夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

サブウェイ123 激突

2009年09月09日 | さ行の映画
Story
ニューヨーク、午後2時。4人組の男が地下鉄をジャック、乗客を人質に立てこもった。犯人(ジョン・トラボルタ)は無線で地下鉄運行指令室に連絡し、59分以内に市長に1,000万ドル用意させろと要求。連絡役には最初に無線で話をした地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)を指名してきた。人質救出班のカモネッティ警部(ジョン・タトーロ)がそれを代わろうとすると、犯人は乗客を射殺。犯人との交渉役に就くガーバーだが、彼はある容疑で左遷されたばかりで……(goo映画より)
2009年/アメリカ/トニー・スコット監督作品





評価 ★★☆☆☆

デンゼルとトラボルタが激突したらしい。

トニー・スコットの映画は当たり外れが激しいのですが、残念ながら今回は外れでした。

冒頭から気になったのが、カメラワークが不必要にめまぐるしいこと。音響も過剰で、次第に映画の題材との違和感がいかんともしがたいものになってきます。
1時間以内に現金を持って来い、遅れたら1分ごとに人質を一人射殺する。というわけで、現金輸送のパトカーを何度もカットバックし、タイムリミットサスペンスを盛り上げようとしているのですが、うるさいだけで煩わしくなってくるのが困る。

トラボルタはわめき散らすだけで、計算高さが窺えない。もっと知能犯らしいカミソリのような鋭さが出せたら良かったと思います。元ウォール街の証券マンという設定なら、スーツにネクタイ姿でハイジャックすれば少しはさまになったかも。しかし、電車をハイジャックしたくらいで、株価が下がって金価格が跳ね上がるというのも出来過ぎと思いますが。
その他、デンゼルや、タトゥーロ、ガンドルフィニなど、せっかく名優をそろえたのに今ひとつキャラクターに深みが出ませんでした。
ラストの地下鉄暴走も緊迫感が無く、例えば「スピード」(’94)の同じ場面を見習って欲しいものです。
サスペンスもドラマも消化不良の映画になっちゃいました。





評価 ★★★☆☆

wancoの言うように、カメラワークがめまぐるしくて、凝視してると酔ってしまいそうでした。。私のように三半規管の弱い方は後ろの座席で鑑賞することをオススメしますね。。

デンゼルとトラボルタの対決を楽しみにしてきたのですが、この作品ではデンゼルに軍配が上がったような気がします。というのは、トラボルタはクレイジーな感じの役にはぴったりだけど、犯人役としての深みがないので、せっかくのハラハラするようなシーンも緊張感なく終わってしまったような感じでした。。
その点、デンゼルは最後まで安定した演技で、交渉人として映画全体を引っ張っていく役割を見事果たしていましたね。私はスマートなデンゼルの方が好きなのですが、この作品ではかなりのおデブちゃんに変身していました。

トラボルタ演じる犯人たちが根っからの悪人というわけではなく、交渉相手に選ばれたガーバー(デンゼル)も賄賂を受け取った過去があるなど、善人ではないという設定は面白かったですね。私はオリジナルの「サブウェイ・パニック」は観ていないのですが、この辺りの善悪曖昧な設定は新しく付け加えたのかな?オリジナル作品を観ていた方がこのリメイク作品ももっと楽しめたかもしれません。
私もwancoと同じく、せっかく名優ぞろいでもドラマに緊迫感がないために、全体的に消化不良の映画となってしまいました。。


映画『サブウェイ123 激突』公式サイト


(「サブウェイ123 激突」2009年9月 岡谷スカラ座にて鑑賞)

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