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にゃりんたが行く

バツイチママの徒然草~思いのままに・・・
人生色々あるけど、今日も上を向いてがんばろっ♪

モラハラ関連 テレビ放送のお知らせ!

2008年05月12日 09時43分08秒 | モラハラ
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いつもにゃりんたが行くをご覧下さり、有難うございます。

今日はいつもお世話になっている、モラル・ハラスメント被害者同盟の管理人さんよりお知らせがありましたので、取り急ぎ告知いたします。

5月13日(火)、TBSの報道番組「イブニングファイブ」にて、モラハラ関連の放送があるそうです。

放送は関東ローカルということなので、一部の方しか観られないということなのでしょうか・・・?

ともかく放送時間は18時17分から12分程度のVTRだそうです。

これまでもイブニングファイブではモラハラについて取り上げてくださいましたが、今回はどのような感じなのでしょうか・・・。

そして更に今回はあっと驚くようなゲストが登場される予定だそうです。

誰だろ・・・わくわく。



ということで、皆さん、是非観て下さいね。

こうやってモラルハラスメントが世間に広まることはとても嬉しいことですが、間違った知識でなく、正しい知識で広まりますよう、日々願っております。


私も微力ながらその一端を担えていられたら・・・と思っております。

皆さんでモラハラを広めましょう。

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結婚生活・・・弟の結婚 VOL.3

2008年05月08日 23時04分22秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちら  目次 



私の問いかけにあっさり弟の入籍を認めた母。

そのことで想像以上にショックを受けた私はしばらくその場でぼ~っとしてしまいました。

そして母の

「もしもし?にゃりんた?」

という問いかけに、ようやく我に返った私。

同時に激しい怒りがこみ上げてきました。

「ねぇ・・・なんで言ってくれなかったの?」

自分でも不思議なくらいの怒りに震えそうになりながらも、何とか冷静さを保って言いました。

すると母は

「お父さんに黙ってろと言われていたのよ。」

と言ったのです。

その言葉に私はますますカ~っと来てしまったのでした。

こんな状況の時にはいつもそう言う母。

信じられない気持ちでいっぱいでした。

そして私は大きく息を吸うと、

「・・・でもさ、私達は家族なんだよ?
他の人に黙ってろって言うならまだしも、家族なのに教えてもらえないわけ?
そんで野山さんにKがおめでとうって言われちゃうんだよ?
その時のKや私の立場ってもんがあるでしょうっ!?
普通じゃないよ、おかしいでしょっっ!?」


と一気に言ったのです。

もう言っている側から徐々に苛立ちを隠せなくなり、最後には怒鳴ったようになってしまいました。

母は私が言っている間、何も言わず、静かに電話の向こうで聞いていました。

そして私が言い終わっても、何も言わず、ずっと押し黙っていました。

「ねぇ、そう思わないのっ!?」

尚も私がわめくように言うと、母はしばらく置いてから、小さい声で

「・・・実は(弟達には)子供が出来たのよ。だから(流産した)あんたには言えなかったの。」

と言ったのです。

しかし、興奮している私には、母の言い訳にしか聞こえず、

「ああ?だからってそれとこれとは別でしょっ?
いくら流産してるからってそういうことじゃないでしょ?」


と、母を責めたのでした。

この時の私はもう裏切られた気持ちでいっぱいで、悔しくて悲しくて仕方がありませんでした。

Kの言うとおり、母は私を裏切ったんだ・・・そう思ってしまい、もう他の事は考えられなくなっていました。

そしてそんな私の気持ちも分かってくれない母が弟達をかばっているようにさえ思えていたのでした。

私は言いたいことを言うと、押し黙る母に向かって

「もういいっ、分かったから切るね。さよなら!!」

と一方的に電話を切ってしまったのでした。

そして、電話を切った後、色々想像しては悲しい気持ちになり、ベッドに突っ伏してわんわんと声を上げて大泣きしたのでした。

しばらく泣き続けてから、私はKにメールを入れました。

母に電話をしたことを告げるために簡単な短い文章を送ったのでした。

すると凄い速さで自宅の電話が鳴りました。

私は涙を拭うと、Kからだと確認して電話に出ました。

Kが優しい声で

「どうした?どうだった?」

と言ってくれたのを聞いた瞬間、また私の目からはぶわっと涙が溢れ出してきました。

そして何も言えずに黙って涙をすすっていると、泣いていることに気がついたKが驚いた様子で

「どうした?何か言われたのかっ?」

と焦ったように聞いて来たのです。

私は涙をこらえた震えた声で

「とにかく今日帰ってから話す。仕事でしょ?ごめんね。」

と言ったのでした。

Kはそんな私に

「分かった・・・。
けど大丈夫か?仕事だからすぐ帰ってやれないけど、俺がいつも側についてるからな。
元気出せ!じゃあな。」


と言ってくれ、電話は切れたのでした。






そしてその日、Kは帰ってくるとすぐ私と母の会話を聞きたがりました。

私はなるべく自分の感情を入れないように、冷静にKに話をしました。

Kが帰ってくるまでの間、冷静になった私は、母の言った、私が流産をしたすぐ後だったので言えなかったという言葉に、母なりの優しさがあったのではと思えたので、そのことで少しは気持ちが落ち着いていたのでした。

しかし、私の話を聞いたKの顔色は見る見る変わって行きました。

そして、心底呆れたような様子で、

「ダメだな、お前のか~ちゃんも。」

と言ったのです。

「お前も言ったとおり、それとこれとは別だって言うんだよっ!家族ってそんなに気を遣わなければいけない間柄かよ?」

と言い、私が用意したお茶をごくっと飲み干すと、音を立ててコップを置いたのでした。

「第一・・・。」

Kはそう言い掛けると、置いてあったタバコに手を伸ばしました。

そして、火をつけると深く息を吐き、

「もしお前のことを気遣っていたと言うのなら、何で今まで電話の一つもして来ないんだよ?
退院してお前が電話をしてから今まで一度も『具合どう?』とかっていう連絡はないんだろ?」


と言ったのです。

私はその言葉を聞いて

(そういえば・・・そうかも。)

と思ったのでした。

Kはタバコの灰をポンポンと灰皿に落とすと、

「な?結局お前のか~ちゃんはお前のことなんて心配してなかったんだろ?
ただお前が凄い剣幕で言ったから、とっさにそう言ったんだろ?
ふざけんなって話だよ!!」


とますます興奮した様子で言ったのでした。

それからしばらくKは私の父や母、また弟のことを

「非常識にもほどがあるっ!!」

といったような感じで罵倒していたのでした。

私はそんなKの言葉をぼんやりしながら聞き、最初はまるで他人事のように自分の家族の嫌なところを思い出しては内心腹を立てていたのですが、その内

(何でこんな風に言われなければならないんだろう・・・。
そんな家族を持って私はやっぱり不幸だったのだろうか?)


