【金賞】
★一村を覆いつくして麦を焼く/おおにしひろし
麦を焼く煙は、本当に村中を覆いつくしてしまう。太陽さえも隠す。松山市の郊外には、麦畑が今でもあるが、田園地帯の麦秋の景。(高橋正子)
【銀賞/2句】
★一日をかけて代田の澄みゆけり/池田多津子
田植えの準備として代田が掻かれる。すると田水が濁るが、一日をかけてゆっくりと代田水が澄んでゆく。代田を見守る目に良い観察がある。(高橋正子)
★風鈴を風の高さに吊りにけり/宮本和美
「風の高さ」は、風の通る高さのことで、その高さに風鈴を吊って、いい音色を楽しもうというのだ。(高橋正子)
【銅賞/3句】
★百合開く白一色に忌日過ぎ/藤田洋子
忌日に供花とされた百合の花が、忌日をすぐると、埋め尽くすように一斉に花を開いた。どれも白の百合。(高橋正子)
★葉桜や人の集いの真ん中に/いなゆきの
葉桜を真ん中にして、みんなが集まっている。葉桜の作る緑陰に人はおのずと集まったのだ。(高橋正子)
★白服で画家上京す絵画展/齋藤良一
絵画展に出品して、地方からはるばると上京し、自分の作品の前にあたふたと汗を拭きながら立った画家を想像する。さっぱりと清潔な白服は、地方から出てきた世ずれしていない純朴な画家の人柄そのままのようだ。(高橋正子)
★一村を覆いつくして麦を焼く/おおにしひろし
麦を焼く煙は、本当に村中を覆いつくしてしまう。太陽さえも隠す。松山市の郊外には、麦畑が今でもあるが、田園地帯の麦秋の景。(高橋正子)
【銀賞/2句】
★一日をかけて代田の澄みゆけり/池田多津子
田植えの準備として代田が掻かれる。すると田水が濁るが、一日をかけてゆっくりと代田水が澄んでゆく。代田を見守る目に良い観察がある。(高橋正子)
★風鈴を風の高さに吊りにけり/宮本和美
「風の高さ」は、風の通る高さのことで、その高さに風鈴を吊って、いい音色を楽しもうというのだ。(高橋正子)
【銅賞/3句】
★百合開く白一色に忌日過ぎ/藤田洋子
忌日に供花とされた百合の花が、忌日をすぐると、埋め尽くすように一斉に花を開いた。どれも白の百合。(高橋正子)
★葉桜や人の集いの真ん中に/いなゆきの
葉桜を真ん中にして、みんなが集まっている。葉桜の作る緑陰に人はおのずと集まったのだ。(高橋正子)
★白服で画家上京す絵画展/齋藤良一
絵画展に出品して、地方からはるばると上京し、自分の作品の前にあたふたと汗を拭きながら立った画家を想像する。さっぱりと清潔な白服は、地方から出てきた世ずれしていない純朴な画家の人柄そのままのようだ。(高橋正子)
「白服」の句を銅賞にお選びいただき、光栄に思います。正子先生のコメントはまさにそのとおりで、もう亡くなりましたが、春陽会会員のオジのことを詠みました。有難うございました。
「葉桜」の句に銅賞を頂き又、特選にもおとり頂きありがとう御座いました。
池田佳代子さまにも特選におとり頂き感激しております。
これを励みに精進してまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。