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骨伝導ヘッドホンでランニング

2013-06-02 16:54:21 | その他
骨伝導ヘッドホン。
ちょっと気になっている方は多いのではないだろうか?
自分も5年程前にFisherの骨伝導ヘッドホン(Z-GH1)を購入し、しばらく試してみた。
その後、自転車・ランニング用に2つ目となる防水仕様の AUDIO BONE AQUA を購入した。
耳を覆うヘッドホンや耳栓となってしまうカナル型イヤホンと違って耳を塞がない。
音楽を聴きながら、電車のアナウンスが聞こえたら便利だし、歩行時に近づく車の音が聞こえたら安全だったりする。
しかも骨伝導ってどんな音なんだろうか?とか、耳ではなく頭の中に響くってどんな感じだろうかと興味深々だった。

2つ所有する骨伝導ヘッドホンだったが、結局、使ったのは買った当初だけでその後は全く使ってなかった。
それはなぜか?

一番の不満はやはり音質だ。
骨伝導ヘッドホンの場合、スピーカーにあたる部分を耳の付近にあて音を聴く。
顔のどの部分に当てるかにより音質も変わるのだが、基本的に中音域が聴こえる感じ。
耳の穴に近い場所に着けると高音域が強調されるが、いずれにしろ低音域はかなり弱い。
ジャズとかだとウッドベースの音なんかあまり聞こえないし、音質に拘る人には全く向いていない。

音の出力もかなり足りない感じで、愛用のiPod, iPhoneで使うならほぼ最大音量に近くする必要がある。
しかしこれ位の音量になるとスピーカー部を顔に押し付けているとは言え、音漏れがする。
外を歩いている時などはいいが、静かな電車等での利用では音量の考慮が必要だ。
また、iPod, iPhone で最大音量にするとスピーカー部がビリビリと震えてあまり気持ちがいいものではない。
あと骨伝導ヘッドホンの音は頭に直接響くわけだが、耳から入ってくる音が大きいとあまり良く聞こえなくなる。
だから地下鉄や騒がしい場所での利用はちょっと使いづらい。
結局、気持ち良く音楽を楽しむなら、通常のヘッドホンかカナル型等のイヤホンがベターだ。

しかし、最近ランニング時に愛用しているカナル型のSONYのイヤホンがズレやすくて、これが結構ストレスになっていた。
なぜか左だけがズレるので、耳の穴の大きさが微妙に違うのかも知れない。
また、Panasonic スポ-ツクリツプヘッドホン RP-HZ11もすでに壊れてしまった。
だから、長らく使っていなかった AUDIO BONE AQUA を再度使い始めた。

まあ、音質はあまり期待してなかったが、慣れてくるとあまり気にならなくなった。
これはランニング時に聴く曲が、ぶっといベースが基本の EDM 系ダンスミュージックだからかも知れない。
こういった音楽ではベースラインは割と聞える。
まあランニング時によく利用していた、カナル型ではない、Panasonic の RP-HZ11も音質はあまり良くはなかったし、ここは割り切るしかない。

外ではフルボリュームに近い状態にしないと満足のいく音量が確保出来ないので、気になるのはバッテリーの消費量。
NIKE+ Running をオンにし、radiko で FM を1時間程聞き、その後 iPhone で30分程音楽を聴きながら走ってみた。
1年半程使い続けている iPhone で30%程度のバッテリーの消費だ。
GPSとやり取りしながら、internet FMを聞くわけだから、データ通信を1時間半絶え間なく続けることになる。
この間、ほとんどディスプレイは使ってないので、あまりバッテリを心配せず使うことが出来る。

その他、とても気になるのは2点。
アームホルダーにiPhone を入れて使うにはコードの長さが120cmと長い事。
しかも後頭部の中央からケーブルがダラリと垂れるので、ちょっとうっとうしい。
理想は 40~50cm 程度で、延長コードがついているのがいい。

もうひとつはスピーカー部の締め付けがきつくて、顔のあたっている箇所が痛くなることだ。
時々、位置をずらせばいいのだが、この圧迫感は強すぎる。

逆にいいのは完全防水で丸洗いが出来ること。
特に暑くなってくると汗をたくさんかくので、顔に直接装着する骨伝導タイプだと汗で汚れやすい。
実は暑くなるとランニング時には耳の穴にも汗をかくので、耳栓状態のカナル型でも汗で結構濡れる。
だからガシャガシャと気にせず丸洗い出来るのは便利だ。
もちろん耳を塞がないので、音楽を楽しみながら安全を確保出来る点は他のヘッドホンにはない最大のメリットだろう。

久しぶりに AUDIO BONE AQUA を製造しているゴールデンダンス社のHPを覗いてみた。
すでにAUDIO BONE AQUA は販売中止になっっていたが、Goldendance AQUA という名前で復活再販したようだ。
それから AUDIOBONE FIT という改良版の骨伝導ヘッドホンが販売されていた。
これは装着時の圧迫感を少なくし、コードの長さを 40cm + 80cm の延長コードの組み合わせとなっている。
AQUA のように丸洗い出来る防水仕様ではないのは残念だが、防滴仕様なので水拭きは可能だ。
現状、音質以外に不満に思っている点が解消されている。
へぇ、そうか。またランニング用として、懲りずに(笑)買ってみようかな。

骨伝導ヘッドホンは普通のヘッドホン&イヤホンと比べて音質が劣る。
しかも価格はそう安くはなく、同じ金額をだせば、そこそこ音質の良いヘッドホン&イヤホンが買える。
だから出来れば大型の家電量販店等で試聴が出来るところで試聴が出来るところを探して、自分の音楽プレーヤーで試してみてから買うことをオススメする。
決して万能なヘッドホンではない。
ユーザレビューでもボロカスに言われていることも多い。
自分はランニング時の利用にはアリだと今は感じているが、持っていたのに4~5年使っていなかったのも事実。
聴く音楽と利用シーンにより評価はガラリと変わるので、その点はよくよく考慮したほうがいい。


ゴールデンダンス社 ホームページ




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