Story
元グリーンベレーでベトナム帰還兵のジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、戦友の元を訪れるが彼は既に病気で亡くなっていた。帰りに立ち寄った街で彼は、警官のティーズル(ブライアン・デネヒー)にいわれのない難癖をつけられ、警察署に連行される。留置所での虐待に耐えるランボーであったが、ついに怒りが爆発。留置所を脱走し、森に逃げ込んだランボー。追いかける警官やハンター達を倒し、ついに州兵が出動する事態に発展する。州兵の追撃を辛くも脱したランボーは街に乗り込み、辺りを火の海に。そして、ティーズルに復讐すべく警察署に乗り込むのだった。
1982年/アメリカ/テッド・コッチェフ監督作品
評価 ★★★★★
ファン待望の「ランボー4 最後の戦場」がいよいよ公開!
そこで、記念すべき第1作をもう1度レビューしてみたワン♪
留置所で屈辱的な扱いを受け、耐えに耐えていたランボーが、自分に向けられたカミソリを観た瞬間にベトナム時代の悪夢がフラッシュバック。ほとんど本能的に爆発的な戦闘能力を発揮するところが凄い迫力です。この、留置所から脱走してオートバイを奪って逃げる過程の一連のアクションの流れは、完璧と言って良いのではないかと思います。
バイクで逃げるランボーとパトカーで猛追する警官のティーズル。このティーズルを演じるブライアン・デネヒーが偏見に満ちた嫌な奴ながらも敵役として非常に存在感があるところもこの映画が成功した要因です。
森の中に逃げ込んだランボーは、ベトナムでのジャングル戦の経験から本領を発揮し、追われる者から追う者に立場が逆転して行きます。そして州兵の追撃をかわし、再び街に乗り込んだ所から大爆発のクライマックスになだれ込みます。
とにかく、全編アクションに次ぐアクションで、しかも全てのアクションが物語の中にしっくりと組み込まれて無駄な所がありません。
最後の警察署での戦いの後、元上官のトラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)と相まみえるところで、ランボーは堰を切ったように泣きながら心情を吐露します。ベトナム帰還兵の本当の気持ちは僕には理解する術はないですが、その一端にでも触れたような感情を揺さぶられるシーンです。
そしてエンドロールで流れるダンヒルが歌う主題歌。これがすごく良かった。絶望的な厳しさの中にもロマンを感じさせて、映画の終章に見事にマッチしていました。
原作本
映画ではランボーは一人も人を殺しませんでしたが(一人だけヘリコプターから狙撃手が落下して死亡しますが、これはほとんどアクシデントでした。)、デヴィット・マレルの原作では、結構容赦なくやっつけてしまってました。そして原作では最後にランボーは死んでしまいます。殺伐とした印象が強い原作に比べて、映画の方は多少とも希望の持てる終わり方になっていました。
どうでもいいことですが、原作にも映画同様ランボーが廃坑を逃げるシーンがあって、途中でコウモリの大群に襲われるのですが、映画ではなぜかネズミに換わってました。ただし、後の「クリフハンガー」では、洞窟でコウモリの大群に出くわすシーンとして復活しています。
ランボーナイフ
この映画で一躍有名になったのが、ランボーナイフことサバイバルナイフ。柄の部分が中空になっていて、中に様々なサバイバルグッズが収められるようになっています。映画では、柄の中に針と糸の外科手術道具、バットキャップ(柄の蓋の部分)にコンパスが収められていました。木の枝に結びつけて槍として使って猪を獲ったり、森の中では武器としてだけでなくこのナイフが大活躍でした。
トラウトマン大佐
トラウトマン大佐は今でこそリチャード・クレンナの当たり役となりましたが、当初キャスティングされていたのは、カーク・ダグラス。しかし、撮影中に芸術的見解の相違で降板する事となったそうです。カーク・ダグラスのトラウトマン大佐も観てみたかったですね。
そんなわけで、ランボー第1作目をおさらいしてみました。20年ぶりのランボー最新作がどうなっているか楽しみですね!
nyancoもランボーシリーズは好きなのですが、そのなかでもやっぱりこの第1作は衝撃的だったというか、かなり面白かったですね!でも、wancoほどランボーの熱狂的なファンではありません(笑)。男の人はこの手の映画が本当に好きですね♪
(「ランボー」1982年 12月 盛岡市 SY内丸 にて鑑賞)
元グリーンベレーでベトナム帰還兵のジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、戦友の元を訪れるが彼は既に病気で亡くなっていた。帰りに立ち寄った街で彼は、警官のティーズル(ブライアン・デネヒー)にいわれのない難癖をつけられ、警察署に連行される。留置所での虐待に耐えるランボーであったが、ついに怒りが爆発。留置所を脱走し、森に逃げ込んだランボー。追いかける警官やハンター達を倒し、ついに州兵が出動する事態に発展する。州兵の追撃を辛くも脱したランボーは街に乗り込み、辺りを火の海に。そして、ティーズルに復讐すべく警察署に乗り込むのだった。
1982年/アメリカ/テッド・コッチェフ監督作品
評価 ★★★★★
ファン待望の「ランボー4 最後の戦場」がいよいよ公開!