という気持ちになって、何だかとても悲しくなってきてしまったのでした。

ひとしきり私の家族への文句を言っていたKは急に私の顔を見ると、悲しい表情で私の手を握りながら

「お前は本当に歪んだ家庭で育ったんだな。
でも、お前だけはよくまともに育ったなぁ。
本当に良かった。
これからは俺と俺の家族がお前の本当の家族なんだから、もう悲しむのはやめような。
俺が絶対に幸せにしてやるから。」


と言ってくれたのです。

その言葉にふと気がつくと、私の両頬には涙がつたっていたのでした。

Kはそれから静かに私が泣き止むまでずっと私のことを抱き寄せて、涙をぬぐっては髪をなでてくれたのでした。

そして何度も何度も

「俺がいるから。俺が守るから。」

と耳元でささやいたのでした。

そしてその日から私は、再び実家とはもう連絡を取らないようにしようと心に決めたのでした。






この時のことは本当に辛かったので、もう早く忘れたいです。

そして今夜も「ラスト・フレンズ」を観て、クラクラしつつ、切なさを思いっきりかみ締めておりまする。

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結婚生活・・・弟の結婚 VOL.2

2008年05月06日 21時32分00秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちらからどうぞ  目次 




Kが野山さんに会って聞いたという私の弟が結婚したという話・・・。

Kの口からそんな話を聞いて私もとても驚きました。

なぜなら・・・私も初耳だったからです。

「・・・え?」

小さい声で私がつぶやくと、Kは

「な?最初は冗談かと思って、俺も思わず『え?』って言ったんだよ。
そしたら、野山さんも不思議そうな顔をしてたけどな。」


と、呆れたように言ったのでした。

確かに弟には彼女がいて、結婚したがっていたのは知っていましたが、それ以降の事は全く知りませんでした。

Kは

「不愉快だよなぁ。俺らは姉夫婦だろ?何で他人が先に知ってんだよ、そんな大事なことっ!!」

と言って怒りをあらわにしました。

しかし私は、Kに

「・・・でもうちの家族ならありえるよね・・・?」

と言ってため息をつきました。

小さい頃から家族の中で内緒ごとの多かった我が家。

父はもちろんのこと、母と私と弟の中でも、お互いに知らないことが多かったのです。

ですから今回、結婚して実家の近くを離れてしまった私に、わざわざ弟が報告するとも思えませんでした。

私のそんな言葉に、Kは怒りをあらわにして

「・・・お前、それは普通じゃないだろ?
俺らが結婚する時だって、義弟には両親の次に報告したろ?
そういうもんだろ、普通。
それを何で他人に先越されなきゃなんないんだよっ!!
全く信じらんねぇっつうんだよっ!!」


と声を荒げたのでした。

確かに今まではそれで良かったのかもしれないけれど、そんな大事なことまで知らされないないのはおかしいのかもしれない・・・と思うと、私はかなりショックを受けました。

そう考えればKの怒りももっともだと思い、更にKに対して自分の家族がそんな思いをさせてしまって、本当に申し訳ない気持ちになっていました。

もっともっと怒鳴られるかと思っていると、Kは急に私の顔をじっと見つめ、少しゆがんだ顔をしながら

「お前・・・かわいそうだな・・・こういう家族の中で育ったんだな。
だけどな、これは普通のことなんかじゃないぞ!
普通だったらこんなことは絶対にないことだ。」


と言って、いつものように私の頭をぽんぽんと触ってみせたのでした。

そして何かに気がついたかのように

「そうだ・・・お前のか~ちゃんだって知ってたんだろ?当然。
いつもだったらお前のか~ちゃんが教えてくれるだろ?
なのにお前のか~ちゃんにまで教えてもらえなかったってことだろ?
かわいそうにな。お前か~ちゃんのことは大事にしてたのになぁ。」


と静かに言い、ため息をつきながら

「お前、大事にしてたか~ちゃんにまで裏切られちゃったんだな。」

と言ったのです。

私はその言葉に

(そうか・・・私は母にまで裏切られちゃったのか・・・・)

と、更にショックを受けてしまいました。

もう頭がクラクラしてきて、何とも言えない気持ちになってきていました。

その場で一点を見つめてぼ~っとする私をKは近くに引き寄せると、

「家族ってのはそういうもんじゃないんだよ。
俺の家族だって、色々問題はあるけど、妹の(結婚の)時だってちゃんと話してくれたろ?お袋がさ。
本当はそういうもんなんだよ。
な?分かったろ?」


と言って肩をなでてくれました。

私は何だかそう言われると自分が惨めな気持ちになり、悲しくなって来たのでした。

そんな私の様子を見て

「お前の事は俺が絶対に守っていくから、もう自分の家族の事は考えるのはやめろ、なっ?
あいつらのほうがおかしいんだから。」


と言ってくれたのでした。

私は我慢していたものがついにしきれなくなり、ぼろぼろと熱い涙がこぼれ出しました。

Kはその涙を優しく拭ってくれました。

私は思いっきり泣いてしまいそうでしたが、ぐっとこらえ、Kに

「その前に・・・明日にでも実家に電話していい?母に確認してみる。」

と、やっとの思いで言ったのでした。

Kは優しく笑うと

「いいよ、お前の気が済むならそうしろよ。
でも、結婚のことがやっぱり本当だったら、お前もっとショック受けないか?
・・・俺はそれが心配だ。」


と言ってくれたのです。

私は小さくうなづくと、Kがぎゅっと抱きしめてくれたので、しばらくその場で泣いていたのでした。

Kは何も言わず、ずっとその状態で背中をさすっていてくれたのでした。






翌日、父のいない時間を見計らって実家に電話を入れました。

年末の忙しい時期だったせいか、1度目は電話をしても誰も出ませんでした。

母の携帯にも掛けてみましたが、出る気配はありません。

留守電になっていましたが、私は何も入れることなく電話を切りました。

母が出なかったことに少しホッとした気持ちと、早く確認しなければと焦る気持ちとで何だか悶々としてきてしまい、そればかりを考えて他に何も手につかない状態でした。

時間を置いて何回か母に電話をしているのに通じず、半分諦めかけていると、母から電話が来たのでした。

子機に表示される番号で母からの電話だと分かった私は、一瞬軽く緊張してしまいましたが、意を決して電話に出たのでした。

久しぶりに聞いた母の声。

流産以来、実家に掛けたのはこれが初めてのことで、そういう意味でも母がどんな態度に出るかと構えていた私。

しかし、母は相変わらず明るい調子で、まるでつい昨日も話したかのような感じで

「何か電話した~?」

と言ってきたのでした。

私はそんな母の様子に、胸にどす黒いものがわいて来ました。

普通に話そうと決めていたのに、どうしてもそんな風には なれなかったのでした。

私は唐突に

「あのさぁ、弟達が結婚したって本当?」

と、つっけんどうに言いました。

母は

「え?」

と驚いた様子でしたが、すぐに

「誰から聞いたの?」

と言ったのです。

私はその言葉に

(ああ、やっぱり母はわかってて私に黙っていたんだ・・・。)

