ぼたん(春牡丹)の花が咲く時期だから「ぼたもち」、萩が美しい時期だから「おはぎ」。お彼岸の
お供え餅の覚え方を幼少のころ聞いたのを今でもしっかり覚えています。だからぼたもちは漉しあんで、
おはぎは粒あんだ、とも…。
諸説はあるようですが、おはぎは萩の花のようにたくさんの花が咲いているのを粒粒で表している
というのは妙に納得したもんです。
しかしなんで萩の花なんだろう?小さな花がまとまって咲くのは萩だけじゃないし、写真のように
今は萩の花がきれいな時季ではないし、なんて疑問もわきます。
そもそも萩の花で有名なのはやっぱりこれ!
萩に猪 は7月の役なんですよね…。
で、今度はなんで萩にイノシシなのか? なんていう疑問が(笑)
調べると、「臥猪の床」という言葉にたどり着きました。
臥猪の床とは、猪の寝所のことで、凶暴な野生の獣も萩や萱を倒して寝床にして身を休める、そこから
転じて優雅なものと荒々しい物の対比を表し、和歌などで調和のとれた情景として使われるようになった
とのこと。
紀貫之は、徒然草第十四段で以下のように語っています。
和歌こそ、なほをかしきものなれ。あやしのしづ・山がつのしわざも、言ひ出でつればおもしろく、
おそろしき猪のししも、「ふす猪の床」と言へば、やさしくなりぬ。 ( 和歌はやはり趣き深い。
身分の低い者や山里の人の所業も和歌にしてしまうとおもしろくなり、恐いイノシシも「枯れ草を被って
寝るイノシシ」とすれば優雅に感じるのだ。)
暑さ寒さも彼岸まで…。急に朝夕は冷え込んできましたが、イノシシも地面の上は冷たくて、優しい蔓と
葉の萩を布団のように強いて眠りたい時期なのかもしれません。
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で、今度はなんで萩にイノシシなのか? なんていう疑問が(笑)
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臥猪の床とは、猪の寝所のことで、凶暴な野生の獣も萩や萱を倒して寝床にして身を休める、そこから
転じて優雅なものと荒々しい物の対比を表し、和歌などで調和のとれた情景として使われるようになった
とのこと。
紀貫之は、徒然草第十四段で以下のように語っています。
和歌こそ、なほをかしきものなれ。あやしのしづ・山がつのしわざも、言ひ出でつればおもしろく、
おそろしき猪のししも、「ふす猪の床」と言へば、やさしくなりぬ。 ( 和歌はやはり趣き深い。
身分の低い者や山里の人の所業も和歌にしてしまうとおもしろくなり、恐いイノシシも「枯れ草を被って
寝るイノシシ」とすれば優雅に感じるのだ。)
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