オンライン句会入賞発表

■水煙発行所主催■

佳作/2月句会

2006-02-10 23:10:30 | 2月句会
【佳作/20句】
★八咫烏ドイツに舞えよ建国日/安丸てつじ
サッカーのワールドカップの日本の選手の活躍を願う気持ちがよく伝わります。(篠木睦)

★パンジーの笑ひ続ける小学校/霧野萬地郎
校門、校庭、花壇にパンジーを沢山を咲かせ続けている小学校。先生・生徒みんながお世話をし大切にしているのだと見え、春の温かく明るい感じにぴったりだと思いました。(碇 英一)

★春浅し海の青さのほどけ来る/大給圭泉
早春の海の変わり行く姿が「ほどけ来る」に旨く詠まれていると思います。(中村光声)
同じ青でも冷たい硬質の青と柔らかさを感じる青がありますが、春の到来とともに和らぐ海の色を「青さのほどけ来る」と表現されたところが素晴らしいと思いました。(岩本康子)

★梅の香や絵馬のひしめく札所寺/井上明
札所を訪れた光景、梅の香の中で、来るべき春への期待と望みを真新しい絵馬に発見された清々しい様子が伺われます。(おおにし ひろし)

★梅の花一輪のまま暮にけり/大給圭泉
春愁、「一輪暮にけり」が潔い表現で好きです。(渋谷洋介)

★少年のゆめ形なさず春の雪/岩本康子
少年の夢とは。希望の高校入試にでも失敗したのだろうか。地に落ちて淡く消える雪のように。少年の落胆を気遣う作者の優しい気持ちが伝わる句。(ふるたけいじ)

★ショールーム覗き女の春めけり/作者不明
柔らかになった春風、その中で佇む女性が見えてきそうです。(大石和堂)

★ぶつかり合う事もなく降る春の雪/古田けいじ
確かに雪はぶつかり合うことなく降る。降る雪を見つめる作者の心に去来する深いものを感じました。(尾 弦)

★寒明ける運転席の会釈かな/長岡芳樹
田舎の駅の電車の運転手さんを思い浮かべました。ほっとするような笑顔で会釈されたのでしょうね。(石井秀子)

★開く梅縁に風くる光くる/町田智司
★フリージア窓辺の席のカプチーノ/堀佐夜子
★豊穣の海いま流氷に覆わるる/志賀たいじ
★化粧水なぜかときめく春立つ日/祝恵子
★デイケアの窓に一輪梅の花/河野渓太
★浅春の南部曲がり屋閉ざされて/畑 育子
★早春に青菜ひとしき群と伸び/野本俊枝
★姫路城余寒の雲の下にあり/多田有花
★朝霞灯台岬の影浮かぶ/高橋秀之
★立春の遠き白峯輝けり/友田 修
★我放つ音立春の音となる/矢野文彦


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2 コメント

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お礼 (堀佐夜子)
2006-02-12 14:41:44
佳作に「フリージア」をお取り頂きまして有り難う御座います。嬉しいです。
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お礼 (大給圭泉)
2006-02-12 22:01:42
正子先生「春浅し」の句を佳作にお選び戴き有難うございます、同句を岩本様、中村様、大山様、多津子様、矢野様も選を戴き岩本様、中村様は嬉しいコメントも添えてくださり有難うございます。

正子先生「梅の花」の句も佳作にお選び戴き有難うございます、同句を伊藤様、渋谷様、畑様、古賀様も選を戴き渋谷様は嬉しいコメントも添えてくださり有難うございます。

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