公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

金価格と市場参加者が信じたい嘘を事実に変換する市場 これより先は人類未体験の別金融の世界

2016-10-09 20:12:00 | 日記
このところ金価格の課題評価は、不安定な米国選挙の読みが狂った政治と英国のBrexit。



金は金利を産まないという商品性質ゆえに現代の国際経済では主役にはなり得ない。ところがこの様に世界から金利が消失すると、金が主役とみなされる。決して健全な状況ではない。



日経『推計値に対するプレミアム(価格上乗せ)の拡大を促すリスク要因は、目白押しだった。中国など新興国経済の失速懸念が募るなか、2月には欧州発の金融不安が世界を走った。

 CoCo債(偶発転換社債)の利払い懸念に端を発したドイツ銀行の経営不安説が、欧州の金融市場を揺らした。この問題がくすぶるなか、6月には英国民投票で欧州連合(EU)離脱という結果が飛び出した。』日経

ドイツ銀行の経営不安は本当のリスクである。それが消失したと思いたいのは世界からの望み。【信じたい嘘】がこれからの世界を形成する。今世界が最も信じたい嘘は金利が上昇する。世界に金利の出口がやがてやってくるという嘘の連鎖であろう。嘘を作るのはメディアであり嘘を強いるのが市場である。市場が嘘を媒介すると嘘は真実に変換される。市場原理はリスクが極大化した状況では機能しない。これより先金融は体験したことのない別世界に入る。

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