と思い、大きな衝撃を受けてしまいました。

同時に激しい怒りがわいてきたのでした。

そして私がKが野山さんに聞いたことを告げると、母は黙ってしまいました。

「ねぇ、本当なの?」

としつこく聞くと、母は渋々といった感じで

「うん・・・。今月の頭に入籍したのよ。」

と言ったのでした。

(やっぱりそうだったんだ・・・。)

私はKの言葉どおり、前日にKの話を聞いた時以上の激しいショックを受けてしまい、目の前が真っ暗になったのでした。







本当に悲しい気持ちでした。

考えてみるとこの年の暮れはほんっとう~に色々あったんですね・・・。

なので、なかなか先に進まなくてすみません。

でも、読んでくださったら、励みになるので、是非クリックお願いします。

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結婚生活・・・弟の結婚  VOL.1

2008年04月30日 21時59分11秒 | モラハラ
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嫌だった社員旅行をメイさんのお陰でやり過ごすことが出来たKは、その後嘘みたいに機嫌よく過ごしていました。

年賀状の図案も結局数回作り直したものの、Kが協力的になってくれたお陰で何とか決まり、後はせっせと作るだけとなりました。

最低限の家事をしながら年賀状を製作していく私。

しかし、いつもと違って作るのに手間が掛かる上、それだけをやっている訳には行かず、なかなか思うとおりに進まなかったのでした。

なので、Kが仕事から帰って来た時に、居間には年賀状が散乱している状態だったこともありました。

Kはまだ完成していない年賀状の一枚をつまむようにして取ると、

「スタンプどうした?出しといてくれれば、飯食った後に手伝ってやるよ。」

と言って本当に手伝ってくれたりもしました。

そんなこともあってか、ギリギリでしたが年賀状も無事に出来上がり、後は残っている大掃除をするだけとなりました。

(このまま穏やかに年が越せそうだわ)

そんな風に思い、その為に大掃除も頑張ってやっていました。

しかし、そんな時間は長くは続かなかったのです。




会社の社員旅行があった翌日の夜、いつものように帰るコールがあったので、私は飛びつくようにして電話に出ました。

それまでの穏やかな日々に、何の疑いもなくなっていた私は、ウキウキとKからの電話に明るい声で出たのです。

しかし、その日のKは全く違っていました。

「もしもし、俺。」

その一言で、Kの機嫌が悪いことが分かると、私に軽い緊張が走りました。

「どうしたの?」

とっさにそう口に出すと、Kは私がそう聞くのを分かっていたかのように

「ああ?・・・帰ってから話す。」

と、更に機嫌の悪い声で言い、そして電話は一方的に切れたのでした。

私はゆっくり子機を戻すと、

(何だろう・・・)

とまた頭の中であれこれ考え始めていました。

自分のことだろうか?

それとも会社のことだろうか?

Kがもうすぐ帰ってくるというのに、もはや食事の支度どころではなくなってしまうくらい動揺してしまった私。

原因もわからないのに、どうやったらKの機嫌を直すことができるだろうかと必死に思いをめぐらせていました。

そして、それまで穏やかに過ごして来たのに・・・と、ガッカリする気持ちもあったのでした。

程なくしてKが帰ってくる足音が聞こえました。

ぴりりと緊張した私は、いてもたってもいられず、Kがインターホンを鳴らす前に、

「おかえりっ!!」

と、ドアを開けたのでした。

すると、ドアの前で立ち止まったKは不機嫌極まりない顔で

「・・・お前、誰が来たのか確認してからドア開けたのかよ?」

と低い声で言ったのです。

私は急にそんなことを言われたので、驚きながら

「いや・・・Kの足音だったから・・・。」

と、口の中でモゴモゴしながら、自分でも聞きとりにくいような小さな声で言ったのです。

そんな私を前に、

「そうだな・・・今のタイミングだと確認してないだろ?
もしも強盗だったらお前、もしかしたら殺されていたかもしれないんだぞ?」


と言うと、Kは玄関の中に一歩入り、後ろ手で勢いよく玄関のドアを閉めました。

そして、

「足音ったって、同じ歩き方する奴がいるかもしれないだろ?
絶対に俺だって言えるのかよ?
ここは1階で狙われやすいんだぞ!!
しっかりしろよっ!!」


と、声を荒げて言われてしまったのでした。

「ごめんなさい。これからは気をつけます。」

私がしゅんとしながら言うと、Kはようやく靴を脱いで部屋に上がりました。

私はKの妨げにならないように後ずさりながら横に反れると、Kは黙ったまま まっすぐ私の横を、ドスドスと音を立てて通り過ぎて行きました。

Kはそのままいつものように着ていたものを脱ぎながら居間に向かうと、自分の居場所にどかっと座り、タバコに火をつけました。

私は様子を見ながらお茶を用意し、居間に持って行ってKの前にそっと置くと、逃げるようにしてキッチンに戻ったのでした。

しばらく様子を見ていると、Kはタバコを吸いながらじっとテレビを観ていました。

(Kの不機嫌の原因はなんだろう・・・?)

気になって気になって仕方がないのに、帰宅の時の一件で聞くことが出来なくなってしまい、私はもやもやした気持ちでいました。

この何だか分からない時間が、私にとって本当に苦痛でした。

でもとりあえず食事の支度をしている振りをしながら私はKが話し出すまでじっと待っていたのでした。

すると、しばらくしてKが立ち上がり、黙って浴室に向かったので、私は急いで着替えを用意し、浴室に持って行きました。

浴室のドアがパタンと閉まると、私はため息をついて、またキッチンに戻りました。

(疲れるなぁ・・・)

そう思いながら食事の支度を始めたのでした。





お風呂から上がって夕食を目の前にダイニングの席についたKは、帰って来た時とは違い、少し落ち着いたかのように見えました。

「いただきます。」
「いただきます。」

2人同時に声を出して、食事を始めた私達。

Kはいつものようにガツガツとご飯を頬張ると、凄いスピードで平らげて行くのでした。

落ち着きを取り戻したかのように見えても、本当のところはどうなのかが分からないK。

私は極力何も聞かないようにして、くだらない話をKにしながら様子を見ていました。

食事が終わり、後片付けをしようとシンクの前に立って水を出していると、居間に戻っていたKが

「お~い、タバコ吸わないのか?」

と声を掛けて来ました。

私は出していた水をさっと止め、タオルで手を拭きながら居間に向かいました。

居間の入り口まで来るとKが私の方を振り返りながら、

「まぁ座れよ。少し休憩しろよ。」

と言ってくれたのです。

(良かった・・・機嫌ちょっとはいいみたいだな。)

