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にゃりんたが行く

バツイチママの徒然草~思いのままに・・・
人生色々あるけど、今日も上を向いてがんばろっ♪

初めての結婚記念日 VOL.1

2008年03月25日 12時17分36秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちらからどうぞ  目次 



掃除に関して思いもよらない形で責められてしまい、思考が停止してしまった私ですが、その後は何となくうやむやになってしまったような状態で、Kの要望どおり その日は気晴らしに出かけることになり、結局は掃除など出来なかったのでした。

元々掃除が苦手で、そのことに対しての罪悪感があった私。

Kに責められてしまったことで、それから更にプレッシャーを感じるようになりました。

とにかく掃除をしなければ・・・そう思うと緊張してきてしまい、何から手をつけていいのか分からなくなってしまっていました。

同時に、もうすぐ会社に出なければならない日が近づいて来ているKの機嫌は、日に日に悪くなりました。

ただでさえKにはその時に

「俺のいる前で掃除はするな!」

と言われているのに、更に機嫌の悪いKの前で掃除をすれば、

「これ見よがしにするんじゃねぇ!」

と怒られるに決まっているので、もう本当にどうしていいのか分からなくなっていました。

とりあえずKの言うとおり、ちょっとした時間に少しずつやればいいのではないか・・・と思い、こっそりと片付けを始めようとすると、なぜかKが私の側にやってきて、機嫌のいい声で

「なぁ、一緒にテレビでも観ようぜ~♪こっちに来いよ~♪」

とささやくのです。

そうなれば気になっていても、Kの機嫌を優先してしまう自分がいて、結局掃除など一向に進まないのでした。

私はそんな自分自身に対して、そんな風に私を呼び止めるKの事を掃除をしない言い訳にしているのではないか?・・・と考えては、自分のダメさ加減に落ち込んでいたりしました。

そうは言ってもなかなか思い通りに時間が取れない・・・。

しかしこのままならまたKに怒られてしまう・・・。

私はますます焦ってきてしまうのでした。





一方Kはというと、毎日毎日憂鬱そうな顔をして過ごしていました。

会社の事を考えると憂鬱でたまらないらしく、同じ事を何度も何度も繰り返し吐き出していました。

私は側にいてその話をずっと聞いてあげるしかありませんでした。

Kの言うとおり、確かに会社のシステムとしては、社員にとってあまりいいものではありません。

考えたらおかしいなと思うことも沢山ありました。

だから不満を言いたくなる気持ちも分からなくはありません。

ただ、Kの不満を聞いていて、それがどうしてそんなに嫌なのか、正直言って私には理解できませんでした。

中には社会人としては仕方ないことだろうと思うようなことまで大げさに言っているような気がして、思わず反論したい気持ちになりましたが、そんなことを言ってしまえば、ますます機嫌が悪くなることは分かっていました。

出来るだけ私の意見を言わないよう心がけ、Kの顔色を見ながら過ごしていたのでした。

しかし、私はきっとまた会社が始まって毎日行くようになれば、きっと諦めもついて、少しは変わるだろうと思っていたのです。

Kは何だかんだと文句を言いつつも、ズル休みをしたりすることなく、普段は真面目に会社に通っていた人だったので、そんな文句を言っているだけ無駄だと本人もそのうち気付くのではないかと思ったのでした。

それに、私はもう一つ、この長い休みが終わる少し前に来る、結婚記念日がKの気分を変えてくれるのではないかと密かに期待してたのです。

Kは私の誕生日やバレンタイン、ホワイトデーなど、そういった記念日を忘れることはありませんでした。

必ず何かしらのプレゼントをくれ、最高の笑顔と共にお祝いの言葉と、そして

「にゃりんた、いつも有難う!」

という言葉をかけてくれるのでした。

プレゼントの中身はいつも一緒に出かけた時に、私が何気なく欲しいなぁと言った物だったりしました。

私自身はそんなことを言ったことすら覚えていないのですが、Kはそのことをしっかり覚えていてくれているのです。

私はプレゼントの中身よりもそんなKの気持ちがとても嬉しかったのでした。

Kはそうやって大喜びする私の顔を見るのが大好きだと言ってくれていました。

なので、そういうイベントがあれば、Kもきっと機嫌よく過ごしてくれるだろうと思っていたのでした。






そして、その当日がやってきました。

食事の時間は夕方でしたが、私は朝からウキウキしていました。

あの結婚式から1年。

この1年の間には色々あったけれど、それでも夫婦として少しずつ前に進んでいるんだという気持ちになり、密かに感動していたのでした。

せめてこの日は1日、Kと仲良く過ごしたい、そんな気持ちで目覚めるKを待っていると、いつもと同じくらいの時間にKが起きて来ました。

ニコニコしながらKに

「おはよう♪」

と言うと、Kもにっこり笑って

「おはよ~♪」

と言いながら私に抱きついてきました。

そんなKの様子に内心ホッとし、私は更にウキウキした気持ちになりました。

しかし、そんな状態は長くは続かず、その後、やはり会社のことが気になるのか Kはいつものように機嫌が悪くなってしまったのでした。

何もこんな日に機嫌が悪くならなくたって・・・と少々ガッカリしながらも、まさかこれ以上雰囲気の悪くなるようなことはしないだろうと思った私は、なるべく普通にKに接していたのでした。

それでもKは何となく機嫌の悪い様子で、私たちはずしりと重い雰囲気のまま、式場ホテルの食事へと向かったのでした。

予約の時間は食事をするには少し早いかなと思うような時間でしたが、夕暮れからの横浜の夜景を一望できるレストランでの食事。

一体どんな風だろうと小躍りしてしまいそうなワクワク感を持ちつつも、隣を歩くKの機嫌が気がかりな私。

そして、もう一つ、私は自分達の服装に気後れしていたのでした。

実はこのレストランに予約を入れた後、私はKに

「当日には何を着ていこうか?フレンチレストランだと変な格好できないよね?あなたはスーツでいいけど、私は着てくものがないなぁ。」

とクローゼットを開けて中を覗きながら言ったことがあったのですが、Kはそれに対してさらりと

「あ?普段着でいいだろ?」

と答えたのでした。

フレンチのお店で私達の普段着(=ジーンズにトレーナーかTシャツ)などという格好で行くなんて、とんでもないと思っていた私は、Kが冗談を言っているのかと思い、

「えええ?さすがにそれはまずいでしょ?」

と半分笑いながら言ったのでした。

するとKは

(何笑ってんだよ?)

とでも言いたげな表情で、

「はぁ?何がだよ?所詮あんなホテルのレストランだぞ?別にそんないい格好して行かなくたっていいっつぅの。」

と言ったのです。

その言い方はとても冗談を言っているようには思えず、私はまた思考が停止してしまい、結局それ以上は突っ込めなかったのでした。

そんな状態で当日を迎えたのですが、私は内心

(本当に普段着で行くつもりだろうか?)

とハラハラしながら、もしかしたらKにスーツを出せと言われるのではないかという期待を胸に、その言葉を待っていました。

しかし、Kは私が出した普段着を着たままで平然としていました。

本当にそれでいいのか、雰囲気の悪さに聞きたくても聞けず、悶々としながら家を出発したのでした。

相変わらず何となく機嫌の悪さをかもし出すKの後ろを小走りで追いかけるようにしてホテルに入り、記憶の通りにエレベーターに向かうと、ロビーの脇にある喫茶室が見えてきました。

そこは結婚式の打ち合わせに来た時、食事をしたりお茶を飲んだりして利用していた喫茶室だったのです。

その前でKは

「なつかしいなぁ。」

とつぶやきながら立ち止まったのです。

私はKの隣に立ち、ちらっと横顔を覗くと、Kはうっすら笑顔になっていました。

その様子に少し安堵し、

「そうだね。」

と答えた私。

人一倍打ち合わせに通い詰めたので、あの頃は休みの度にその喫茶室に行っていたのでした。

そんなことを私も懐かしく思い出していました。

すると、次の瞬間、Kが突然ぱぁっと顔を明るくしたのです。

しかし私は瞬間的に嫌な予感がしたのでした。






・・・なかなか思い出せず、更新が遅くなってしまいました。

でも何とか思い出すことが出来ました。ヨカッタ

このままの調子で何とか頑張りますので、応援クリックお願いします。

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思い出せない・・・(焦)

2008年03月21日 17時12分03秒 | モラハラ
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はぁ~~~っ


ようやく段々とモラっぽいエピソードがちらほら見え始めてきた、モラハラ記事。

もう本当にこれからだってところなのですが、今現在は、この次にUPしようとしている記事の下書きをしています。

がっ!!

