーをひたすら練習。これが私のバンド初体験である。
しかし当時の私はバンドなんて違う次元の人達がやるもんだと思っていて
練習はちゃんとしてなかった。他の友達とよく遊んでた。しかしM氏は本気だった。
結局、私は何も活動せずに脱退。M氏はメンバーチェンジをして本格的にバンド活動開始。
市内での勢力的なライブ、コンテスト等で人気を得る事となる。
そこで初めて私は気付く。なにもかも中途半端だった私が。
それまでは普通の友達だったがバンドで人気を得た姿を見て。
それが私の東京でのバンド活動意欲の原点になっている。

あれから20年あまり・・・M氏が偶然私のHPをネットで発見し書き込みしてくれた。
メールも来てたので連絡先を書いて返信した。そしたら早速TELが来た。
久しぶりに話した。当時の話から現在の話まで。
凄い懐かしかった。当時の彼のバンドの知らなかった話も聞いた。
昔の懐かしい話もした。

当時は言えなかった事も今なら言えるという事もある。
ある意味彼は私にとって憧れだったのかもしれない。
彼は当時から音楽を先取りしてた。男友達からも人望があり女性にも人気があった。
行動力があって実力もともなってた。リーダーシップを発揮できる人だった。
彼と会わなかったら私はバンドをやってなかったかもしれない。
ここまで音楽を探求してなかったかもしれない。
久しぶりに話した彼は大人だった。でも当時の面白さも変わってなかった。
今は奥さんも子供もいて仕事もバリバリやってるみたいです。
お盆に帰省したときには時間があったら会う事が出来そうだ。
久しぶりに話した彼は楽しい友達でもありそして変わらず憧れの人だった。