私は心の中でホッとすると、Kに言われたとおりにいつもの席に着き、タバコに火をつけました。

しばらく2人でテレビを観ながら静かにタバコを吸っていると、突然Kが

「実は今日、野山さんに会ってよぉ。」

と言ったのです。

野山さんとは私の実家の近くに住んでいる人なのですが、Kのことも私の旦那さんという程度に知っている人でした。

その野山さんにたまたまお昼休みに偶然道端でばったりあったそうなのです。

私はいきなりの話に頭の中が?マークでいっぱいになっていました。

そしてKはゆっくり煙を吐きながら、

「野山さんがニコニコしながら近寄ってきて、いきなり俺に
『義弟さん、結婚されたんですってね~。おめでとう。』
って言うんだぜ?俺何のことか分かんなくて驚いたよ。」


と言ったのでした。







この時のことがとても思い出したくないことだったので、なかなか書き進みませんでした~。

他の記事も更新が途絶えがちでごめんなさい。

頑張りますので応援よろしくお願いします。

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結婚生活・・・続・社員旅行拒否編

2008年04月22日 13時33分17秒 | モラハラ
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それから数日、Kは帰ってくると、会社の愚痴は言わないものの、ため息をついたり、何となく落ち込んでいる様子で過ごしていました。

私はそんなKに、まるで私が意地悪をしているかのような気持ちになってしまいましたが、心の中で

(私は悪くないんだから。)

と自らに言い聞かせていました。

そうでもしないと何となく自分が悪いような気分になってしまうからです。

しかし、そんな様子から、どうやら社長には言い出せず、K自身も悶々としているようでした。

Kがそんな状態ですから、私のほうもとっくに作ってある年賀状の図案をKに見せることが出来ず、やきもきしていました。

(いっそ、どうなったかKに尋ねてみようか・・・。)

そんな気持ちになりながら、Kの様子を見る日々が続きました。

そしてとうとう社員旅行の1週間前になりました。

その頃のKはさすがにもう諦めたのか、段々と普段通りのKに戻ってきていました。

会社から帰ってきても落ち込んだ様子のないK。

なので、私は食事が終わった後、Kがテレビを観始めた時に、近寄って

「これ、年賀状の見本を作ってみたの。
もうだいぶ前に出来てたんだけどね。
Kはどれがいいと思う?」


と、年賀状の図案を見せたのです。

ところがKはちらっとその図案を見ただけで、観ていたテレビの画面のほうへ目を反らしてしまいました。

私はもう一度

「ねぇ、これ見てみてよ。」

と声をかけました。

しかしKは今度は差し出した図案を見もせずに

「ああ・・・お前に任せるよ。」

と、静かに言ったのでした。

「でも・・・。」

私は図案を持ったまま、その場に立ち尽くしてしまいましたが、Kの横顔は

(俺に話しかけるな!)

と言っているようで、それ以上は聞けなかったのでした。

せっかく一生懸命作った年賀状の図案。

しかももう元日までに届くように出す期間は始まっていたのでした。

それでもどうしてもKに見てもらって決めなければと思っていた私。

焦ると共に、こんな雰囲気で過ごすことにいい加減うんざりしていた私は、翌日悩んだ挙句、会社に電話を掛けたのでした。

「はい、○○でございます。」

聞き慣れた声で電話に出たのは、会社の先輩、メイさんでした。

メイさんと話をするのはKが入院していた時、一緒に食事に行った時以来でした。

メイさんの方も私の声をすぐ分かってくれ、

「あら?珍しいわね~。」

と声を掛けてくれました。

久しぶりに聞いたその声に何となくホッとした私。

会社に掛けたものの、社長にどうやって言っていいものかと思った私は、思い切ってメイさんに、

「実はKに、社長がKも旅行に連れて行く気でいるらしいと聞いたんですけど・・・。
この前の診察で、先生に確認したんですよ。
そしたら長いバス旅行などは控えたほうがいいと言われて・・・。
社長にそれを言わないといけないんですけど。」


と言ったのです。

「そう・・・。」

メイさんは私の声の様子で気が重いことを察してくれたようでした。

そして、

「今社長はいないから・・・私が何とか伝えておくわ。」

と言ってくれたのです。

「ええ?本当ですか?」

私は思わず大きい声を出していました。

しかし、社長は気難しい人なので、メイさんだって、社長にそんなことを言おうものなら、とばっちりを食らうかもしれないのです。

私は急に心配になってきました。

「でも・・・。」

そう言い掛けると、メイさんは、

「大丈夫よ、見計らって言うようにするから!」

と明るい声で言ってくれたのでした。

私はお礼を言って電話を切りました。

自分で言ったのではないというところがひっかかっていましたが、これでKも明るくなるだろうと思うと、ホッとせずにはいられませんでした。

しかし、Kはその日、いつもどおり家に帰る直前にかかってくる帰るコールでは気がつかない程度でしたが、家に帰ってくると、不機嫌モードに拍車がかかっており、私は一気にまたげんなりしてしまったのでした。

もう旅行が数日に迫っているだけに、いらだちを隠せないようでした。

私はそんなKの様子を見ながらなるべくそれ以上機嫌が悪くならないよう注意を払いつつ接していたのでした。

本当ならすぐにでもメイさんと電話で話したことを伝えたい。

そうすれば機嫌も直るかも・・・。

しかし、私が自分で社長に伝えていないことを怒られるのではないかという気持ちがあって、何となく言うのを躊躇していました。

一生懸命機嫌を少しでも良くしようと努力して接しても、一向に良くならないKの機嫌。

もう他のことなど、もはや気が回らなくなってきた私。

そのうち私はKに分からないよう小さくため息をつくと、意を決してキッチンからKのいる居間へ静かに移動して行き、Kの側にぴったりと座りました。

Kは

「なんだよっ!」

と一瞬嫌そうな顔をしましたが、私はそれでも強引にくっついて

「今日、メイさんに電話しておいたから。先生に旅行はダメですと言われたって言っておいた。そしたらメイさんが社長に何とか伝えてくれるって。」

と言ったのです。

するとKは

「マジで?」

と一瞬にして顔を明るくさせました。

私はゆっくりうなづくと、

「だから、社長に直接言わなくても大丈夫だよ。」

と、Kの顔を見上げるようにして言いました。

Kは満面の笑みを浮かべて、私をぎゅっと抱きしめると、

「にゃりんた~ありがとう!やっぱりお前は俺の気持ちがよくわかってくれてんだな!」

と弾んだ調子でそう言いました。

私もようやく安心し、

「でも、メイさんに言ってもらったんだから、明日さりげなくお礼を言っておいてね。」

と言いながらにっこり笑うと、Kは嬉しそうに

「うん、分かった、分かった!」

と言い、再び私をぎゅ~っと抱きしめたのでした。

しばらくそうしていると、Kは優しく私の体を離し、

「さっきの年賀状の・・・見せてみな♪」

と言ってにっこり笑ってくれたのでした。





・・・こうしてKは結局メイさんのお陰で堂々と旅行には行かずに済んでしまったのですが、最後までこの時のことでメイさんにお礼は言いませんでした。








つうか、私の立場もあるのに、一言お礼くらい言ってよっ

と、その事実を知った時は本当に嫌な気持ちになりました。

なかなかこの年が終わりません。

もうしばらくこんな感じの出来事が続きます。(多分)