どうも今書いている時の記憶がよみがえって来ません。

正確に言えば、その日のその前後は思い出せても、何故かすっぽり記憶が抜けているところがあるのですぅ。

これが困ったことに、どうしても思い出せないのです。




今までも、思い出せないところもちらほらありましたが、それでも書き始めればその時の情景が思い出されて、いやぁな気持ちになりつつも書けていたのですが、今回は全く駄目なのです。

何でだろ?

思い出せないってことは大したことではなかったような気がするし、でも思い出さないと気持ち悪いし、何より何でそうなったのかのつながりが分からないのです。

モラハラ記事は私の記憶に頼った記事なので、こうなることはありえなくもないのですが・・・。

それにしても・・・困ったもんだ。

それもこれも早く書かないから忘れちゃうってことかしら?

つうか早く忘れたいから自分的にはいいのかもしれないけれど。







そんな訳でモラハラ記事も進みませんが、そっちが気になって普通の記事もUP出来ずにいたりして。

何だか堂々巡りな感じです。

非常に悶々としています。






仕方がない、古いアルバムをめくってみるか。

ああ、でもダンボールの奥底に眠らせているんだっけ。






いや、何とか思い出してみせますので、今しばらくお待ちくださいませ。




いやいや、そんなんじゃ甘い!何とか早く思い出せ、という方も、
ゆっくり待つよ~~~ん♪という方も、
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モラハラ書籍&放送のお知らせ♪

2008年03月15日 12時56分45秒 | モラハラ
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昨日の診察で正式に逆流性食道炎と診断され、少々凹んでいる私ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


さて、去る2月26日は、私もちょくちょくお邪魔させて頂いているブログ、離婚日記が何と書籍化され、発売日を迎えましたっ 

ミネコさん、おめでとうございます!! そして、お疲れ様でしたっ!!

非常に<いまさら>ではありますが、是非皆さんにも読んでいただきたくて、さりげなく(?)こんな時期に宣伝させていただきたいと思います。

「こんなオトコ要らねぇ!箱ミネコの「モラハラ」リコン日記」
(マガジンランド・定価¥1,260)


ミネコさんの本「リコン日記」



とかく暗くなりがちなモラハラの実態を明るくスパッと説明され、そしてバッサリと切り捨ててチェーンソーいらっしゃるミネコさん。

そのブログの面白さは、きっとご訪問された方ならもうご存知だと思います。

そんな楽しい&役立つブログが本になっただけでもありがたいことですが、この本は更に書下ろしがてんこ盛り 

更に更に、お値段もこの本の厚みではありえないくらいの低価格っ!!

もう言うことなすっ   古っ

そしてそして、あとがきに恐れ多くも「参考サイト」として、私のこのブログの名前とアドレスを載せてくださいました。

こんな、皆様のお役に立てているのか いまいち疑問な私のブログなのに、紹介してくださったなんて、とってもとっても嬉しかったです。

そんな訳で、これをお読みになった皆様、是非とも、買ってください。





そしてお知らせがもうひとつ。

3月17日(月)午前11時55分からの「おもいっきりイイテレビ!!」(日本テレビ)にて、モラハラに関する放送がされるそうです。

こちらはモラル・ハラスメント被害者同盟の管理人さんから情報をいただきました。

こうして少しずつでもモラハラという言葉を知ってもらって、もっともっと被害に遭われている方が救われるような世の中になって欲しいと思います。

こちらの番組も、是非とも、観てください。






・・・と、モラハラ関連のお知らせをしましたが、私 昨晩、また元・旦那の夢を見てしまいました。

それもまだ結婚している時の夢で、何だか一戸建てに住んでいるようなのです。

幼いタロスを連れて元・旦那がいない隙に逃げ出そうとするのですが、途中で元・旦那が帰って来てしまい、家中の鍵を掛けておびえながら過ごしているのです。

元・旦那は家の外からうなだれながらずっと私に謝っていて、復縁を迫っているのですが、何とかして逃げようとする私。

でも、家の中のいくつかあるどの出口からも逃げ出そうとすると元・旦那がやってきて、中に入ろうとするんです。

謝りながらも、何をしでかすか分からない元・旦那におびえ、狂いそうになりながら必死に逃げようとしている私。

少しの隙をみて、外に出れたと思ったら、元・旦那が怒り狂いながらこちらに向かって来たところで目が覚めました。





・・・・こ・・・こわかったぁ!!   

思いっきり寝汗かいとりました・・・。


今まで見た夢の中で一番怖かった。


こういうのは人に話すに限ります。






そんな訳で、重苦しい週末となってしまいましたが、明日はお出かけするので、気分を入れ替えて頑張ります。

そして、壮絶な夢に驚いてしまった私に、慰めクリックを・・・。

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結婚生活・・・退院後の長いお休み編(2)

2008年03月11日 15時29分58秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちら  目次 




会社の愚痴を言っていたはずのKが突然、何故か掃除の事を持ち出してきました。

あまりにも突然のことで、呆然としてしまった私。

Kは再び居間に戻ってくると、入り口に突っ立ったまま

「大体こういうのって普段からちょこちょこ気にして片付けるのが当たり前だろ?お前はさ、ごみが落ちてても、その上をまたいで歩いていくタイプだもんな。信じられねぇんだよ。」

と言って、荒々しく後ろ手で扉を閉めました。

その言い草に我に返った私はムッとしました。

Kは休みに入ったころ、私が掃除したいと言い出した時には、年末にすればいいからと言ったのでした。

Kが毎日家にいて、しかもあちこち出かけ、1日家にいないことが多かった私たち。

そんな状態でいつ掃除をしろと言うのだろうか?

私の状況も分かっているはずなのに・・・。

そう思うととても腹が立ったのです。

・・・しかし、実際掃除が行き届いていないことは確かで、私もとても気になっていたところ。

反論することが出来ず、悶々としたまま、私はうつむいていました。

Kは私の斜め前の位置にあるいつも自分が座る場所にどかっと座ると、

「・・・こういう掃除が出来ないところはお前の母親と一緒だな!!さすがあの掃除の出来ない母親と同じ血が流れてるだけあるよ。あんな女と一緒でいいのか?お前はっ!」

と声を荒げて言い、私の近くに顔を寄せると、耳元で

「家の事をやるのはお前の務めだろ?俺だって嫌なことをしてお前の為に働いてきてんだから、お前だって掃除が嫌いとか言ってないで、しっかりやれよ!」

と言ったのでした。

結婚して以来、掃除のことでそんな風に言われたことはこの時が初めてで、私はKがそんな風に思っていたことにとてもショックを受けていました。

私は悔しくて悲しくて仕方がなく、思わず

「だって、掃除する時間なんてなかったじゃない・・・。それに掃除は年末でいいと言うからそう思って・・・。」

と口に出してしまっていました。

しかし私は言った側から自分が言い訳をしてしまって、Kに突っ込まれるのでは?という思いに身を固くしていました。

案の定Kは鼻をフンっと鳴らすと、

「何が時間がないだよ・・・。俺のお袋は店番をしながら俺たちの面倒を見て、掃除だってしっかりやってたぞ?
お前は専業主婦だろ?
仕事と家事との両立は出来ないって言うから、専業主婦になったんだろ?
だったら家のことくらいきちんとやれよ。そんなんじゃ子供が出来たらどうすんだ?」


