沼隈文化財研究所

「温故知新」
文化財を通して歴史を振り返ってみよう。
文化財です。歴史です。

広島の考古学と文化財保護

2015年02月28日 | おしらせ

   中国新聞2月17日の記事に、『広島の考古学と文化財保護』の
書籍が発刊された報道が掲載された。


 記事によれば、松下正司比治山大学名誉教授の喜寿記念論集として
刊行された事が紹介されて、広島県内の考古・歴史関係者が刊行会を
つくり編集され、県内外の専門家や自治体の文化財担当者から50名の
論文を収録されていると、載っていた。


 早速申込みを行い、書籍を手に入れた。
 B5判、678ページの分厚い論文集となり、考古学から文化財保護に
関する幅広い論文が掲載され、数多くの意見・提言・論文を手に取って
間近に学ぶ事が出来、中々の仕上がりと感じているところです。


 サブタイトルには、「松下正司先生喜寿記念論集」とあり、少なからず
編集子にも関わりが有り、懐かしい気持ちで拝読させて頂いている。


 「草戸千軒町遺跡」の発掘調査が本格的に行われる事になり、当初
福山市保健所跡に「草戸千軒町遺跡調査所」(現バラ公園の一角、後に
「草戸千軒町遺跡調査研究所」に変更)として開設され、文化庁に居られた
松下先生が、所長として赴任された新聞記事に載っていた事を知った。
(その時の松下先生の写真が、非常に若かった事を覚えています)


 開設当初から、月一回のペースで「草戸千軒土曜講座」が開設され、
その当時から夫婦で参加していた事を思い出した。
 実際は、第2回からの参加で、ここから「考古学」の魅力にハマり、
所謂「草戸千軒土曜講座」から育った1人だと思っています。


 「草戸千軒土曜講座」の開設場所は、当時福山市中央公民館があり、
その場所での開催でしたが、せいぜい30名程度のスペースしかなく、
場所取りが大変だった気がしていました。


 内容は、濃く当初話されている言葉が、「宇宙語」に聞こえていた
事を思い出しています。自分自身、何時になったら、話されている事
が解る様になるのだろうか?と思った記憶があります。
 丁度その頃、山陽新聞社が「吉備国論争」と言うテーマで、吉備国
の成立や歴史的背景についてのシンポジュウムも始まり、こちらも参加
していた様に思います。


 この様な、状況から次第に考古学へ引きづり込まれた原因の一端は、
「草戸千軒土曜講座」がその発祥とも言えます。
 その様な思いを感じながら、書籍を紐解いています。


[書籍の申込み方法]
 郵便振替[01390-4-109984]
 「広島の考古学と文化財保護 刊行会事務局」宛
 頒価¥6,000 送料は、着払い


[申込み先]
 〒732-8509 広島市東区牛田新町4丁目1-1
 比治山大学現代文化学部言語文化学科 志田原 重人
 郵便振替[01390-4-109984]


[刊行会事務局]への問い合わせ・連絡先等は、
 TEL:080-1912-9097 加藤 光臣 宛まで


       (論文集の正面)


          (論文集の側面より)


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