社会派ミステリーの巨匠、松本清張の傑作『ゼロの焦点』が映画化された。
これは彼の生誕100周年を記念して、映画化されたものだ。
監督は犬童一心、主人公に広末涼子、そして中谷美紀、木村多江が終戦後に生きる女性達を演じている。
原作は読んだことが無いので、全くどういう作品なのかを知らなかった。
ただ原作は松本清張の代表作となるミステリーなので、きっと面白いだろうと考え、観にいった。
さて、この映画のあらすじは・・・。
結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため以前の勤務地金沢に向かった鵜原憲一(西島秀俊)。
しかし予定を過ぎても妻の禎子(広末涼子)が待つ東京には戻ってこなかった。
夫の行方を追い金沢へと向かった禎子は、憲一の得意先で、社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)に出会う。
禎子は金沢で自分の知らなかった夫、憲一について知り始める。
果たして禎子は再び憲一に会うことができるのか?
流石に松本清張の傑作だけあって、面白いミステリーだった。
しかし、ただのミステリーではなく、同時に終戦後の混乱期やその後の成長期に生きる女性の姿を描いた社会派映画だ。
現代とは違い、女性の社会的な地位が認められていなかった頃の話だ。
違ったタイプの3人の生き方を中心に、政治の世界に進出しようとしている女性運動家やその支持者達を通して、当時の女性の苦労や苦悩が描かれている。
正直、終戦後に生まれた自分にはちょっとピンと来ない部分も多く、そういう時代だったのか・・・と気づかされる部分があった。
単なるミステリーでないところが興味深い。
驚くのは原作は1958年3月号から1960年1月までに「宝石」連載で発表されていたことだ。
今となってはテレビの定番となっているサスペンスものの形が、すでに50年前にあったのだ。
そう特急電車と日本海の荒波と断崖が設定に絡んでいるあたりもそうだ。
舞台となった北陸の灰色の空や吹雪といった厳しい冬の風景が、物語の背景として非常にマッチしていた。
さて、この映画の見所は広末涼子、中谷美紀、木村多江といった現在を代表する女優陣による演技のぶつかりあいだ。
広末涼子、木村多江もいいけど、特に中谷美紀の演技がゾクゾクとした。
意思が強く、社会的に成功しているが、影を抱えている役どころを見事に演じている。
最近毎週見ているTBSの日曜劇場『JIN -仁-』の花魁役の演技も素晴らしい。
個人的には今、一番気になっている女優だ。
さて、観終わってみて考え込んでしまったのは、映画のタイトルである『ゼロの焦点』の意味だ。
あれ、結局、これってどういう意味なんだろう?と考えたがわからずじまい。
ググってみたら、Yahoo! 知恵袋に以下のようなQ&Aがありました。
なるほどと納得のベストアンサーでした。
下記にリンクしておきますが、若干のネタバレ感もあるので、気になる方は原作を読み終わった後なり、映画を観終わった後に見たほうが良いかも・・・。
『ゼロの焦点』の意味
ゼロの焦点 公式HP
これは彼の生誕100周年を記念して、映画化されたものだ。
監督は犬童一心、主人公に広末涼子、そして中谷美紀、木村多江が終戦後に生きる女性達を演じている。
原作は読んだことが無いので、全くどういう作品なのかを知らなかった。
ただ原作は松本清張の代表作となるミステリーなので、きっと面白いだろうと考え、観にいった。
さて、この映画のあらすじは・・・。
結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため以前の勤務地金沢に向かった鵜原憲一(西島秀俊)。
しかし予定を過ぎても妻の禎子(広末涼子)が待つ東京には戻ってこなかった。
夫の行方を追い金沢へと向かった禎子は、憲一の得意先で、社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)に出会う。
禎子は金沢で自分の知らなかった夫、憲一について知り始める。
果たして禎子は再び憲一に会うことができるのか?
流石に松本清張の傑作だけあって、面白いミステリーだった。
しかし、ただのミステリーではなく、同時に終戦後の混乱期やその後の成長期に生きる女性の姿を描いた社会派映画だ。
現代とは違い、女性の社会的な地位が認められていなかった頃の話だ。
違ったタイプの3人の生き方を中心に、政治の世界に進出しようとしている女性運動家やその支持者達を通して、当時の女性の苦労や苦悩が描かれている。
正直、終戦後に生まれた自分にはちょっとピンと来ない部分も多く、そういう時代だったのか・・・と気づかされる部分があった。
単なるミステリーでないところが興味深い。
驚くのは原作は1958年3月号から1960年1月までに「宝石」連載で発表されていたことだ。
今となってはテレビの定番となっているサスペンスものの形が、すでに50年前にあったのだ。
そう特急電車と日本海の荒波と断崖が設定に絡んでいるあたりもそうだ。
舞台となった北陸の灰色の空や吹雪といった厳しい冬の風景が、物語の背景として非常にマッチしていた。
さて、この映画の見所は広末涼子、中谷美紀、木村多江といった現在を代表する女優陣による演技のぶつかりあいだ。
広末涼子、木村多江もいいけど、特に中谷美紀の演技がゾクゾクとした。
意思が強く、社会的に成功しているが、影を抱えている役どころを見事に演じている。
最近毎週見ているTBSの日曜劇場『JIN -仁-』の花魁役の演技も素晴らしい。
個人的には今、一番気になっている女優だ。
さて、観終わってみて考え込んでしまったのは、映画のタイトルである『ゼロの焦点』の意味だ。
あれ、結局、これってどういう意味なんだろう?と考えたがわからずじまい。
ググってみたら、Yahoo! 知恵袋に以下のようなQ&Aがありました。
なるほどと納得のベストアンサーでした。
下記にリンクしておきますが、若干のネタバレ感もあるので、気になる方は原作を読み終わった後なり、映画を観終わった後に見たほうが良いかも・・・。
『ゼロの焦点』の意味
ゼロの焦点 公式HP
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