と言ったのです。

Kの言っていることは確かに正しかったです。

でも、それならば私が苦手なのを分かってくれているのだから、手伝わないにしてもその時間を与えてくれてもいいのでは?と思い、

「・・・だったら、明日、出掛けないで1日掃除する時間を頂戴。」

と、言ったのでした。

もう悲しいのか悔しいのか何だかわからないような気持ちで、涙声になってしまっている自分に気がつきましたが、Kはさらりと

「何言ってんの?お前。そういうことじゃないだろ?」

と言いました。

どういうことか分からなくなり、顔を上げてKを見ると、Kは無表情で

「俺がいる時間に掃除なんてされたら何にも出来ないし、どこにも行けないだろ?
そうじゃない時間にちょこちょこやれってことなんだよ。要するにこうなる前にやっておけってことなんだよ、普・段・か・ら!」


と言い、

「大体、俺が入院している間に掃除するからって自分で言っておいて、一体この様は何だよ。ちっとも掃除なんて出来てねぇじゃねぇか。」

と目を見開いて言ったのでした。

私はこの言葉には石で頭を殴られたような衝撃を受けてしまいました。

入院中はずっと病院に行き、Kが病院で食べる為のおかずを作り、洗濯をしてくたくたになった上、風邪をひいて寝込んだりしていた私。

だからこそKに掃除が出来なかったことを謝って、Kも分かってくれていたはずなのに・・・実際はこんな風に言われてしまうんだと思うと、凄くショックだったのでした。

私は込みあがってくるものを押さえることが出来ず、そこで一気にぼろぼろと涙が出てきました。

Kはその様子を見て、ちょっと嫌な顔をしながら

「だからよ、別に泣かなくたっていいだろ?事実を言ってるんだから。お前はそうやってすぐ泣くから、言いたいことも言えなくなっちゃうんだろ?」

と言ってふんと鼻を鳴らしました。

そしてしばらく静かにタバコを吸いながら腕組みしていました。

私はだらだらと流れる涙をティッシュで拭きながらうつむいていました。

確かに言われてもしょうがない事実だけれど、その時に一番言われたくない事だったのです。

しかし、そんな風にして素直に受け入れられない自分にも腹が立ちました。

私はティッシュで顔を拭うと、静かに立ち上がり、キッチンに向かいました。

そして、ざぁざぁと水を流すと、スポンジにクレンザーをつけて、ぼ~っとしたままシンクの掃除をし始めたのです。

完全にKに対してのあてつけでした。

でも、何だかやらずにはいられませんでした。

しばらく力強くこすっていると、居間にいるKがいらだった様子で

「おいっ!」

と声を掛けてきました。

私は黙ってシンクをごしごし磨いていると、Kが声高に

「何やってんだよっ、これみよがしにやらなくたっていいだろっ!!」

と叫んだのです。

私はそれでも構わずごしごし磨いていました。

そうしている間も、必死に止めたはずの涙はだらだらと流れ、磨いているシンクにポタポタと落ちていたのでした。

Kはしばらくわめいていましたが、少しすると静かになりました。

シンクを磨き終わり、ダイニングテーブルの上にあふれ返ったものを整理し始めると、Kがふらふらとキッチンに入って来ました。

私は気がつかない振りをして作業を続けていると、Kが嫌気の差したような声で

「なぁ、いい加減にしてくれよ。俺の前であてつけるようにそういうことするなよ。俺はもうすぐ家でゆっくり出来なくなるんだからさぁ。」

と言い、ダイニングのイスに腰掛けました。

そしてため息をついたのです。

私は更に込み上げてくる涙を必死にこらえながら荒々しく作業を続けていました。

私にとって必死の抵抗でした。

これで何かを感じて欲しいと思っていたのです。

しかし、Kはまるで自分が責められたかのようにうちひしがれた様子で

「お前がそんな顔をしていると、ますます気が滅入るから。今日はもう何もしないで、どこかドライブに行こうか。」

と言ったのでした。

私は黙々と作業を続けていると、Kはしゅんとした顔をして、作業をしている私の手を止めてぎゅっと握ると、

「・・・掃除はさ、お前のペースでやってくれればいいから。な?だから今日はやらないでくれよ、な?」

と言ったのです。

私はそのまま手を止めると、ぼ~~っと壁の模様を見つめたまま立ち尽くしていました。

今までKに掃除のことでそんな風に言われたことがなかったので、ついに言われてしまったという衝撃と、そんな風に言わなくてもという反抗する気持ちと、そんな自分が心の狭い人に思える絶望感のようなものが一気に湧き上がり、頭がくらくらしていました。

Kはそんな私の腕を引っ張り、私を抱き寄せると

「今日は俺の言うとおりにしてくれよ、な?お願いだから。」

と言って私の髪をなでたのでした。









・・・ミネコさんがご自分のブログで私の記事を取り上げてくださり、解説してくださいました。

私の文章にミネコさんが説明をつけてくださったことで、少しは分かりやすくなったのではないかと思います。

よかったらお名前をクリックして読んでみて下さいね




毎度毎度の同じパターンですが、じわりじわりと追い詰められていたように思います。

週末から逝ってしまっていたPCの復旧と体調不良の為、更新がまたまた遅めですが、そんな私にも是非応援クリックプリ~ズっ

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結婚生活・・・退院後の長いお休み編(1)

2008年03月05日 16時59分35秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちら  目次 




何となく暗い様子の私に、Kは仕事から帰ってくると、キッチンにいた私に向かって

「なぁ、アレ持って来いよ。」

と言いだしました。

食事の支度をしていた私は、何のことか分からず、作業の手を止めて

「何?」

と聞き返しました。

Kは

「ほら、式場から届いてただろ?」

と言うと、私に近づきキッチンのレンジフードの下でタバコを吸い始めました。

・・・実は少し前に、結婚式を挙げた会場のホテルから、ある案内が送られて来ていました。

それは結婚記念日にそのホテルの最上階のフレンチレストランで、お祝いしませんか?といった内容のものでした。

普段ではありえないくらいの金額で食事が出来る割引券が入っていて、それを見た私は嬉しくなって、Kに

「ねぇ、こんなの来てるよ?行ってみようか?」

と誘っていたのでした。

イベント好きなKなので、きっとOKしてくれると思い、わくわくしながらKに封書を差し出したのです。

ところが、Kは無表情で封書をちらっと見ると、

「フランス料理だろ?んなの食った気しねぇから嫌だ。」

と言ったのです。

今までだったらいくらフランス料理が嫌いでも、こんな日くらいは私を喜ばせてくれる為か、行こうと言ってくれるようなKだったので、私はとても驚き、ガッカリしてしまいました。

そしてその封書をそっとしまったのでした。

そんなことがあったのですっかり忘れていたのですが、Kが再びその封書を持って来いというので、私はしまってあったところから封書を取り出し、Kに差し出しました。

Kはダイニングのイスに腰掛けると、封書から案内の用紙を取り出し、広げて眺め始めました。

私は再び食事の支度に取り掛かったのです。

するとしばらくして、

「なぁ、これ予約しておけよ。」

と言ったのです。

私は

「え?だってフランス料理は嫌だって言ってたでしょ?」

と言うと、Kは

「今年1回くらいはいいだろ。」

と言い、案内の用紙をまた封書に戻して、ぽんとダイニングテーブルの上に放ったのでした。

私はKが私の様子を心配してくれ、元気付ける為に、一度は行かないと言った、嫌いなフレンチレストランに行く気になってくれたんだと思い、そんなKの優しさにさっきまでの暗かった気持ちが一気に明るくなっていったのです。

