夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

レッスン!

2007年08月13日 | ら行の映画
Story
ピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)は、NYで上流階級人士を相手に社交ダンス教室を経営している。彼は、ある夜偶然、駐車中の車をたたき壊す荒れた少年を目にする。社交ダンスを通して少年達を更生させようと決心した彼は、学校へ乗り込む(壊されていた車がその学校の校長のものだったので)。たまたま問題児の居残りクラスの担当がいなかったため、校長(アルフレ・ウッダード)は彼を採用する。だが内心は上手く行くはずはないと彼の行動を冷笑の眼差しでみる校長であった。実際、音楽・ダンスと言えばHIP・HOPしか知らない彼らに社交ダンスを教えるのは至難の業であったが、ピエールの熱心な姿勢に徐々に心を開いて行く。
2006年/アメリカ/リズ・フリードランダー監督作品





評価 ★★★☆☆

社交ダンス音楽 V.S. HIP・HOP音楽!
アントニオ・バンデラスの踊るタンゴのシーンは必見です。


将来に希望を見出せなかったスラムの少年達が、社交ダンスを通してお互いに尊重し合うことを学び、立ち直るきっかけとなる。いいお話ではあるのだけれど、ちょっと展開がたどたどしかったです。シーンの切り換えを多用してリズムを持たせるつもりが、逆にリズムが乱れたような感もありました。
とは言え、アントニオ・バンデラスがあまり熱くなりすぎずにクールな演技で格好良かった。彼がタンゴを踊るシーンなんか、女性ファンは堪らないでしょうね。

校長室の壁にたくさんの生徒の写真が飾ってあるのですが、それを指して校長が、死んだ生徒達の写真だ、と言うところ。向こうの現実を思い知らされました。
ピエール(バンデラス)がどうして、荒んだ少年達のためにダンスを教える決心をしたのかが今ひとつ分からなかったのが難点。5年前に妻を亡くした設定でしたが、その辺に絡めて描けばもっと良くなったと思います。

ラストのダンス大会。ストリートギャングから足を洗おうとする少年とその少年を待つ彼女。同じ女性を好きになってしまった二人の少年の確執。上手く踊れない上流階級の女の子。そして、ピエールに思いを寄せるダンス教室のパートナーの女性。これらのドラマがうまくまとめられていて、シビアな現実を吹き飛ばす盛り上がりを見せました。


映画『レッスン!』公式サイト


(「レッスン!」2007年8月 名古屋 シルバー劇場にて鑑賞)

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