Story
BRI[探索出動班]所属のレオ・ブリンクス警視(ダニエル・オートゥイユ)は部下からの信望厚く、対するBRB[強盗鎮圧班]のドニ・クラン警視(ジェラール・ドパルデュー)は権力志向の強い人物。キャリアも実力も伯仲する彼等はかつては親友であり、今はレオの妻となったカミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を共に愛した過去を持つ。
その頃パリでは現金輸送車襲撃事件が頻発。ロベール長官(アンドレ・デュソリエ)はレオに捜査の指揮権を執らせ、犯人逮捕の暁には長官への昇進を約束する。それに不満なドニは捜査への参加を長官に訴え、レオの指揮下に入ることを条件に許される。
そんな折、レオは情報屋のシリアンに呼び出され襲撃犯の情報を得るが、引き換えにシリアンのギャング殺害のアリバイを証明する役割を負うはめになる。
レオが得た情報を基に襲撃班のアジトに網をはるが、功を焦ったドニのスタンドプレーで作戦は失敗、レオは親友のエディ(ダニエル・デュヴァル)を失う。査問にかけられることになったドニはひょんなことから、レオが情報を入手したウラを知ることとなり、かつての親友を罠に落とす策略を巡らすのだった。
2005年/フランス/オリヴィエ・マルシャル監督作品
評価 ★★★☆☆
アクションシーンはハリウッド映画とは違った、フランス的な凄みがあります。主役の二人も渋くて重量感がありました。特にオートゥイユが寡黙な中に時おり見せるバイオレントな面が鮮烈。ギャング兄弟をオートゥイユ達が痛めつける挿話がサブプロットとして描かれていますが、これがラストの落ちに重要な役目を果たすうまい構成になっています。
罠にはめられて服役後、出所したオートゥイユが ”どうして面会に来るなと言ったの?”と娘に聞かれた時の答え”去って行く後ろ姿を見るのがこわかった。”という台詞、オートゥイユの名演と相俟ってジーンとなる名シーンになりました。
一方で、オートゥイユとドパルデューは、過去は親友だったらしいのですが、その部分が全く描かれていないので、裏切りと言われてもピンときませんでした。また、終始重苦しいタッチで単調になったきらいがあります。
とは言え、先に公開された「ブルー・レクイエム」やこの映画みたいなシリアスなフレンチアクションは独特のタッチが結構好みなので、もっと作って欲しいですね。
(「あるいは裏切りという名の犬」2007年2月 名演小劇場にて鑑賞)
BRI[探索出動班]所属のレオ・ブリンクス警視(ダニエル・オートゥイユ)は部下からの信望厚く、対するBRB[強盗鎮圧班]のドニ・クラン警視(ジェラール・ドパルデュー)は権力志向の強い人物。キャリアも実力も伯仲する彼等はかつては親友であり、今はレオの妻となったカミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を共に愛した過去を持つ。
その頃パリでは現金輸送車襲撃事件が頻発。ロベール長官(アンドレ・デュソリエ)はレオに捜査の指揮権を執らせ、犯人逮捕の暁には長官への昇進を約束する。それに不満なドニは捜査への参加を長官に訴え、レオの指揮下に入ることを条件に許される。
そんな折、レオは情報屋のシリアンに呼び出され襲撃犯の情報を得るが、引き換えにシリアンのギャング殺害のアリバイを証明する役割を負うはめになる。
レオが得た情報を基に襲撃班のアジトに網をはるが、功を焦ったドニのスタンドプレーで作戦は失敗、レオは親友のエディ(ダニエル・デュヴァル)を失う。査問にかけられることになったドニはひょんなことから、レオが情報を入手したウラを知ることとなり、かつての親友を罠に落とす策略を巡らすのだった。
2005年/フランス/オリヴィエ・マルシャル監督作品
評価 ★★★☆☆
アクションシーンはハリウッド映画とは違った、フランス的な凄みがあります。主役の二人も渋くて重量感がありました。特にオートゥイユが寡黙な中に時おり見せるバイオレントな面が鮮烈。ギャング兄弟をオートゥイユ達が痛めつける挿話がサブプロットとして描かれていますが、これがラストの落ちに重要な役目を果たすうまい構成になっています。
罠にはめられて服役後、出所したオートゥイユが ”どうして面会に来るなと言ったの?”と娘に聞かれた時の答え”去って行く後ろ姿を見るのがこわかった。”という台詞、オートゥイユの名演と相俟ってジーンとなる名シーンになりました。
一方で、オートゥイユとドパルデューは、過去は親友だったらしいのですが、その部分が全く描かれていないので、裏切りと言われてもピンときませんでした。また、終始重苦しいタッチで単調になったきらいがあります。
とは言え、先に公開された「ブルー・レクイエム」やこの映画みたいなシリアスなフレンチアクションは独特のタッチが結構好みなので、もっと作って欲しいですね。
(「あるいは裏切りという名の犬」2007年2月 名演小劇場にて鑑賞)
「ブルー・レクイエム」って観たことないんです。
フランスものは、独特な感性をもってますね。
重量感を感じます。
オートゥイユ、渋すぎ^^
二人の過去がもう少し詳しく知りたかったですよね。
ハリウッド版はどう変わるでしょうかねえ。
TBとコメ、ありがとうございました。
「ブルー・レクイエム」は、現金輸送車襲撃事件に巻き込まれて息子を失った父親が犯人に復讐する物語で、これまた渋い映画ですよ。よかったら、観てみてくださいね。
デ・ニーロは、ドパルデューの役の方がはまるかな?