緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

悠久のシルクロード

2015年12月24日 | Weblog
メリークリスマス!!

クリスマスの木と言えば、モミノキを思い浮かべる方が多いでしょう。

おお、モミの木よ、おお、モミの木よ
そなたの葉はなんと変わらずあり続けることか
夏場だけはでなく
雪の降る冬でも青々としている
おお、モミの木よ、おお、モミの木よ
そなたの葉はなんと青々としていることか!


19世紀にトイツで作られた O TANNENBAUM と言う歌は今でも歌い続けられています。

同時に 賛美歌 Deck the hall with boughs of holly も人気のある歌です。

ひいらぎかざろう ファララララーラ ラララ
晴れ着に着かえて ファララララーラ ラララ
カロルを歌おう ファララ ラララ ラララ
楽しいこのとき ファララララーラ ラララ


ということでヒイラギの木を見つけに行ったのですが見つかりませんでした(アセ)
ヒイラギモクセイの葉っぱで我慢してください。



日本人はヒイラギと言うと節分の時に玄関に飾り、鬼が入ってこないようにする、という言い伝えを
思い出すかもしれませんが、どうもクリスマスにヒイラギを飾るのもケルト人が悪鬼を払う事が目的
で始めたようです。
人の考えは同じなのか、文化が西から東に移動してきたのかは分かりませんが、私は後者なのかな、
などと思うのです。

というのも
ユダヤ人の変わった風習の一つにヒラクティリーを額につける、と言うのがあります。



これ日本でも見られるんですよね。山伏がしているのです。
歌舞伎勧進帳で、安宅の関で弁慶が関所の役人富樫に疑念を持たれるシーン。

山法師問答に
問  まこと本山の山法師ならば、御身のかぶったる兜巾(ときん)のいわれを御開かれ候
答  兜巾(ときん)は、峯七つ谷七つ須弥山の山を表ぜたるものにて候




こんなものつけているのはユダヤ人と山伏(と天狗)くらいな者です。
そんなことから、日本人とユダヤ人はもとは一緒だったなどと言う方もいます。
でも、シルクロードをはるばる超えてやってきたのだと私は思います。

考えてみればクリスマスも2000年前の1人の誕生をお祝いするできごと。そしてそれが2000年
続いていることがなんだかとてもすごいことだと思います。
今日は壮大な歴史に感傷的な気持ちになりました、よいChristmasを!!