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結婚生活・・・社員旅行拒否編

2008年04月17日 16時49分46秒 | モラハラ
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私の言葉を待っていたかのように口を開いたKから出た言葉は、

「いやぁ・・・今日会社で旅行の話が出てよぉ。」

でした。

そして、その言葉を聞いた瞬間、軽い後悔と共に湧き上がってきた私の気持ちは、

(また会社の話か・・・長くなるかも。)

でした。

一旦会社の話が出ると、いつ終わるか分からず、更にそんなテンションでいるKの口から出る話は気分の良くなる話であるはずがなく、想像はしていたものの私のほうも気分が滅入ってしまうのでした。

そんな私に全く気がつかずに、Kは食事を続けながら、

「どうやら社長は俺も連れて行く気でいるらしいんだ。」

と軽くため息をつきながら言いました。

会社の旅行は接待を兼ねた1泊の忘年会旅行なので、社員は強制的に全員参加。

Kに言われて、社長の頭の中では、当然仕事に復帰したKも行くことになっているだろうと想像できました。

しかし、Kは不満そうな顔になり、

「俺が病み上がりだって分かってるのに、長い時間バスに揺られて旅行なんて、冗談じゃねぇっつんだよ。
しかもあんな酒を飲むような席に居させられるなんて、もっと冗談じゃねぇ!」


と言って、またすぐため息をつきました。

(病み上がりっていったって、もう完治してるじゃない。)

私はそう心の中で思いましたが、そんなことを言うとまたKが怒り出し、話が長くなるので黙っていました。

そう言っている間も、しっかり食事はしているK。

凄い早さでご飯を食べてしまうと、黙って私のほうへお茶碗を差し出しました。

私は無言で受け取り、立ち上がるとご飯をよそい、Kの目の前に差し出しました。

Kはお味噌汁を一口飲むと、またおかずに手を伸ばし、黙々と食べ始めました。

一息ついた頃、Kはお茶碗に視線を向けたまま

「・・・なぁ、お前、会社に電話して、旅行は無理だって先生に言われてるって言ってくれよ。」

と言い出したのです。

私はぎょっとしつつもKがそう言い出すのではないかとどこかで感じ、その予想が当たってしまったことにうんざりしてしまいました。

しかし、実際にはそんなことが出来るはずはないとすぐに思った私は、努めて明るく、

「何言ってんの、そんなことできるわけないじゃな~~~い!」

と言ったのです。

Kはそんな私の言葉に視線を上げて、驚いたように

「何でだよ!」

と言いました。

私は意を決して言ったのです。

「だって、1ヶ月も休んだんだよ?
それで仕事に復帰出来てるのに、旅行は行けないなんて、言えるわけないじゃない?
いくらアバウトな社長でも、何言ってんだって思われるよ?」


Kはまたまた視線をお茶碗に向け、うなだれるように私の言うことを聞いていました。

「大体、いきなり電話を掛けて私が『旅行は行けませんから。』なんて言ったらおかしいでしょ?
そこまでは私だって出来ないよ?
あのお休みを取るのだって大変だったんだし、社長だって怒ってるかもしれないんだから。」


私は言い切った後、

(今日は言ってやった!)

という気持ちと、

(これだけ言ったんだから大丈夫だろう。)

という気持ちですっきりしていたくらいでした。

するとKは、持っていたお箸とお茶碗を静かに置き、うつむいたまま静かに口を開いたのでした。

「・・・お前はいいよなぁ。仕事も辞めてあの地獄の宴会旅行から逃げられるんだから・・・。」

(またか・・・)

Kの言葉を聞いた瞬間そう思った私は、頭にカーッと血が昇り、いつになく強気でKに

「・・・いつもいつも『お前はいいよなぁ~』って言うけど、会社の旅行なんて、社員の誰1人として行きたい人なんていないでしょ?
皆それでも何とかやり過ごそうとして我慢してんじゃない!!」


と言ったのです。

そんな私の勢いに圧倒されたのか、Kはぽかんとした顔をしていました。

私は尚も続けました。

「大体、あんだけ長い間のお休みをしていたんだし、それで旅行に行かないとなると、社長どころか社員から総スカン食らうよ?それでもいいの?」

一気にまくし立てると、何だか喉が渇いてきてしまい、私は目の前にあったお茶を一息で飲み干しました。

そしてKの顔を見ました。

・・・ここまで言ったのだから、きっともうあきらめるだろう、そんな気持ちでいました。

しかし、そんな私の言葉を黙って聞いていたKは真顔になり、ゆっくり口を開くと、

「・・・いい。総スカン食らっても別にいい。」

と言ったのです。

今度は私のほうがあっけにとられる番でした。

いつもなら人の目をとても気にするKのことですから、こんな風に言ったら、渋々でも行くのではないかと思ったのです。

しかし、そんな私の思惑が、もろくも崩れ去った瞬間でした。

Kはそんな私に

「俺はどんなことをしても、あの旅行には行きたくないんだ。」

と言いながら体を私の方に向けると、私の手を握り、真剣な顔で

「な、だから頼むよ。何とかして社長に俺が行けないって事を言ってくれよ。頼むから。」

と言ったのです。

私はぼ~っとしながら

(この人は私の話が分かってないのだろうか?)

と、そんな風に考えていました。

あれだけ言ったのに、全く受け入れている様子がないK。

しかし、今回ばっかりは私にもKのお願いを受け入れ難いものがありました。

私は冷静になり、Kに握られた手をゆっくりほどきながら

「でも・・・私には言えないよ。行きたくないなら自分で言って?」

と、静かに言ったのです。

するとKはガッカリした様子で

「皆我慢してるのは分かってる。
だから自分も我慢しようと努力したよ。
でも、行きたくない気持ちはしょうがないだろ?どう考えたって、嫌なもんは嫌なんだから。」


と言い出しました。

私が黙っていると、Kはやっと諦めたのか、

「ごちそう様。もう俺、寝るわ。お休み。」

と言って立ち上がり、しょんぼりしながら寝室に入って行きました。

私はそんな後姿を見送りながら、何とも言えない複雑な気持ちでいたのでした。






言いたいことを言っても、その後に残る後味の悪さ。

普通はそうではないのかしら?

私の気にしすぎ???

