花より男子ファイナル

Story
感動的なプロポーズから4年。大学卒業を前に、道明寺司（松本潤）とつくし（井上真央）の結婚会見が行われた。ラーメンを食べるつくしの写真が全世界のメディアで報道され、つくしは現代のプリンセスとして注目の的に。その後、結納が行われ、かつてはつくしの天敵であった司の母、楓（加賀まりこ）からティアラ“ビーナスの微笑”が贈られる。道明寺家に嫁ぐ者に代々受け継がれてきた、推定100億円ともいわれるティアラだ。それを見て、つくしはあまりに違い過ぎる二人の結婚に疑問を感じる。しかし、その夜、“ビーナスの微笑”が盗まれてしまう。（goo映画より）
2008年/日本/石井康晴監督作品





評価　★★☆☆☆

大ヒットドラマ「花より男子」の完結編を映画化！

この映画、今大ヒットしてますね。私は地元の映画館で鑑賞したのですが、『花男』目当てのお客さんが長蛇の列をなしていたのには驚きでした。。それも小さい子供からおばちゃんまで、観客の層がすごく幅広いんですよ。。でも、やっぱりというか圧倒的に女性客が多かったですね。

私はテレビドラマの方はあまり観ていなかったのですが、原作コミックの大ファンなので（30巻くらいまでは集めてました。最近、新刊の37巻が発売されましたね♪）、映画版ではどう完結するのか気になって観に行ってしまいました。。^^;

さて、感想はというと、うーん、これはわざわざ映画化しなくても、テレビのスペシャルドラマでも充分な内容でしたね。。ただ、映画版だけあって、ロケ地がラスベガス、香港、無人島（石垣島？）など次々と豪華な展開が繰り広げられます。おまけにF4専用のプライベート・ジェット機まで登場するし、さすがお金をかけてるなーというところには感心しました。
肝心のストーリーは、それこそ、つくしの名セリフ「ありえないつーの！」というような展開ばかりが続くので、最後まで鑑賞するにはちょっと苦しい内容になっていますね。。

それから、この映画版で気づいてしまったことがもう一つ。。主演の井上真央ちゃんとマツジュンって本当に演技が上手いのでしょうか？。。二人が怒鳴り合っているシーンが多かったせいかもしれないですが、二人とも同じような演技ばかりで感情の表現がいまいち乏しいんですよね。。
井上真央ちゃんってコミカルな演技に定評のある女優さんなので、この牧野つくしは本当にハマリ役だと思うのですが、これから映画界で頑張っていくには（若手の実力派女優が多いだけに）ちょっとキビしいものがあるかもしれないです。。

その反対に、小栗旬くんはやっぱりさすがでしたね。今回、出番が少ないながらも独特な存在感でこの映画を引き締める役割を果たしていました。なんとなく？なんですが、、小栗旬くんクラスになると、もうこういったアイドル映画には出演したくなかったんじゃないかなーというような雰囲気が感じ取れたような気がします。。でも、この『花男』で大ブレイクしたようなところもあるので、恩返し的な意味合いを込めた映画出演だったのかもしれないですね。。やっぱりというか、道明寺の姉役の松嶋菜々子も出演していなかったですー。。^^;

ラストのつくしと道明寺の結婚式のシーンは素敵でした。二人の誓いのキスシーンにも思わずうっとり♪原作のコミックでは、婚約はするものの、はっきりとしたラストが描かれていなかっただけに、映画版で代わりにハッピーエンドを描いてくれたのは、ファンとしては嬉しい終わり方でしたね。


映画『花より男子ファイナル』公式サイト


（「花より男子ファイナル」2008年６月　長野　岡谷スカラ座にて鑑賞）