公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

アクションプラン

2010-07-06 17:25:24 | ドラッカー
「ナポレオンはアクションプランどおりに事が運んで戦いに勝ったことはないといってた。しかし彼は、あらゆる戦いで歴史上例のない厳密さでアクションプランをつくっていた。」

      ドラッカー
「時間は最も希少な資源 時間をマネジメントできなければなにもマネジメントできない」
      ドラッカー 『経営者の条件』

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(わたしの考え)
 ドラッカーがこういう歴史人物を引用をするのは珍しいかもしれない。まあナポレオンといえども、アクションプランは必要だったという意味で、故事にあやかる意図はないだろう。たぶんナポレオン自伝の「会戦の際の要諦は、行動の間に、作戦線をかえることである。」を想定してのことであろう。

 営業においても戦い同様アクションプランの数は多いほどよい。営業先で複数のプラン、作戦変更が思い浮かばなければ、営業機会を有効に利用できない。

 これは大きな損失で、なんとなれば、営業機会とは相手の有限資源と当方の有限資源の重なりであり、極めて出会い頭の運命に支配されている戦場である。そして少なくともどんな事業でも時間が最も制約された資源となる。

 だからアクションプランはその結果の成否の難易にかかわらず複数の枝別れを準備しておく。そうすることで、次々と繰り出す作戦に相手は機会の延長を決意する。これがナポレオンのいう作戦線をかえるという意味の深いところだ。


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「軍人、私はそれ以外の何者でもない。なぜならば私にとって天職だからである。それは私の人生であり、習慣である。」

「会戦の際の要諦は、行動の間に、作戦線をかえることである。これは私の考えでまったく独創的なものである。」
            『ナポレオン自伝』
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