そしてやはりKは私の事を考えてくれていると思い、じ~んとしてしまいました。

翌日、私はウキウキしながら早速予約の電話をしたのでした。





ちょうどその頃はKが退院し、長いお休みに突入した頃でした。

普段平日に休みがあることなどありえなかったKでしたし、土曜日も仕事だったKには連休すらあまりありませんでしたから、その時の私たちは、何でお休みをもらっているのかも忘れて、それこそ旅行にでも行きたいねと話しているくらい浮かれたお休みを過ごしていました。

買い物や少し遠出のドライブなど、Kの体調が許す限り、私たちは色々と出かけていました。

Kも仕事に行っている時とは全く違い、とても穏やかで明るく、落ち着いて過ごしていました。

私も自分の体調が気になってはいましたが、Kのそんな様子に幸せを感じていました。

また、Kはいつもならあまり近寄りたがらないKの実家にも珍しく

「行こう!」

と言って私を連れて行きました。

その当時の私はKの実家に行くこと自体は何でもありませんでしたが、突然行こうと言われて、

(珍しいこともあるなぁ)

と思っていました。

ある日、実家に着いて義母にお茶を入れてもらっていると、Kはニコニコしながら

「今日は焼肉に行こうか?」

と義母に言ってるのか私に言ってるのかわからないような言い方でつぶやいたのでした。

私が黙っていると、義母が

「焼肉ぅ?」

と言って湯飲みを私とKの前にドンッと置きました。

Kは湯飲みを自分の方に寄せると、うなづきながら

「ああ、俺のお見舞いのお返しにね。」

と言ったのです。

私はぎょっとしました。

退院してすぐ、さんざんもめながら買ったのお返しの品の中に、義両親のものもあったのです。

お返しはしたはずなのに・・・と焦っていると、義母が

「今日、妹夫婦が来るわよ。」

と さらりと言ったので、私は

(ええ~~!)

と心の中で叫んでいたのです。

実はその日、実家に行くだけだからと、あまりお金を持ち合わせていなかったのでした。

義父母に加え妹夫婦も一緒に行くとなると、相当な金額が掛かります。

まして、Kの一家がよく行く焼肉屋さんはチェーン店のような激安のお店ではなく、昔ながらの焼肉屋さんなので、お値段も高め。

義母と一緒になってニコニコ話をしているKの洋服の裾を、義母にわからないよういしてさりげなく引っ張り、Kに訴えようとしましたが、Kはそんな私に向かって平然と

「何すんだよっ!!」

と義母にも分かるような大きな声で言ってしまい、全く気がついてはくれないのでした。

何でも勝手に決めてしまうKに、内心ムッとしながらも、もう言い出してしまったことを撤回することは出来ないので、私は仕方がなく調子を合わせてしまうのでした。

そして頭の中はお財布の中身のことをぐるぐると考えていたのです。

幸い、Kのお財布の中に少しお金があったので、何とかなりましたが、Kにこっそりお金を渡してもらう時、

「お前さぁ、何があるかわかんないんだから、金くらいいつも多めに持っとけよ。」

と言われてしまったのでした。






そんな風にしてお休みを満喫していた私たちですが、出勤日の1週間前にもなると、Kは段々と落ち着かなくなってきました。

そわそわし出し、そのうちイライラするようになって来ました。

そんな様子を見て知らん顔をしながら、私は内心またあの日々がやってくるのかと少々うんざりしていました。

あの、会社の愚痴を聞かされる日々。

私にとって憂鬱で仕方がない時間でした。

Kの機嫌が悪くなるにつれ、私は腫れ物に触るようにしてKと接しなければなりませんでした。

会社関係の話題は絶対にタブー。

努めて平然を装い、明るくしていなければなりませんでした。

しかし、Kは自ら、何かと会社の話題に触れ出すのです。

そんな様子に見かねて、私はやんわりと

「そうやって会社の事を考えていると嫌な気持ちになるんだから、考えないようにしたほうがいいんじゃないの?
まだお休みはあるんだから、楽しく過ごす事を考えたほうがいいと思うけど。」


と言うと、Kは目を吊り上げて

「お前は自分のことじゃないからそんなのん気なことが言えるんだよっ!!俺がどんな思いをして働いてるかわかってんのか?あの会社だぞ?」

とわめき、話をしていた居間からぷいっと立ち上がり、キッチンの方へ行ってしまいました。

私は小さくため息をつきながらひざを抱えた格好でじっとしていると、いきなりKがキッチンから

「お前さぁ!」

と荒々しく声を掛けてきました。

「何?」

と答えながらキッチンに向かい、入り口に立つと、Kが仁王立ちになりながら

「お前、いつになったら掃除すんだよっ!!休みに入った時、掃除するって言ってたろ?いっつも汚ねぇまんまじゃねぇか!こんなんじゃ誰か突然来たらどうすんだよっ!!」

と言ったのです。

私は

「え?」

と言いながら呆然としてしまいました。






早めに更新するようなことを言いつつ、遅くなってしまってごめんなさ~~~いっ

特に書くのに時間がかかるモラ記事ですから、ご容赦下さいね。

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結婚生活・・・藁にもすがる思い(3)

2008年02月15日 15時52分41秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちら  目次 
  



翌日、私はKの言った通り、アメリカのいとこに電話を掛けました。

Kに言われてみて、確かに私はショールームに行くことで頭がいっぱいだったと思ったのです。

築地の事をダシにして、ショールームに行ってもらおうという魂胆がKに伝わり、それでKは嫌な気持ちになってしまったのだろうと自分のした事を反省したのです。

なので、Kに頼むのはもうやめようと思いました。

しかし、Kが会社に行っている間に行くのならまだしも、Kが長い休みで家に居る時にKを置いて1人で出かけることなど妻として許されるはずがない(と思っていた)ので、1人で行くことはほぼ無理に近い状態でした。

Tちゃんにそのまま頼む方法もありましたが、やはり自分で何とかしなければいけないと思ったのです。

久しぶりにアメリカのいとこに電話をすると、懐かしい声に凄くホッとしました。

いとこは私の説明が終わると、

「OK!インターネットで調べてあげるよ♪」

と言ってくれました。

電話を切り、その様子を側で聞いていたKの顔を見ると、Kはニコニコしながら

「よかったな!」

と言ってくれました。






しかし、数日後いとこから

「ごめん、にゃりんた。良く探してみたんだけど、売っている所が分からないんだよね。」

とガッカリした様子で連絡があったのです。

少し期待しながら待っていた私はその様子に

「そう・・・。」

と、つぶやくのが精一杯でした。

結局TちゃんとTちゃんのお母さんに頼らざるを得なくなってしまい、更に申し訳ない気持ちになっていた私。

そしてその事をKにも報告しました。

するとKは私が話している最中から段々と顔色を変えて、私が説明し終わったと同時に

「何だよ、いとこはちゃんと調べたのかよ?アメリカで作ってるもんなんだから、探せば出てくるだろ?面倒だったんじゃないか?
大体インターネットじゃなく、直接作ってるところに電話をしたりするだろうに、そういうのやってくれてないんじゃないか?」


と言ったのです。

私はKのその言い方に、まるで自分が言われているような気持ちになりました。

そして激しく落ち込んだのです。

Kはそんな私の様子には気がつくことなく、

「とにかく、もう一回探して欲しいって電話しろよ!」

と言ったのでした。

しかし私はこれ以上いとこにも迷惑を掛けるのはどうしても嫌で、

「一応いとこは『もう少し探してみるけど』って言ってくれたけど、きっと無理だと思うな。アメリカは広いし、あの子だって忙しいんだから・・・。」

と言うと、Kは私の顔を覗き込むようにして

「お前、本当に自分で何とかしようって気、あるの?
そんな弱気で相手に頼んだら、相手だってどうでもいいかと思っちゃうだろ?」


と言ったのでした。

(これ以上話しても、気分が落ち込むだけだ・・・。)

そう思った私は、さりげなく話題を変えて、その場をやり過ごしたのでした。

結局再びいとこに連絡することなく、私はもうKとはその話をするのはやめようと思いました。

でも、私の心はどうしても、

(そんなことを言うなら・・・じゃあなぜ一緒にショールームに行ってくれないんだろう?)

