守護神

Story
沿岸警備隊のレスキュー・スイマー、ベン・ランドール（ケビン・コスナー）は、これまで数多くの人命救助を行って来た伝説の男だ。しかし、ある救出任務でヘリが墜落し、遭難者とともに大切な相棒を失ってしまう。追い打ちをかけるように、妻のヘレンも彼の元を去って行く。ベンの心中を察した上官のハドレー（クランシー・ブラウン）は、レスキュー・スイマーを養成するスクールへ、一時的に教官として赴任するよう指示する。軍基地内のスクールでのベンの教官生活が始まる。そこでベンは訓練生のジェイク・フィッシャー（アシュトン・カッチャー）と出会う。彼は水泳にずば抜けた才能を示すが、自信過剰の問題児だ。ある日、ジェイクが経験した過去の悲惨な事故のことを知ったベンは、彼に自分の技術と信念の全てを託す決心をする。
2006年/アメリカ/アンドリュー・デイヴィス監督作品





評価　★★★☆☆

最初と最後の救難シーンは迫力があって楽しめました。だけど、どうして救助に行く度に燃料が足りなくなるんだ？あのヘリはそんなに航続距離が短いんでしょうか？
訓練の場面が長過ぎる。それに、なんか「愛と青春の旅立ち」を観ているような既視感にとらわれました。
登場人物がみんな類型的だったので、もっと深く人物造形をすればよかったかも。例えば、コーチのスキナーは最初訓練方針を巡ってケビンと対立してたみたいだけど、いつの間にか協力的な立場に変わっていたような。その辺の心象変化が描かれてなかったみたいだけど・・・。
ただ、沿岸警備隊を本格的に扱った映画は初めて観たので、その点は興味深かったです。ケビンの最期も定石通りとはいえ感動を呼びます。そんなわけで不満はあるけどあまり悪い採点にはしたくなくて★３つにしました。





評価　★★★☆☆

この映画のケビン・コスナーとても格好良かったです。彼は、ベン・ランドールのような融通がきかない、真面目で正義感の強い男性を演じさせたら本当に上手い。
一方、アシュトン・カッチャーは、事故のトラウマを抱えたエリート訓練生を一生懸命演じているんだけど、ルックスが良すぎるのと、ちょっと過剰な演技のせいで、どうも役柄にマッチしていない感じがしました。その他の登場人物もみな型通りであまり印象に残らず、正直、ケビン・コスナーでもっている映画のような気がします。

スクールでの訓練シーンはちょっと長過ぎましたが、最初と最後の救出シーンはさすが迫力があって見応え充分でしたね。特にラストの、ジェイクがベンを指だけで必死に抱え続けるシーンは、（オチがなんとなく分かっていても）手に汗握る迫力がありました。

救出シーンなどのアクションはとても迫力があって面白かったのに、人間ドラマの部分が（いい台詞もいっぱいあったのに・・）いまひとつな感じがします。また、同じレスキュー・スイマーを描いた日本映画の「海猿」と比べてしまったせいか、私は「海猿」パート１の出来がとても良かったと思うので、余計に採点が辛口になってしまいました。


（「守護神」2007年2月　長野にて鑑賞）