小柄でずんぐりむっくりのあんちゃん
妊娠してるの?ってよく言われたね
1番の思い出のにゃん、あんちゃんのことを綴ろうと思って写真を探したけど、
いい写真がないというか、写真自体あまり撮ってなくて。。。なんだか悲しくなった。
昔はカメラも写真も興味なくて、必要に迫られて買ったバカチョンカメラのフィルムが残ったら
猫の写真を適当に撮ってプリントしてただけ。。。。今になってすごく後悔してます。
だから、レオくんとクロくんはありのままの姿をいっぱい残してあげられるように
日々カメラを向けるようになりました。
以前の記事であんちゃんは賢いと、親ばか丸出しでしたが、晩年のあんちゃんもやっぱり賢い(まだ、言うかっ)
初代ちゃーくんとクロくんの”
お嫁さん”として我が家にきたものの、すぐに”
後家さん”となってしまい
その後は、次々と転がり込んできた子猫たちの乳母として、りっぱに育て上げてくれました。
自分が甘えたいのを我慢して、健気に新入りさんに譲っていたのがいじらしかったなぁ。
思えば、あんちゃんがいた頃は猫のいたずらや粗相に悩まされた記憶はほとんど無い。
あんちゃん様々でありました。
そんなあんちゃんも、
ゴンタくんが姿を消してからは、晴れて愛情独り占めのひとりっこ。
レオまま家に来てから、苦節13年。やっと平穏な日々を送れるようになりました。
出会った時はただの子猫のイメージだった彼女も長く一緒に暮らすうち、
レオままにとっては、とても大切な存在になりました。
子供→同性の友達→お母さん→おばあちゃん・・・猫だけどこんなイメージを重ねてあんちゃんを見てました。
いつも、人間の歳に換算してあんちゃんと接してましたねー。
時に、愚痴や悩みを打ち明けると黙って聞いてくれた。あんちゃんはレオままのいろんな秘密をぜーんぶ知ってるよね。
夜遅く家に帰っても、ご飯も食べず、玄関で待っててくれた。
休みの日は、起こさないで朝寝坊させてくれた。
夫婦喧嘩の仲裁もしてくれた。
旦那がお酒ばっかり飲んでた頃は、あんちゃんが肝臓が悪くなって病院に行ったことも・・・
身代わりになって教えてくれたのかなぁ。。。(おかげで、旦那は元気で少しお酒を減らしてくれた)
酔っ払った旦那には、あんちゃん冷たかったもんね~。
だけど、旦那のフェロモンには弱かった。汗臭いシャツに包まってはメロメロになってたっけ。
私とあんちゃんの女同士の結束は固かったけど、旦那にも気を使ってくれて助かったよ。
晩御飯の時は必ず旦那の膝に上がって晩酌に付き合い、夜旦那が寝る時は寝室まで見送ってくれた。
冬、ヒーターの切れた寒いリビングで、晩御飯の洗い物や台所の片付けが終わるまで
いつも待ってくれてたね。
寒いから、先にベッドで寝てていいよって言うのに、律儀にレオままのお風呂上りを待って
一緒にベッドに入るのが日課だった。
なんだかね~お母さんかばあちゃんが、私は手伝えないけどここで待っててあげるからって
言ってくれてるみたいで、うれしかった。
仕事から帰って、すぐご飯食べて、風呂に入ってさっさと寝る旦那はいいよな~と
うらめしく思ってたレオままの気持ちをあんちゃんは察してくれてた気がする。
今まで飼った猫の中で、唯一人間大好きのあんちゃんは、お客さんも大好き。
お客さんにも愛想を振りまき、みんなにかわいがってもらったね~
レオまま家に来て16年、あんちゃんは85歳くらいかなぁ。。。
うちに来た時は何歳だったんだろう?少なくても2歳くらいにはなってたよなぁ
毛づやはいいし、しわはないし、おばあちゃんになってもきれいでかわいいよなぁ~と言っていた矢先
2003年1月
突然、あんちゃんに異変が。。。
突然元気がなくなって、食欲もなくなってきた。
あわてて病院へ連れて行くと、検査の数値では腎臓がもうボロボロになってるらしい。