という思いでいっぱいになってしまっていました。

その日はそのまま暗い気持ちで過ごし、翌日になってもなかなか気持ちをコントロール出来ず、悶々としていた私。

そんな様子をKも感じ取っていたのか、Kが突然ある提案をして来たのでした。






今回は短めですが、ちょうどキリのいいところなので、ここで一旦切ります。

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結婚生活・・・藁にもすがる思い(2)

2008年02月12日 15時13分59秒 | モラハラ
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Tちゃんに連絡をして数日後、Tちゃんから連絡がありました。

例のジュースをお母さんに頼んだところ、なかなか手に入りそうにないので、Tちゃんが持っているジュースを1本だけでも先にくれると言うのです。

「だって、あなたも飲んでいるんでしょう?悪いからいいよ、待ってるから。」

と言うと、Tちゃんは

「私の方はもう飲んでも飲まなくても大丈夫なところまで来ているし、子供だって2人もいるでしょ?これから元気な赤ちゃんを産まなくっちゃいけない、にゃりんたちゃんの方が必要じゃない?だからいいのよ~。」

と言って笑ってくれたのでした。

その言葉にじ~んとした私。

実際残り少ないジュースを前にやきもきした気持ちでいたので、ありがたくその1本を譲ってもらうことにしました。

・・・しかし、私の体はじわりじわりと数値が落ちて来ていたものの、いつ完治するとも限らない状態。

あとどの位ジュースを飲み続ければいいのか分かりませんでした。

(KはTちゃんやTちゃんのお母さんに頼れと言ったけれど・・・もし東京のショールームに直接行って買えるならば、そっちの方がいいのでは?)

という思いはまだありました。

その日の夜、やはりKが帰って来てから、私はTちゃんから連絡があり、ジュースを譲ってくれることになったと話しました。

するとKはニコニコしながら

「良かったなぁ。Tちゃんはやっぱりいい人だなぁ。」

と言ったのです。

私はそんなKの様子を慎重に見ながら、

「でも・・・そのくらい手に入れるのが大変ってことだよね?だから・・・やっぱり自分で手に入れる方法を考えたいんだけど・・・。」

と再び話をもちかけたのでした。

するとKはほんの少し、表情を変えましたが、しばらくしてから

「まぁ・・・もうすぐ(退院した後の)休みがあるから、そん時にでも行ってみようぜ。」

とつぶやくように言ってくれたのでした。

私は、とても嬉しくなって

「本当?・・・有難う!」

と言ってKに抱きつきました。






そんな風にしてTちゃんに譲ってもらったジュースを飲みながら過ごしていた私。

Kが入院している期間を避けるようにして通院をし、診察を受けていましたが、行くと必ず尿検査がありました。

毎回、ほぼ前回と変わりないような数値ではありましたが、それでもじわじわ下がってきていることにホッとしつつ、すがるような気持ちで毎日飲み続けていたジュース。

そして、Kが無事に退院をし、前もっていただいていたお休みに突入してしばらく経った頃、私はKに

「ねぇ、ジュースのことだけど・・・。一緒にショールームに行ってくれるって言ってたよね?」

と、様子を見ながら言ってみたのです。

ちょうど寝る前に私がジュースを飲んでいる側で、Kがタバコを吸っていた時でした。

Kは、ああ、というような顔をしましたが、そのまま黙ってしまいました。

私は

「これも、もうすぐなくなりそうなんだよね。」

と、ボトルを静かにゆすって見せ、そのまま冷蔵庫にしまいました。

Kはそんな私から目を反らし、タバコの火を消すと、黙って寝室に行ってしまいました。

私はKに気付かれないように小さいため息をついて、

(自分で行かないとダメかもしれないな・・・。)

と思ったのでした。






その数日後、2人でテレビを観ていると、たまたま東京の築地市場の特集番組が始まりました。

グルメ番組が大好きなKは

「お?」

と嬉しそうにつぶやきながらその特集を食い入るように観ていました。

私も美味しいものの番組は好きなので、一緒に

「美味しそうだね♪」

「凄い安いなぁ!びっくりだ。」

などと言い合いながら楽しく観ていました。

自分達がまるでそこで食事をしているかのような気分になりながら、番組を観終わると、Kは興奮した様子で

「なぁ、築地って本当に美味しいものが沢山ありそうだな。美味い刺身が安く買えそうだな。いつか行ってみたいなぁ。」

と言ったのです。

私もノリノリで

「そうだね、お刺身美味しそうだったもんね。あの、海鮮丼なんか、凄く安くてびっくりしちゃったね♪」

と言うと、Kは嬉しそうに

「だよな~。やっぱり市場のすぐ近くじゃないと刺身なんかは安く食えないよな。」

と言って、行く気満々な様子だったのです。

私はその時ふとジュースの事を思い出し、ニコニコしながら軽い気持ちで

「じゃあさ、今度本当に(築地に)行ってみようよ。それでついでにジュースのショールームにも立ち寄るっていうのは、どう?」

と言ってみたのでした。

するとKは途端に嫌な表情になり、

「いや、本当に行くなんて言ってないから。」

と言いながら、私から目を反らしたのでした。

「はぁ?なんで?行ってみたいなぁって言ってたじゃない。お休みがあるんだから、行ってみてもいいじゃない?」

私が食い下がると、Kはますます嫌な顔をして

「え~?嫌だよ、あんなとこ車が停められないだろ?」

と言い、立ち上がるとキッチンの方に行ってタバコを吸い始めました。

私はKの言い方に軽くショックを受けつつも、しばらくその場に座り込んでいましたが、残り少ないジュースを思い出し、急に焦り始めてしまったのです。

いつもならそこで黙ってしまうのですが、私は必死でした。

尚もKに食い下がり、

「車じゃなくて電車で行けば良いじゃない。」

と、ポロッと言ったのでした。

そして、すぐにハッとしたのです。

Kは普段から絶対に電車でなど出掛けることはない人だったので、いい返事が返ってくるはずはなかったのです。

案の定Kは私の言葉にふんと鼻を鳴らしました。

それ以上どう言ったらいいかを考えていると、Kがキッチンから

「お前はさ、ただショールームに行きたいだけだろ?」

と言ったのです。

私が黙っていると、Kは

「大体、行ったって売ってもらえるかわかんね~んだろ?だったらわざわざそんなとこ行ったって無駄だろ?」

と、うんざりしたように言い、再び私のいる居間へ戻ってきて、こたつに座ると

「ずっと考えてたんだけど、アメリカにいるいとこに頼んだらどうかな?あっちで作ってるもんならすぐ買えるかもしれないだろ?
他人に頼むより、そっちのほうがお前も気が楽だろ?」


と言ってニコニコし始めました。

けれど私はもやもやした気持ちで

(何言ってんの?一緒に行ってくれるって言ってたのに、どうしてそうなっちゃうの???)

