ひとつは殺された乗客にイラン国民がいちばん多かったことから、革命防衛隊にイラン国内でも不満が高まり、多くの死者を出したことが記憶に新しい反政府デモがまた起きることを警戒したのでしょう。
ただ、もっとも大きかったのは、確たる証拠がありすぎたということだと考えています。
革命防衛隊の地対空ミサイル発射からウクライナ国際航空機の撃墜まで克明に捉えた米軍の偵察衛星に敗れたとも言えます。
そもそも米軍にしても、かつてイージス艦がイラン航空機を誤射によって撃墜し、多くの犠牲者が海に漂った悲惨な、生々しい記憶は消えません。
ハイテクを誇る軍事システムでは、むしろこうしたエラーが起こりやすくなっています。
なかでも最近では、今回の革命防衛隊の防空システムがロシア製だったように、ロシアのシステムが問題を指摘されています。