沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
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史跡寺町廃寺跡第8次発掘調査(最終)

2020年10月31日 | 発掘調査現地説明会

開催日時:令和2年(2020)10月25日(日)13:00~15:20
主催者:三次市教育委員会
司会:中村
全体説明:藤川
[概要説明:中村]
 全体説明の概要について、寺町廃寺跡については、奈良時代の仏教説話集の『日本霊異記』に
記載されている内容がほぼ、「備後三谷寺」として、
存在したことが、この「寺町廃寺跡」として認められて来た事によるものと考えられている。
 そのために、
1.史跡整備として、7回の調査を実施し、今回第8回目(最終)の調査を実  
 施した。
 成果の内容として、「金堂北側跡の調査」により、出土遺構から、
・横幅:3m
・ 奥行:2.2m
・ 階段の段数:4段を測定
・ 石の塼(せん)で構築を確認
2.金堂の南階段:3mを測定、その5m離れた跡の場所で、燈籠跡を検出し、
 木製と考えられ、木製とすると、最古級となる。
3.金堂の北側を調査し、白い石を削り跡を確認。
『芸藩通史』によると「江田氏」が広報寺を築いたと伝えているが、中世からの遺構は、
検出は、出来なかった。
                          概略は以上(文責:芦田流水)







金堂跡(南側)


金堂基壇(北側の石段)


金堂基壇(北側の石段)


金堂基壇(北側の石段)


金堂基壇(北側の石段)


塔跡(現状のまま移動していない)


平瓦


軒丸瓦


丸瓦


丸瓦


軒丸瓦


塼(せん)


造り出しのある石材


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