と思っていました。

私が黙っていたので、それでいいと思ったのか

「明日にでも(アメリカに)電話してみろよ。」

と言い、テレビのリモコンを手にとって、鼻歌を歌いながら違うチャンネルに変え、再びテレビに観入ったのでした。






意地悪なのか何なのか、全然分からなかったKの言動。

ただ、それまではこんな状況の時にはむしろKの方が必死になって連れて行こうとしてくれていたので、この時の反応は私を混乱させました。

続きも頑張って書きます。

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結婚生活・・・藁にもすがる思い(1)

2008年02月05日 11時03分52秒 | モラハラ
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Y先生に「ガンではないけれど、ガンと同じような治療をしなければならない病気」の可能性を告げられ、暗い夜を過ごした私たち。

翌日になっても、まだそうと決まった訳ではないのに、私はどうしてもその病気のことが頭から離れませんでした。

一番の気がかりは、このままでは子供は作れないということ・・・。

朝、会社に向かうKを送り出すと、私は何のやる気も全く起きずにぼ~っと座ってテレビを眺めて過ごしていました。

当時はパソコンも持っておらず、現在のように当たり前にネットで検索するなどという方法すら知らず、出来る状況ではありませんでした。

とにかく数値が下がってくれることを祈ることしかできなかったのです。

そんな風にして数日過ごしていた頃、日中 やはりぼ~っとしていた時に、ふいに電話が鳴ったのでした。

出てみると、先日私が電話をした友人、Tちゃんだったのです。

Tちゃんは私の様子を心配して電話をくれたのでした。

しばらく話をしていると、Tちゃんは遠慮がちに

「実はね、ちょっと話があって。」

そう切り出すと、あるジュースの話をしてくれました。

外国製の健康食品のようなジュースで、それを飲むとTちゃんや私のような症状に効果があるらしいと言うのです。

彼女のお母さんが友人から教えてもらったというジュースなのですが、彼女が病気になった時、心配したお母さんがそのジュースを購入し彼女に飲ませたそうなのです。

実際彼女もそれを飲んで、順調に回復した経験をもっていました。

彼女は

「無理にとは言わないから、とりあえず試しに飲んでみる?薬とかじゃないから。」

と勧めてくれ、それを分けてくれると言うのです。

普段の私なら何となくうさん臭いなぁと思って断るところでしたが、相手がTちゃんだったことと、とにかく藁にもすがる思いでいたので、私はそのジュースを分けてもらうことにしました。

その日、会社から帰ってきたKにそのことを話すと、Kは

「ふ~ん。」

と興味なさそうに返事をしただけでした。





数日後、私はTちゃんと会うことになりました。

Tちゃんは早速白いプラスチック容器を私に見せてくれました。

ラベルは外国製のジュースのような感じで、どこを見ても私やTちゃんのような状況の人が飲むといい、などと書かれてはいませんでした。

不思議そうにしている私に、Tちゃんは

「そうだよね、初めて見た時、私だって 何これ?って思ったもん。でも、気休めでも飲んでみたら?これ、あげるから。」

と笑いながら手渡してくれました。

値段を聞くとジュースにしてはかなり高額でした。

もらうのは悪いから、と支払いをしようとする私に

「いいから、いいから。効いたらこの次はもらうから。」

と言ってくれたTちゃん。

もらったジュースのボトルを抱えて

(こんなもんが効くのだろうか?)

と思う気持ちと

(とにかく何でもいいから効いてくれれば・・・)

という気持ちとの間で揺れ動きながら自宅アパートに帰ったのでした。

仕事から戻ったKにそのボトルを見せると、Kはやはり興味なさそうに

「ふ~ん。」

と言うだけでした。

そういう態度をされると、

(本当は良く思っていないんじゃないか?)

と考えてしまい、何だか不安になってしまう私。

しかし、翌日から決められた通りの分量を毎日毎日続けて行ったのでした。

ところが驚いたことにそのジュースを飲み始めてから、病院の診察を受けに行くと、わずかながら数値に変化が見られたのでした。

実際はそのジュースが効いたのか、たまたまそういうタイミングで回復し始めたのかは分かりませんが、私はすっかりそのジュースを信用していました。

さすがにその事実を目の当たりにしたKも、段々と無関心ではなくなり、寝る前になると

「おい、アレは飲んだのか?」

などと気にしてくれるようになったのです。

しかし、そのジュースもTちゃんにもらったのは1本だけ。

続けて飲んでいると1ヶ月もすればなくなってしまうのです。

Tちゃんの話だとそのジュースはTちゃんのお母さんが会員になっているお店から買っているそうで、Tちゃんも実家に行かないと手に入らないそうなのです。

Tちゃんは私の分もお母さんに頼んで買ってくれると言っていたのですが、Tちゃんのお母さんにまで、迷惑を掛けてしまう上、私の為にわざわざ実家に取りに行くTちゃんの手間などを考えると、自分でその会員になったほうが良いのではないかと考えたのです。

しかし会員になる方法も何だか複雑なようで、Tちゃん自身もあまり良く分かっていないせいか、簡単になれるのかどうかがいまいち不明でした。

でも、これ以上TちゃんやTちゃんのお母さんに頼るのも申し訳ない気持ちになっていた私は、何とか自分で買うから、とTちゃんに告げたのでした。

どうしたものか悩んで、ある日仕事から帰って来たKに相談したのですが、Kは着替えをしながら渋い顔で、

「何で?何でお前が会員にならなくちゃいけないんだよ。そんなのTちゃんのお母さんに頼めば良いだろ?」

と言ったのでした。

「でも・・・やっぱり悪いし。」

と私が言うと、

「そんな面倒臭い方法じゃなくて、何とか直接買いに行くことは出来ないのか?」

と言ったのです。

私もそれが出来ればいいのでは?と考え、Tちゃんに聞いていたのですが、一応ショールームのようなものが東京にあり、そこで話を聞いてみたらどうか・・・と言われたのでした。

私はKにそのことを話し、

「電話で問い合わせてみるか、直接行ってみるしかないかも。」

そう言いながら夕食の支度を始めました。

すると、Kは居間にどっかりと座ったまま体だけをキッチンにいる私の方に向けて、

「やめとけよ。」

と言ったのです。

「え?・・・なんで?」

私は食事の支度の手を止めてKのいる居間へ向かい、Kの側に座りました。

Kは黙ってタバコに火をつけました。

そしてゆっくりと私の顔を見て

「今まで通りお願いすればいいだろ。」

と言ったのです。

普段のKは私が誰かに何かを頼むことを嫌がり、あまりいい顔をしなかったので、今回の様に私がTちゃんだけでなくTちゃんのお母さんにも頼らなければ買えない、という状況はKにとっては気に入らないことだと思っていました。

なので必死に自分で買う方法を見つけようとしていたのですが、Kはそんなことを言ったので、私はとても驚いていました。

「え?だって、自分で買えるならその方法が一番じゃないの?」

私はKがなぜそんな風に言ったのかが全く分からず、少し戸惑いながらそう言ったのでした。

Kはタバコを吸いながら

「だってお前、確かにそのジュースは効くのかもしれないけど、そんな会員制の店なんて胡散臭くてイヤなんだよ。そんなところの会員になってもし何かあったらどうすんだよ?」

と真剣な顔をして言ったのです。

「でも・・・Tちゃんのお母さんだってなってるし。・・・大丈夫じゃないの?」

と言ってみたものの、何だか少し心配になってきてしまいました。

「とにかく・・・しばらくは頼めよ。」

Kはそう言うと、別の話をし始め、結局その日はそれ以上の話が出来なくなってしまったのでした。





とはいえ、残りわずかになってしまったジュース。

翌日私は仕方がなくTちゃんに連絡をし、もう1~2本買ってもらえないかと頼みました。

Tちゃんは快く返事をしてくれましたが、お母さんの都合などもあるので少し時間がかかってしまうと言われました。

私は前回自分で買うとTちゃんに言ってしまった為、Tちゃんに対してとても申し訳ない気持ちでいました。

電話が終わった後にキッチンに行き、冷蔵庫に入った残り少ないジュースのボトルを取り出すと、小さくため息をついた私は

(そんなに胡散臭いかなぁ・・・。)

