遠い昔で、直ぐに思い出せませんでした!
細い糸を手繰って行くと、昭和56、57年頃
辻が花染の久保田一竹さんの作品展の
思い出話です
(その時のパンフレットも画像も残っていないのです)
久保田一竹作品展
画像は昭和61年
香林坊大和デパート(石川県・金沢)で
作品展示された時の図録より
東京での久保田一竹作品展
昭和57年頃
場所は、溜池?
コマツビル(小松製作所)の近くのビル
天井は無機質な鉄骨が見えるビル1階でした
ところが、一歩展示会場に入るや
青、青と葉が繁る竹林の中へ迷い込み、そこは
息を吞むような会場設営でした
玉砂利が敷かれた歩道を「順」を追って進むと
竹林の中にスポットライトが当たり
輝く辻が花の振袖が沢山、沢山
浮かびあがっていました
又、壁面には連作の着物がずらりと展示され
着物の作品展というより、一連の油絵を観ている
ような光景が今もハッキリと残っています
私の日本刺繡入門の原点!
美術館や博物館でガラス越しに飾られている
古い小袖や能衣装、江戸時代の筥迫や嚢もの
などに刺繡されている絹糸の美しさ
いつの日か、こんな作品を制作したい
この思いを長い間引きずっていました
久保田一竹作品展から22年?以上過ぎ
平成16年、日本刺繡作品展
「飾り小袖展」を催しました
実物大の約半分の大きさの制作でした
その時、設営会社にお願いしたことは
竹の中から、かぐや姫が産まれてくるような
竹林に小袖を飾って下さい
「東京国立博物館」のkimono展に
行きたいと思うけど、今回は諦め・・・
そんな思いが昔、昔の思い出を呼び戻しています
歳を取ると昔の事ばかり語るね~
本当にそんな年齢になってしまいましたが
思い出話は、今日で終わり
コロナ鬱を蹴飛ばして一歩前進