猫はおしっこを濃縮して出す動物だから、高齢になると腎臓を傷めてる猫が多いんだとか。
とにかく食欲がないので点滴で水分と栄養を取りながら投薬で治療することになりました。
この頃もレオままは仕事が遅かったので、遅出の日の午前中とか時間外の夜10時とか
例のごとく黒ひげ先生に無理を言ってなんとか通院を続けてました。
が、またしてもとんでもない出来事が起きてしまいました。
実家のばあちゃん(父の母)が危篤との連絡が入ってきたのです。
レオままは、ばあちゃん子です。ずっと同居で育ててくれたばあちゃんが危篤。。。
すぐに駆けつけ、病院に通う日が続きましたが、家にはあんちゃんが寒い中一人で留守番。
苦しくて心細い時、そばについててやれない。あんちゃんも気になるし、ばあちゃんも。。。
分身がほしいくらい辛かった。この場合、どちらを取るかといえば、ばあちゃんをとるしかなかった。
あんちゃんにごめんね、ごめんねと謝りながら通院を毎日から1日置きにしました。
そして1月31日、入院して10日目 ばあちゃんは93歳で亡くなりました。
お通夜、お葬式と家を空けることが多くなりましたが、どうにもなりません。
あんちゃん、がんばって!心の中で祈るしかできませんでした。
お葬式後、すぐにあんちゃんを病院に連れて行きましたが、治療の経過はやはり思わしくなく
回復はむずかしいと言われてしまいました。
毎日仕事から帰ると、あんちゃんの様子を見るのが怖くて、怖くて。。。
もし、留守中にあんちゃんがひとりぼっちでお空に旅立ったら。。。と思うと仕事も
上の空でした。
日に日に弱っていくのを見るのが辛かった。そばにいてやれないもどかしさ。
ばあちゃんを取るしかなかった苛立ち。申し訳なくて夜はずっとあんちゃんのそばに居た。
そして、ばあちゃんの死から1週間後の2月7日。12時37分、会社に旦那から電話がありました。
事務的に、「12時37分、あんちゃんが息を引き取りました」「そう、ありがとう」
会話はそれだけ。お互いにそれが精一杯だった。
泣くよりも、夢中で仕事をして1分1秒でも早く家に帰りたかった。
早くあんちゃんに会いたい一心で会社で泣いた記憶は無い、
家に帰って、旦那とひっそりあんちゃんのお通夜をした。
その日、たまたま旦那は仕事を休んでいたのだ。
昼ごはんを食べていた旦那のそばで、一声「にゃぁ」と啼いて旅立って行ったと教えてくれた。
苦しんだ様子はなかったと聞いて少しだけ慰められた。
悲しかったけど、せめてもの救いは旦那が最後を看取ってくれたこと。
あんちゃんがひとりぼっちじゃなかったこと。
毛並みのきれいだったあんちゃんなのに闘病で毛も汚れてバサバサだった。
16年もの長い間、レオまま家を支えてくれたあんちゃんに感謝をこめて
お風呂は無理だけど、からだをきれいに拭いてあげた。
今までの16年を振り返ってあんちゃんといっぱい話しながら拭いた。
きれいになったら寝てるみたいだった。
あんちゃん、クロくんとちゃーくんが待ってるから淋しくないね。
お嫁さんに来た時のまんま、きれいだよ。今度はずーっといっしょにいられるね。
次の日の朝、旦那とあんちゃんの亡骸を家の裏に埋めてあげました。
いつもあんちゃんの気配を感じていたいから、お墓は遠くにしたくなかったのです。
デッキから見えるところに眠ってるあんちゃんにレオくんとクロくんを見守ってもらってます。
だらだらと、文字ばかりの長文を最後まで読んでくださってありがとうございました。
私にとって、1番思い入れのあるあんちゃんのことをどうしても記録に残したかったので
こんな駄文になってしまったことをお許しくださいませ。
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