と思ったのでした。






色々思い出して書くのはしんどいですが、あの頃の自分がどうしてそうなっていたのか、ということが良く分かることがあります。

早く乗り越えたいです。

こちらのエピソードももう少し続きますがお付き合いくださいね。

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結婚生活・・・戻らぬ体

2008年01月30日 16時23分12秒 | モラハラ
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少し時間はさかのぼって、まだKが入院する前のことです。

9月の頭に流産の手術をしたはずの私の体は、なぜかまだ検査をすると妊娠反応があると言われたのでした。

手術をして、子宮の中をきれいにしたはずなのですから、順調に回復していれば、どんなにゆっくりでも、もうその頃には妊娠反応など出るはずがなかったのです。

しかし、出るはずがないどころか、高い数値で反応を示していると言われてしまっていたのでした。

担当の初老の先生は、当初から落ち着いた様子で

「とにかく様子を見ましょう。」

の一点張りだったのですが、さすがに1ヶ月経っても数値の下がらない様子に、

「おかしいですねぇ。」

と言うようになりました。

最初から不安で不安でたまらなかった私は、原因らしきものすら話してくれない先生に、思い切って

「先生、何で(数値が)下がらないんでしょうか?」

と尋ねてみたのでした。

しかし、初老の先生はいつも通り無表情で

「何ででしょうね?」

と言ったかと思うと、カルテに何やら書き込んだ後、

「じゃあ、次は●●日に来てください。」

とあっさりと言って、書きあがったカルテを机の脇にポンと放るようにして置いたのでした。

妊娠してから流産までの間、この先生に内心不信感を持っていたのですが、その時はそんな先生の言葉と態度に思わず不満が爆発してしまいそうになりました。

そして、何とも言えないもやもやした気持ちで診察室を出たのです。

夜になり、その日仕事から帰って来たKに訴えると、Kは予想以上に怒り、

「違う病院に変えたほうがいい!!」

と言い、

「タウンページで近い医者を探せ!!」

と言ったのでした。

しかし、いずれこの場所で出産することを考えると、これ以上にない近さで設備も整った病院だったので、私はこんなことがあっても何となく病院を変えたくはありませんでした。

ただ、やっぱりあの先生はどうしても嫌だったのです。

その病院は少し前まで院長先生とその初老の先生の2人でやっていたのですが、院長先生がご病気で引退されてしまい、実質的にその先生が1人でやっていたのでした。

しかし、ある曜日だけ、院長先生の息子さんが大学病院に勤める傍ら、診察してくれていたのでした。

私はそのことを思い出し、Kに

「院長先生の息子さん(Y先生)に一度診てもらうようにして、それでもだめなら違う病院に行こうと思うんだけど。」

と告げたのでした。

しかし、興奮しているKは

「そんな週に1回しか来れない医者に診てもらったってしょうがねぇだろ?第一あんな病院の息子なんて信用なんねぇ。」

と言って怒っていましたが、その先生が産婦人科では有名な大学病院に勤めているらしいという噂があるとKに言うと、

「じゃあそうしろ。それがいい。」

と言ってくれたのでした。

早速、一番近いY先生の診察の日に病院に行ってみると、いつもごった返していて座るところもないような待合室とは全然違い、ガラガラに空いていました。

私は

(この先生(Y先生)も大丈夫なんだろうか・・・?)

と、不安になりながらも、とにかく順番を待っていました。

程なくして名前を呼ばれ、診察室に入っていくと、熊のように大柄でひげを生やした若い男の先生がニコニコしながら座っていました。

「初めまして。」

先生はそういうと、カルテを眺めていました。

私は緊張しながらそれまでの経緯を話し始めました。

そして不安に思っていること、また初老の先生への不信感なども正直に話したのです。

するとY先生は真剣な表情で、

「それ(初老の先生の件)は大変申し訳ないことをしました。・・・そうですね、カルテを拝見したところ、確かに妊娠反応が出ていますね。
こういう場合は妊娠自体が異常(例えば子宮外妊娠)であった可能性がありますが・・・。そうだとしたら内診で分かることなので、それはなかったようです。あとは可能性としては色々考えられるのですが、とにかく経過を見てみるしかありません。
不安かと思いますが、私が次の妊娠まで責任を持って診て行きますので、少しでも不安なことがあったら何でも聞いてください。
一緒に頑張りましょう。」


と言ってにっこり笑って下さったのでした。

私はそんな先生の態度と笑顔にホッとしました。

確かに初老の先生も嘘はついていないし、Y先生と同じ事を言っているだけでしたが、明らかに印象が違い、私はこの言葉でY先生にこれからも診ていただこうと決めたのでした。

心配しながら私の報告を待っていた様子のKも、そのことを話すと

「さすがだな。やっぱり有名大学の病院に勤めているだけのことはあるな。信用できるな。」

と満足そうに言っていました。

しかし、Y先生に診てもらうことになってからも、私の体に妊娠反応が出ていることには変わらず、私はずっと不安な気持ちでいました。

色んな検査をしても、原因は分からず、先生は病気も含めてあらゆる可能性を考えて説明して下さっていたのですが、その次の診察の日に

「もしかしたら、ガンではないのですが、ガンと同じように放射線を当てて治療しなければならない病気かもしれません。」

と言われてしまったのでした。

実際にはその時、Y先生は病名を言って下さっていたのですが、私はその説明に頭が真っ白になってしまい、覚えることができなかったのです。

そんな病気だったら・・・私は血の気がサーッとひいてしまいました。

Y先生は、そんな私の様子に気がついたかのように、すかさず

「・・・ですが、わずかながら数値が下がって来ています。
なので、その病気の可能性があるというだけで、決して高いわけではありません。このまま少しずつでも下がっていってくれれば大丈夫なのですが・・・。」


と言って下さったのでした。

それでも身を固くしている私に、

「もしその病気だったとしても、子宮を取るわけではないので、いずれ妊娠することは可能ですから、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。」

と言ってにっこり笑って下さったのでした。

しかし、診察が終わり、お会計を済ませて病院を出た私はふらふらと歩きながら、先生の言っていた「ガンではないけれど、ガンと同じような治療をしなければならない病気」のことで頭がいっぱいでした。

流産したことで本当に子供がちゃんと出来るのかという漠然とした不安を抱えてしまっていた上に、そんな病気かもしれないと言われ、どうしていいか分からなくなってしまいました。

(こんなことをKに言ったら・・・凄く心配するだろうな・・・。)

そう思いながらアパートに着いた私は、いつものように着いてすぐにKに連絡を入れず、しばらく言おうか言わないか悩んでいました。

でも、言わずにそのまま黙っていたところで、この先絶対に隠し通せる訳がないし、私が病院に行くことは分かっているので、また報告をしないと怒られてしまうだろう・・・と思い、結局電話をすることにしました。

しかし、仕事の手が離せないのか、Kは数回コールをしても出ることはありませんでした。

私は何もする気が起きず、そのままボケッとしながら座り込みました。

しばらくそんな風にしていると、私はふと ある友人の事を思い出しました。

その友人は既に2人の子供がいたのですが、3人目の子供を妊娠している時にやはり病気が見つかってしまった経験があったのです。

彼女とは結婚してからも親しくしていた私は、思い立って彼女に電話を掛けました。

そして自分の状況を彼女に聞いてもらったのです。

彼女は まだ子供がいない内に流産をし、その後なかなか回復しない状態の私を気遣ってくれました。

私はそんな彼女に話すことで幾分気が楽になった気がしました。

しばらくそんな話をしていると、私の方のキャッチホンの音が聞えて来たので、彼女との電話を切り、すぐに切り替えました。

すると受話器の向こうから聞えてきたのはKの声でした。

「どうした?どうだった?」

歩いている最中なのか、息遣いは荒い感じでしたが、でもとても心配そうなKの声に、私はこらえていたものがこみ上がって来てしまいました。

そして泣きながらKにY先生から言われた事を告げたのでした。

Kもさすがに驚いた様子でした。

そして、その日は2人して暗い夜を過ごしたのでした。







ここ最近、何だかモラ記事を書くのがとても憂鬱で、なかなか前に進みません。

意欲が低下しています。

ありがたいことに待って下さっている方もいらっしゃるので、頑張ろうとは思っているのですが・・・。

のんびり待って下さると嬉しいです。

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結婚生活・・・お返しのポリシー その4

2008年01月22日 15時20分55秒 | モラハラ
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Kの言葉にすっかり萎縮してしまった私。