気になるところです。

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結婚生活・・・長いお休みの終わり編

2008年04月11日 11時07分13秒 | モラハラ
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流産をした後、数ヶ月経ってもまだ完全に体調が戻っていなかった私。

落ち込んでいる私を元気付けるかのように、式を挙げたホテルのレストランでの食事に行こうと言ってくれたKの言葉に感動して、密かに結婚記念日を楽しみにして、それを励みにしていました。

また出勤が近づいているKにとっても少しは気の紛れるイベントかと期待していたのですが、結局は何の効果もなく、私にとっては微妙な、そしてKにとっては何の慰めにもならないイベントとなってしまい、翌日からはまた機嫌の悪いKの様子に気を払いながら生活をしなければなりませんでした。

結婚記念日から数日後、とうとうKが会社に出勤する日がやってきました。

出かけるギリギリまで微妙な空気だった我が家も、Kがいなくなると、まるで霞が掛かっていたような空気が一掃されたかのように思え、私はホッとしていました。

ちょうど一年の終わる頃で慌しさもあるのですが、会社の仕事としてはそう忙しくない時期になってくるので、Kが出勤して行っても気分的にも体力的にも楽なのではないかと安心していたのです。

実際その日は病み上がりだということもあり、社長に仕事面で考慮してもらえたようで、事務所で待機させてもらえたようなのです。

そして、数日は様子を見て簡単な仕事だけをすればいいようにしてもらえたようでした。

お昼休みにKから電話があり、Kは弾んだ声で私の様子を聞いてきました。

特に用事があった訳ではなく、機嫌がいい時にはいつもそんな風に電話を寄越していました。

Kは

「お前も俺の休みの間ずっと大変だったんだから、少しはのんびりしろよ。
お前のことだから俺が仕事に出るようになったら掃除しようと頑張りすぎちゃうだろ?大掃除だってぼちぼちやればいいんだから。」


と とても優しい口調で言ってくれたのでした。

実際Kが入院してからその日まで、気の休まる時がなく、どっと疲れていた私。

本来ならKが会社に行き始めたら、年末の大掃除も兼ねて掃除を始めなければならないところでしたが、どうしてもそんな気になれず、掃除のことを考えただけでも憂鬱になっていたので、Kのそんな言葉がありがたく、とても嬉しかったのでした。

そして、Kの言うとおり、その日はのんびりと過ごさせてもらいました。

夕方早めに仕事から帰ったKは昼間の電話同様、とても穏やかでした。

いつものように着ていたものを脱ぎ始めているKに、私が会社の様子がどんなだったかを問うと、

「いやぁ、今日は何にもしてねぇからなぁ。
でも、男はやっぱり家にうだうだいるより、あんな会社でも仕事に行っているほうが気が楽だってことが分かった。」


と言ってニコニコしていました。

私はそんなKに

「私は今日、ゆっくりさせてもらったよ。疲れも取れたし、もう大丈夫。」

と言って笑いかけました。

するとKは、

「そうか、それは良かったな!」

と言って私の頭をなでたのです。

Kがお風呂に入ると、急いで支度をしてあった夕食を食卓に並べる私。

その日はゆっくりしたといっても、Kの為にKの好きなものを少し手をかけて作ったのでした。

さっぱりした顔をしてお風呂から上がり、ダイニングのいすに座ると、並べられたおかずを前に、

「おっ♪」

と嬉しそうな顔をしたK。

そして次の瞬間真剣な顔をして、

「お前はゆっくりしてろって言ったのに、これ、わざわざ時間かけて作ったんだろ?どれもこれもそうだろ?これじゃあゆっくり休めてないよな?」

と言ったのです。

私が静かに支度を続けていると、Kは私の側に近づいてきて

「明日はご飯なんかもそんなに凝ったものじゃなくていいんだから、ゆっくりしてろよ。まだ体調だって戻らないんだし。
大掃除だって、年末に俺が手伝ってやるから、本当に無理するなよ。」


と言ってくれたのです。

私はKの言葉にじ~んとしてしまいました。

Kはにこにこしながら、尚も

「いいか?分かったか?絶対に無理するなよ!」

と言ってくれ、私がうなづくと、嬉しそうに夕食を食べ始めたのでした。

そんな風にして心配していた久しぶりの出勤の日は何事もなく過ぎていったのでした。




それから数日間、私は自分のペースで家事をしましたが、のんびりといってももうすぐ1年が終わろうとしている時期。

気分的には そうのんびりもしていられませんでした。

そろそろ年賀状の準備もしないといけないし、去年詳しくはこちら)のこともあったので、少しでも早く取り掛かりたかったのでした。

その年はたまたま出かけた先で和紙とスタンプを使った年賀状の実演を目にしたKが、

「きれいだな、来年はこれで行こう。」

と言い出したので、事前に材料は買ってありました。

しかし、当然のことながらKが自ら年賀状を作ることなどありえなかったので、全て私がやらなければなりません。

掃除に関してはKも手伝ってくれると言ってくれたし、後でも良いとして、とりあえず優先順位は期限の迫っている年賀状が先ということで、私は早速取り掛かることにしました。

印刷ならいくつかのイラストを選ぶところから入れるのに、今回はまずどんな図案にするかを考えるところから始まり、いくつか見本を作らなければならなかったので、かなりの時間を要してしまいました。

自分が考えた図案をそのまま年賀状として作っていく訳には行かず、ある程度の見本を作り、それをKに見せてからKの意見を聞いて、ようやく作りだすことが出来るのです。

それでも時間を掛けただけあって、自分の作った年賀状の図案の仕上がりに満足していた私。

相変わらず昼間の電話で機嫌がよさそうな雰囲気だったKの声を思い出し、

(今年は早めに年賀状が出来るかもしれない♪)

