夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

少林少女

2008年05月07日 | さ行の映画
Story
中国での修行を終え、日本に少林拳を広めるために帰郷した桜沢凛(柴咲コウ)。しかしかつて学んだ祖父の道場は廃墟と化し、先生と慕った岩井(江口洋介)は町外れの中華料理屋の店長に収まっていた。凛は岩井に反発して朽ちた道場に1人寝泊りすることを選ぶが、ひょんなことから大学でラクロスをやることに。少林拳仕込みのパワーでラクロス部員たちのド肝を抜く凛。そしてそんな彼女の近くには、その力に目を細める怪しげな影があった……。(goo映画より)
2008年/日本・香港/本広克行監督作品





評価 ★★☆☆☆

エグゼクティブプロデューサーは、「少林サッカー」「カンフーハッスル」のチャウ・シンチー!

柴咲コウがこの映画のために武術を特訓していただけあって、想像していたよりずっとカンフー・アクションが上手かったですね。
それから中華料理屋で働く中国人のデコボコ・コンビが登場するのですが、いかにも中国のカンフー映画でおなじみのキャラクターといった感じで面白かったです。彼等のシュールでナンセンスなギャグは、好き嫌いが分かれそうですが、私はけっこうツボにハマって面白かった♪
また、ラクロス部の女子部員たちも可愛い子ぞろいで、特に凛を励ます役どころの中国人のミンミンが良かったです。彼女の爽やかな笑顔は女性から観ても癒されました。

それに比べて、凛が先生と慕う江口洋介や、敵役となる中村トオルが、一体何をしたいキャラクターなのか分からなくてイマイチでした。彼等の描き方が不十分なため、この作品の面白さが半減してしまいましたね。岡村隆にいたっては意外性はあったものの、まったく中途半端な役どころで、映画を面白くしてくれるキャラクターだと思っていただけにこちらも残念でした。

それから、気になったところがひとつあって、このシーンにはちょっと???と感じてしまいました。
中国での修行を終えて、日本に帰って来たばかりの凛が、小学生の子供達(一人の子供が他の子供達のランドセルを持たせられている。)に少林拳を勧めるシーンなのですが、いじめっ子たちには少林拳を勧めて、いじめられっ子には「君はむいてなさそうだね。」と少林拳を勧めないのにはちょっとビックリ。。普通はいじめられっ子にこそ少林拳を勧めそうなもんなのに、ちょっとこのシーンには面食らってしまいました。

この映画、GWということもあって、たくさんの子供が観に来ていたんですよね。大げさに言えば、弱い者を切り捨てるという意味合いにも取れるこのシーンを、子供に見せてしまっていいもんかどうかと、たったワンシーンだけど、もう少し気をつけて作ってほしかったように思います。このワンシーンからも分かるように、底の浅い脚本のせいで、凛が日本に少林拳を広めたいという意図がまったく伝わってこなかった。

最初からストーリーを期待するような映画じゃないけど、せっかく柴咲コウががんばっていただけに、もうちょっと納得できるような内容にしてほしかったです。





評価 ☆☆☆☆

柴咲コウ主演のおバカなカンフー・アクション映画♪

柴咲コウが可愛カッコよかったです。
どうせストーリーは最初から空中分解してるし、こっちも真面目に考えずにぼーっと観てたのでそれなりに楽しめました。

ただ、ラストで、中村トオル演じる学長の大場が改心させられて許されてしまうのがどうしても納得出来ない。なぜかというと、大場は大学の不正を暴いたルポライターを一人闇に葬っているからで、道義上こんな奴はボコボコにぶちのめして、警察に突き出すのが正しいやり方。確かに武道は身を守るためのものですが、時には降り掛かる火の粉を振り払わないといけない場合もあります。
全体的に悪役に甘すぎるのが気になりました。おバカ映画といえども、その辺はしっかり描いてもらわないと困りますね。


映画『少林少女』公式サイト


(「少林少女」2008年5月 109シネマズMM横浜にて鑑賞)

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4 コメント

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おひさしぶりです。 (白くじら)
2008-05-11 21:27:45
こんばんは。
むむ、やっぱりダメでしたか。
確かにかなりお馬鹿なストーリーでしたが、結構いいノリで楽しめました。
惜しむらくは、ラクロスシーンがあまりなかったことでしょうか。
どうでもいい大場氏との戦いよりこっちを優先させて欲しかったですね。(^^;

最初のときの子供のシーン、ホント、普通の逆でした…最初はそう思ってもどこかで、フォローがあればよかったですね。言語に関しても、わざわざ使っていたので何かあるのかと思ったいたのですが伏線でもなんでもありませんでした。

トラックバックさせていただきました。
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トラ・コメどうもです (ひらりん)
2008-05-12 02:43:30
同級生といっても、ひらりんも学校にあまり行ってなかった!!!ので、
中村トオルには会った事はありません。
彼も、もうビーバップとかやってた頃なので、学校には来てなかったみたいです。
しかし、最近活躍してるので、
今年の校友会の冊子の表紙を飾ってましたよ。
ちなみに東国原宮崎県知事も、同窓生として記事になってました。
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白くじらさんへ (nyanco)
2008-05-14 19:38:48
白くじらさん、こんばんは♪
こちらこそ、お久しぶりです!

ストーリーなどを余り気にしなければ、本当にけっこういいノリで楽しめる映画ですね。^^;
少林ラクロスのシーンがエンドロールに集中してしまっていたので、どうせだったら本編で見せてほしいところでした。。

子供のシーンも賛同して頂いて嬉しいです。
私もその後で何かしらのフォローがあれば気にならなかったのですが、どういう意図があって、ああいうシーンにしたのかちょっと???です。。
本当にツッコミどころ満載の映画でしたね。。
せっかく楽しいシーンもたくさんあったのに、全体的にまとまりがなかったのが残念でした。。
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ひらりんさんへ (nyanco)
2008-05-14 19:44:16
おぉ、東国原知事とも同じ大学だったのですね!
最近、活躍されている方ばかりで、すごいです~。
中村トオルが大卒だとは知らなかったので、(それこそビーバップのイメージがあったからかな。。)そっちの方が驚いてしまった私でした。。^^;

ちなみに、私の大学では芸術学部の方では、爆笑問題や大塚寧々など、芸能人がたくさんいますねー。。
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