前を向いて

あの日の朝、
７時前に携帯が鳴って病院からだと直感した。


抗癌剤が使えなくなった後もいろいろと手を尽くし
最後までケアしてくれた先生と病院の皆さんには
感謝の気持ちでいっぱいだった。


ある程度の覚悟はしていた。
仕方ないんだって思おうとした。

むしろ・・・
もうこれで良かったんだって。

ミオがあれ以上苦しまなくて良かったんだって。


ねえミオ
もしかしてミオもそう思ってたの？

あれ以上私が辛い思いをし続けなくて済むように
ミオが終わらせたの？



ちょうど今日は四十九日法要。

赤とピンクのバラを選んできたよ。
ミオが入っている袋の色と似合ってるね。

ミオ、約束する
ちゃんと前を向くって。

いつまでも泣いてばかりいないで
前を向いてがんばるから。

時々は立ち止まったり
振り返ったりするかもしれないけどね。
心配しなくても大丈夫だよ。


　　　　　　　ミオはいつもここにいる
　　　　　　　私の心の中では永遠に一緒だからね