とウキウキKの帰りを待っていました。

そして、いつものように帰るコールの後、しばらくしてKが帰ってきました。

ニコニコしながら玄関の鍵を開き、ドアを大きく開けて

「おかえり~。」

と声を掛けると、Kは

「ただいま。」

と何となく疲れた様子で言ったのです。

私は予想と違ったKの様子に戸惑ってしまいましたが、それもいつもあることなので、頭を切り替え、穏やかに優しく接しました。

Kは着替えを済ませると、ダイニングではなく居間の方にどっかりと座り、ため息をつきながらタバコに火をつけました。

私はその側に静かに座ると、

「どうしたの?今日は外の仕事だったの?」

と声を掛けたのです。

しかし、Kは首を横に振って

「いや?」

と答えました。

私は昼間作った年賀状の図案を見せたくてうずうずしていたのですが、何となくその時には見せないほうがいいと思い、我慢していました。

Kはしばらくぼ~っとした後、

「風呂入ってくる。」

と言ってふらふらと立ち上がり、浴室に向かって歩いていきました。

私は急いでキッチンに向かい、夕食の準備をしました。

浴室の音を確かめながら、作ったものを温めて食卓にタイミングよく並べていくと、しばらくしてKがお風呂から上がってきました。

まるで1日現場できつい仕事をしてきたかのように疲れ切った様子のKは、ふらふらとダイニングのいすに腰掛けると、ぼ~っとしていました。

私はご飯とお味噌汁をKの目の前に出し、自分もいすに腰掛けると、Kが小さく

「いただきます。」

と言って食べ始めたのでした。

私はKの様子が気になり、

「・・・どうかした?会社でなんかあったの?」

と声を掛けると、Kはその言葉を待っていたかのように、話し出したのでした。








思い出し始めると、あれもこれもと湧いてくる記憶・・・。

厄介だけど、モラ記事はこれで成り立っているので複雑ですぅ。

思い出しているうちにさっさと続きを書かねば。

そんな私に今日も応援クリックお願いします。

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うっかり・・・

2008年04月08日 15時22分20秒 | モラハラ
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なかなか順調にUP出来ないモラハラ記事ですが、それでも日々すこぉしずつは書き進めておりますです、はい。

時間がある時に、いやぁな気持ちになりつつ、あらゆる神経を使って(そんなに大袈裟なことでもないけど・・・)過去の出来事を思い出しては、反動で記事にしているような状態の私。

なので、長い時間嫌な気分になりたくない時は、いくら時間があってもなかなか書き進まないのでございます。オソッ






・・・で、今日はまとめて書くぞ~とばかりに、その下準備の為に自分の過去記事をちらっと読み返すべく、目次をさかのぼってみました。

つうか、この頃、前の年はどんなことをしていたんだっけ???と単純に思ったので、開いてみたのですが・・・。

普段、既に書いたもの(下書きは別です。UPしたもの)に関してはよっぽどのことがない限り読み返すことがなく、また書いた後 片っ端からすっぱり忘れてしまっているので、過去記事を読み返すということは、何だか新鮮でもあり、変な気分でした。

そして、自分が本当に片っ端からしっかり忘れていることを再認識したのは良かったのですが・・・。







自分で書いた文章なのに、うっかりフラバってしまいました。  







ありえない。








そんな訳で、今日もあまり書き進まなかったのでありました。






そんな自分に凹み~な私を応援してくださると嬉しいなぁ。

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モラハラ関連のお知らせ!!

2008年04月07日 14時27分29秒 | モラハラ
       いつもありがとうございます♪       にほんブログ村 家族ブログ 離婚・別居へ


本日(4月7日)発売の週刊ポスト(4/18号)にモラハラ記事が組まれ、掲載されているそうです。

今回の記事は短期連載の第2回目で、1回目は前回発売の号に、

「妻たちが人生から夫を削除!定年復讐が始まる」

という題名で掲載されています。

ライターさんは前回この雑誌でモラハラ記事を書かれた方で、1月から発売ギリギリまで10名近くの被害者の方の取材をされたそうです。

モラルハラスメント被害者同盟の管理人さんは、

この記事で「あ、いかん!」と気づいてくれる亭主族が増えることを期待しての執筆です。
久しぶりの雑誌掲載ですので、みなさまどうぞわくわく気分でご購読下さい。


とおっしゃっています。



モラ本人は例えばこんな記事を読んだからといって、それが自分のことだとは夢にも思わないことでしょう。

逆に自分かも?と思える人は、モラではないのではないかと私は思います。

こういった記事を是非読んでいただきたいのは、そんなモラの近くにいる方や、被害に遭われている方の身近にいらっしゃる方です。

そういえばあの人同じかも・・・というように、誰かが気がつけば、救われる方がきっといるのではないかと思うので、そういった意味で広くこの言葉やその実態についての知識が浸透してくれるといいなと思います。

そして、一人でも多くの方が救われますように。






で、ついでにこちらもお願いします。

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初めての結婚記念日 VOL.2

2008年04月03日 11時26分28秒 | モラハラ
        更新頑張ります♪        にほんブログ村 家族ブログ 離婚・別居へ



今までのエピソードはこちらからどうぞ  目次 



懐かしい喫茶室を前に、ぱぁっと表情を明るくさせたKを見て、一瞬で嫌な予感がしてしまった私。

しかし、Kはそんな私の嫌な予感を裏切ることなく、嬉しそうな顔をして

「なぁ、行った事もないフランス料理の店なんかより、こっちのほうがよっぽどいいよな?
こっちで食ってくか。」


と言ったのです。

私はやっぱり、と思いつつもその言葉には反応せず、押し黙っていました。

するとKは私に

「なぁ、上の(レストラン)食事をキャンセルしてこっちで安く食べさせてもらえるように頼めないかな?」

と言ったのです。

私は思わず小さく

「はぁ?」

と言ってしまいました。

Kが嬉しそうな顔をした時点で、もしかしたらこっちで食べたいと言い出すのではないかと思っていた私。

確かに、目の前にある喫茶室のほうが私達にとっては思い入れのある場所ではありました。

なので、キャンセルして喫茶室で食べたいと言い出すことに関しては予想出来ていたのです。

しかし、まさか安く食べさせてもらう(=上のレストランが特別価格だったから同じように割り引いてもらうという意味だったと思います)などと言い出すなんて、全く考えていなかった私。