Kはそんな私をじっと見ていたかと思うと、小さなため息をついて、

「・・・ああ、もういいや。こんなことでゴタゴタしていても時間がもったいない!さっさと決めようぜ!」

と言うと、私の手をつかみ、今降りて来たエスカレーターの反対側へと歩き出しました。

私はKに引っ張られ、重い足を引きずるように歩き出しながら

「一緒に選んでくれるの?」

と小さな声で言うと、Kはそのまま

「しょうがねぇだろ?お前が選べないんだから。」

と言い、私をぐいぐい引っ張ってエスカレーターに乗り、再び上の階にたどり着いたのでした。

Kはそれからずんずんと私の前を歩いて行き、キョロキョロしながら並べてある品物を1つ1つ くまなく見ていました。

私は小さくなりながらKの後をついて行きました。

「う~ん。」

うなりながら選んでいるKの後姿を見て、私は何だか悲しくなって来てしまいました。

でも、その気持ちをどう表していいのか、自分でも良く分からなくなっていることに、情けなさを感じていたのでした。

結局そのデパートにはKの気に入るものがなく、また車に乗って大きなターミナル駅にある巨大なデパートにまで行くことになりました。

平日なのに少しお上品なおばさま達でごった返している店内をずんずん歩き、のんびり歩いているおばさんにぶつかりそうになるたびに、チッと舌打ちするKに何も言う事が出来ないまま、私はただ後を付いて行くことしか出来なかったのでした。

しかしそこは以前に見て回ったデパートよりも規模が大きいので、Kの気に入りそうな物がゴロゴロと置かれていました。

私はここで何とか無難で相当な物を選んでくれるよう、半ば祈るような気持ちでいたのです。

しかし、Kは突然

「ここもないな・・・。」

と言い出し、

「あそこ(最初のデパート)は何時までだった?」

と私に尋ねてきました。

「え?あそこはここより早く閉まっちゃうと思うけど・・・。」

私はそう言って時計を確認すると、

「・・・多分今からじゃきっと閉まっちゃう時間だよね。」

とつぶやくようにKに言ったのです。

Kはう~んとうなり、

「しょうがねぇな・・・。今日は全くすんなり行かなかったからよ、結局何も買えねぇで終わっちまったよ。
明日また朝からあそこ(最初のデパート)に行くから。」


と言って、くるっと向きを変え、出口に向かおうとしたのでした。

私は慌ててKの後を追うようにして歩いたのですが、Kは後からついてくる私のことなどまるで考えていないかのようにすたすたと自分のペースで歩いて行ってしまうのでした。

結局そこでも他には何もせずにまっすぐ駐車場に向かい、車に乗り込むと、Kはエンジンをかけながらタバコに火をつけ、大きく息を吐き、

「あ~あ、今日は1日無駄にしちゃったな。すんなり行ってたらこんなに時間も掛からなかったのに。」

とつぶやいたのでした。

私は黙ったままじっと助手席に座っていました。

Kもそのまま車を走らせ駐車場を出て行くと、またぽつりと

「こんなに暗くなっちまった。一体今日は何しに来たんだろうな?」

とつぶやくように言ったのです。

それは私を責めているように聞えました。

そんなKに理不尽さを感じながらも、確かに自分1人でさっさと選べていたらまた翌日もお返し選びに行かなくて済んだかもしれないと考えていたのです。

(明日こそは絶対に家を早く出て、さっさとお返しを買ってしまわなければ・・・。)

私は密かにそう決心していたのでした。






翌朝、Kが普通に仕事に行くくらいの時間に起きた私。

まず洗濯をして、片付けなどをして自分の支度を余裕を持って済ませた私。

Kはまだ一向に起きる気配がありません。

自分の支度が全て整って、ようやく時間を見計らってKを起こしにかかります。

しかし、寝覚めの悪いKはなかなか起きてはくれません。

何度も何度も繰り返しKを起こしに行きますが、それでも一向に起きる気配がないのです。

(昨日はそんなに遅くまで起きていたわけではなかったのに・・・。)

私は小さくため息をつきました。

そんな風にKを起こしたりキッチンに戻ったりを繰り返しているうちに、段々と自分が出かけようと思い描いていた時間に近付いて来ました。

私はKの為にコーヒーを入れ、またKを起こしに行きました。

しかし、やはり起きてはくれません。

そんなことをしているうちに、とうとうデパートが始まる時間になってもKは起きて来なかったのでした。

仕方がなくKを起こすのを諦め、私は居間のコタツに座り、自分の趣味をダラダラとやりながらKが起きるのをじっと待つことにしました。

(仕事ではなく、時間が決まっている訳ではないのだから、慌てても仕方ないか。)

そう思って、気持ちを切り替えて、趣味に没頭することにしました。

そんな風にしてKを放置してからだいぶ経った頃、Kがようやく起きてきました。

時計を見るともうお昼目前の時間でした。

Kはゆっくりトイレに行き、出てくると、タバコに火をつけて急に

「あああ~~~~っ!!」

と大声を出したのです。

私がびっくりしてKを見ると、

「なんだよ、こんな時間かよっ!!何でもっと早く起こさないんだよっ!!」

とわめいたのです。

私は自分の趣味のものを片付けながら、

「起こしたよ、何回も。でも全然起きないんだもん。」

と静かに言いました。

Kはそのまま不機嫌そうな顔をして

「・・・だけど、何でこんな時間まで放っておくんだよ!今日、朝からお返し買いに行くって言ったろ?」

と言ったのです。

私はカチンと来てKに

「だからちゃんと起こしたよ!!でも全然起きないんじゃない!!だから仕方なく起きるまで待ってたんでしょ?」

と強い口調で言うと、Kは面白くなさそうな顔をして、キッチンに戻って行ったのです。

私は何とも言えない嫌な気持ちになってしまいました。







結局、Kが黙々と支度をして終わった頃に、じっと黙ったままテレビを観ていた私の元に近づいてきて話しかけてきたのをきっかけに、出かけることになりました。

しかし、時刻はもう お昼を過ぎていました。

デパートに向かう車の中でも、着いてから売り場に向かう間も、何かあったら再びケンカが始まってしまいそうな雰囲気を保ったまま、私たちはなるべく話をしないようにお返し選びを始めました。

前日あれほどお返しに関して、自分の考えを言っていたKでしたが、昨日思い通りに買えなかった事と、その日出発が遅くなってしまったことで、もうどうでも良くなってしまったのか、結局Kは

「タオルでいい。」

と言い出したのでした。

しかし、Kはタオルにも沢山種類があって、それを組み合わせて箱に詰めてもらうために選んだことで、次第に機嫌も良くなり、それで気が済んだようでした。

そんな姿をちらっと横目で見ながら、内心ホッとしていた私。

お返しの品を抱え、駐車場へと運んでいる最中に見た、催事場での地方物産展のポスターの前で立ち止まり、

「なぁ、荷物置いたらこれ、見に行ってみようぜ♪」

とご機嫌そうな様子で言うKに静かにうなずくと、Kは

「ほら、お前の重そうだから、俺が持ってやるよ~。」

と言ってとろけそうな笑顔でにっこり笑ったのでした。






Kの寝起きの悪さはものすごかったです。

いずれ、その辺も記事にしたいと思います。

結局ポリシーなんてどこにあるのか全然分からなかったK。

それに付き合っていたイタイ私。

うんざりしてしまいます。


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