そこで、記念すべき第1作をもう1度レビューしてみたワン♪
留置所で屈辱的な扱いを受け、耐えに耐えていたランボーが、自分に向けられたカミソリを観た瞬間にベトナム時代の悪夢がフラッシュバック。ほとんど本能的に爆発的な戦闘能力を発揮するところが凄い迫力です。この、留置所から脱走してオートバイを奪って逃げる過程の一連のアクションの流れは、完璧と言って良いのではないかと思います。
バイクで逃げるランボーとパトカーで猛追する警官のティーズル。このティーズルを演じるブライアン・デネヒーが偏見に満ちた嫌な奴ながらも敵役として非常に存在感があるところもこの映画が成功した要因です。
森の中に逃げ込んだランボーは、ベトナムでのジャングル戦の経験から本領を発揮し、追われる者から追う者に立場が逆転して行きます。そして州兵の追撃をかわし、再び街に乗り込んだ所から大爆発のクライマックスになだれ込みます。
とにかく、全編アクションに次ぐアクションで、しかも全てのアクションが物語の中にしっくりと組み込まれて無駄な所がありません。
最後の警察署での戦いの後、元上官のトラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)と相まみえるところで、ランボーは堰を切ったように泣きながら心情を吐露します。ベトナム帰還兵の本当の気持ちは僕には理解する術はないですが、その一端にでも触れたような感情を揺さぶられるシーンです。
そしてエンドロールで流れるダンヒルが歌う主題歌。これがすごく良かった。絶望的な厳しさの中にもロマンを感じさせて、映画の終章に見事にマッチしていました。
原作本
映画ではランボーは一人も人を殺しませんでしたが(一人だけヘリコプターから狙撃手が落下して死亡しますが、これはほとんどアクシデントでした。)、デヴィット・マレルの原作では、結構容赦なくやっつけてしまってました。そして原作では最後にランボーは死んでしまいます。殺伐とした印象が強い原作に比べて、映画の方は多少とも希望の持てる終わり方になっていました。
どうでもいいことですが、原作にも映画同様ランボーが廃坑を逃げるシーンがあって、途中でコウモリの大群に襲われるのですが、映画ではなぜかネズミに換わってました。ただし、後の「クリフハンガー」では、洞窟でコウモリの大群に出くわすシーンとして復活しています。
ランボーナイフ
この映画で一躍有名になったのが、ランボーナイフことサバイバルナイフ。柄の部分が中空になっていて、中に様々なサバイバルグッズが収められるようになっています。映画では、柄の中に針と糸の外科手術道具、バットキャップ(柄の蓋の部分)にコンパスが収められていました。木の枝に結びつけて槍として使って猪を獲ったり、森の中では武器としてだけでなくこのナイフが大活躍でした。
トラウトマン大佐
トラウトマン大佐は今でこそリチャード・クレンナの当たり役となりましたが、当初キャスティングされていたのは、カーク・ダグラス。しかし、撮影中に芸術的見解の相違で降板する事となったそうです。カーク・ダグラスのトラウトマン大佐も観てみたかったですね。
そんなわけで、ランボー第1作目をおさらいしてみました。20年ぶりのランボー最新作がどうなっているか楽しみですね!
nyancoもランボーシリーズは好きなのですが、そのなかでもやっぱりこの第1作は衝撃的だったというか、かなり面白かったですね!でも、wancoほどランボーの熱狂的なファンではありません(笑)。男の人はこの手の映画が本当に好きですね♪
(「ランボー」1982年 12月 盛岡市 SY内丸 にて鑑賞)
「私はランボーを助けにきたのではありません。ランボーからあなたたちを助けにきたのです」
第一作は社会に溶け込めないベトナム帰還兵の苦悩を描いていて、わりと反骨的というか社会派っぽいところが良かったのですが、2、3の劇的路線変換から観ると地味な作品でした。
ちなみに私は、3→2→1の順に観賞しました。
コメントありがとうございました。
いよいよ、今日から公開ですね。
トラウトマンのそんな台詞ありましたね。『あなた方とは訓練の質が違う』とも言って、そのときのブライアン・デネヒーの”なんだこいつは”、とムッとした表情も忘れられません。
1が一番質が高くて、2→3と、ただのバトルアクションに変化してしまいましたね。それはそれで、面白かったけど。