一体何を言い出すのかと、また思考が停止しそうになってしまいました。

しかし、Kはそう言った後、自分でもそれはさすがに無理だと思ったのか、

「さっさと行こうぜ。」

とつぶやいて、エレベーターホールに向かって歩き出しました。

私は心底ホッとして、Kの後をついて行きました。






エレベーターの扉が開くと、私たちはゆっくり降り立ちました。

真正面にはレストランの入り口があり、その奥に一面ガラス張りの窓が見えました。

その入り口からでも、景色がきれいに見えるくらい、眺めのいいレストランでした。

入り口にはウエルカムボードのようなものが置いてあり、中ではボーイさんが行ったり来たりしていました。

私がゆっくり歩いて入り口に近づくと、その後ろをKがついてきました。

一緒にエレベーターに乗っていたスーツの男性にワンピースの女性のカップルも私たちの前にいて、中を覗いていました。

私はやはり自分の服装が恥ずかしくなり、上着の前をぎゅっと合わせるようにしてなるべくその人たちから離れるようにして立ちました。

するとこちらに気がついた年配の男性がこちらに向かってゆっくり歩いてきました。

そして、

「いらっしゃいませ。」

と静かに言ったのです。

男性は最初に前に立っていたカップルの名前を聞き、席に案内していきました。

そして、またすぐにこちらに戻り、私たちの名前を確認して席に案内してくれました。

黙って席に着き、あたりを見回すと、夜景がよく見えるように横一列に配置されたテーブルにはカップル達がずらりと並んでいました。

考えてみたら、私達が式を挙げたその日は大安の日曜日。

私達以外にも12組ほどいて、介添えの女性に

「今日は大変  人気のお日にちなんですよ。」

と言われていたのでした。

そんなことをぼんやり思い出すと同時に、周りの人の服装をちらりと見てみると、私達のような普段着で来ているようなカップルは1組もいませんでした。

私は気恥ずかしくなり、上着の裾をぎゅっと握り締めてうつむいてしまいました。

しかし、Kはいきなりタバコを吸い始めると、踏ん反りかえるようにして いすにもたれかかったまま、深く煙を吐いていました。

しばらくするとさっきの男性が花束を持ってやってきました。

「本日はご結婚1周年、まことにおめでとうございます。どうぞ、ごゆっくりおくつろぎくださいませ。」

と言って私に花束を手渡してくれました。

私が花束を受け取り、Kの方をちらっと見ると、Kは無表情でじっとしていました。

正面にある大きな窓から、夕暮れの横浜の景色が広がり、とてもきれいだったので、思わず

「本当に綺麗だね~。」

とつぶやくと、それに対してKは尚も押し黙ったまま、そのうち目をつぶってしまいました。

それから更にしばらくして飲み物が出てきたので、とりあえず2人で乾杯をしたのですが、Kの様子は全くの無表情で、淡々とその場にいる時間を過ごしているという感じでした。

私はまたKの機嫌が良いのか悪いのか、そればかりが気になって来ていました。

最初に前菜が目の前に並べられると、Kはそっと目を開けてナイフとフォークを持って食べ始めました。

そんなKの姿をいちいち気にしながら食べ始める私。

しかし段々と

(何でこんな日にこんな思いをしなきゃいけないんだろう・・・)

という気持ちになり、バカバカしくなってきてしまったのでした。

私の為にレストランに来てくれたのはいいけれど、訳の分からない態度で居られても、ちっとも楽しくない・・・と思った私は、次第にムッと来てしまったのでしす。

このままKがそんな態度なら私も口をきかなくてもいい、そんな風に考え始め、出てきた料理を黙々と食べていました。

周りで楽しそうに談笑するカップル達に囲まれながら、微妙な雰囲気で黙々と食事を続ける私達。

心の中では何度もため息をつきました。

しかし、内心そんな風に思ってはいても、どうしてもKの機嫌が気になるのと、何としても記念日を楽しく過ごしたい気持ちが強かった私は、くだらないことを話しかけてはKの様子を伺っていたのです。

早食いのKはお料理が運ばれてくる度にさっさと食べ終わってしまい、次の料理が出てくるまでの時間を何となくもてあましていました。

そして、体中からこの時間がつまらないというオーラをかもし出していました。

そのうちKが

「なぁ、タバコを吸ってもいいか?」

と私に聞いてきたのです。

本来は食事中にタバコを吸うなど、してはいけないことは分かっていました。

しかし、何だかんだ言ってKの機嫌を優先させている私は、即座に

「いいよ。」

と答えていました。

Kは堂々とタバコに火をつけると、ふぅと息を吐いて

「やっぱりフランス料理は肩がこって嫌だな。来年こういう案内が来ても、もう絶対嫌だからな。」

と眉間にしわを寄せて言ったのです。

それはまるで私が強引に連れてきたから、来てやったとでも言いたげで、私は何だか腑に落ちない気分でますますムッとしてきてしまいましたが、この場で雰囲気を壊すのも嫌で、必死に我慢していました。

そんな風にして全ての食事が終わり、最後のデザートとコーヒーが出てきた時点で、席に案内してくれた男性がやってきて

「いかがでしたか?ゆっくりお食事はされましたでしょうか?」

と声を掛けてくれたのです。

私は作り笑いをしながら

「とても美味しかったです。有難うございます。」

と言うと、男性はちらっとKの方を見たので、Kもにこっと笑い、次の瞬間

「いやぁ俺らは式場はここでもこのレストランは初めてだからねぇ。
できればレストランが選べたらいいんだけどね。
ほら、下の喫茶室、あそこなら良く行ってたから、そっちのほうが良かったな。」


と言ったのです。

私は何を言い出すのかと隣でぎょっとしていました。

しかし男性はにこやかに

「そうでしたか、それは申し訳ございませんでした。しかしこれに懲りず、またいらしてください。」

と言ったのです。

そんな男性の態度に、調子に乗ってしまったのか、Kは

「実際こうやって同じ日に式を挙げた人たちと一緒に並んで食事ってのもねぇ・・・。
こんな風じゃないと思ってたから・・・。」


と、これまた訳のわからないことを言い出したのです。

私はKの言葉を遮るようにして

「お水をいただきたいんですけど・・・。」

と声を掛けると、男性はニコニコして

「かしこまりました。」

とその場を離れて行きました。

Kは知らん顔をしてまたタバコに火をつけました。

私はKが実はさりげなく雰囲気を壊そうとしているのではないかと思えて、何だかとても気分が悪くなってしまいました。

そして私達は静かにそのお店を後にしたのでした。





お店を出た後、車で家に帰るまでの道のりで、Kがまたレストランのことで何か文句を言ったら、私もいい加減切れてしまおうと思っていました。

しかし、Kは淡々と車を運転し、レストランにいた時のような態度ではなく、割と機嫌のいい雰囲気でいたので、私は悶々としていたのでした。

私は目の前に流れていく景色を眺めながら、

(この人はどうしてわざわざ雰囲気を壊すようなことをするのだろう?)

と必死に考えていました。

(普通なら自分が行きたくなくても行くと決めたらその場で楽しい雰囲気を作るよう努力するのではないだろうか?記念日なんだし・・・。)

そんな思いがどうしてもわきあがって来てしまうのです。

しかし、あれこれ考えているうちに、Kは元々行きたくないと言っていたレストランの食事に連れて行ってくれたことで精一杯だったのかもしれない、それなのに私がこんな気持ちになってはいけなかったのかもしれない・・・と反省してしまったのでした。

まだ心の中ではもやもやしていましたが、半ば必死にそう思い込もうとしていました。

そうしないとせっかくの記念日が台無しになってしまいそうな気がしたのです。

そんな私の気も知らず、Kはその後ニコニコしていました。

自宅に着いて、少しくつろいだ後、私が用意してあった小さなプレゼントを渡すと、Kは大喜びしたのでした。

そして、何事もなかったかのように静かに記念日は過ぎて行ったのでした。






私が記念日にこだわり過ぎ???

でも記念日にこんな微妙な思いをしたのはこの時が初めてでした。

実は私がモラハラという言葉を知って、自分の過去を綴り始めてからいつのまにか2年が経ちました。

それなのに一向に進んでいないこの遅さ・・・。

待っていて下さる方もいらっしゃるというのに、申し訳ない気持ちです。

がっ、どうかお見捨てになりませんよう、これからもよろしくお願いします。

でもって、いつものも、お願い申し上げます。

                      
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